SHOEI、ツーリングフルフェイス「GT-エアー」新モデル発売へ インナーサンバイザー装備
SHOEIは、ツーリング向けフルフェイスヘルメットの新製品「GT-エアーII」を4月に発売すると発表した。
新製品は、インナーサンバイザーを装備したプレミアムツーリングフルフェイス「GT-エアー」の後継モデル。GT-エアーの象徴的デザインである側頭部の形状は受け継ぎつつ、よりエッジをきかせ、ベンチレーションパーツと一体となり前方から後頭部へ流れるようなシェルデザインとした。
インナーサンバイザーはレバー操作で素早く開閉が可能。サンバイザーを下げてスモークに、上げてシールドのみのクリアに切り替えることで、トンネル進入時などの急な視界状況の変化にも即座に対応できる。GT-エアーIIは新たにQSV-2サンバイザーを装備。従来モデルよりサンバイザーの長さを5ミリ伸ばし、サンバイザー下端とアイポートの隙間からの日差しの侵入を軽減する。
シールドはGT-エアー同様、歪みの少ないインジェクション成形のCNS-1シールドベースを基に、シールド微開ポジションを新たに設定。全閉状態からシールドを開けた1段目を微開ポジションとし、その位置でシールドが留まるようにシールドベースのギア部分を設計している。顔に走行風が強く当たらず、かつ換気できる程度の開度となる位置を検証し、微開ポジションを設定。シールドが曇った際に微開ポジションで走行することにより曇りを取り除くことができ、クリアな視界を確保できる。
チンストラップは、厚手のグローブのままで操作可能なSHOEI独自のマイクロラチェットシステムを採用。主要パーツには耐久性に優れたステンレスを使い、締結時は2か所のツメがラッチにかかり確実に保持する安全設計となっている。
アッパーエアインテークはグローブでも操作しやすいことに加え、シャッター先端部分を上向きにし、より多くの風を取り込むデザインを採用。後頭部左右のトップエアアウトレットはシャッターレスの常時開放型とし、アウトレットホールを2か所から4か所に増やし排気量を向上させた。ロアエアインテークも開口部を拡大し、ヘルメット全体でベンチレーション性能を強化した。内装表面生地は、汗をかきやすい頬や額部分には吸湿速乾性に優れた「HYGRA」を使い、汗のべたつきを防ぐ。被り口に近い部分には、ヘルメット着脱時の肌とのこすれを和らげる起毛生地を使用した。
そのほか、SENA製の専用設計コミュニケーションシステム「SRL2」の取り付け機構、万が一のアクシデント時に備えた緊急用ヘルメット取り外しシステムなども装備する。
カラーはルミナスホワイト、ブラック、マットブラック、マットディープグレー、アンスラサイトメタリック、マットブルーメタリックの全6色を設定。サイズはS/M/L/XL/XXLの5種類。価格(税別)5万1000円。
- 纐纈敏也@DAYS