【青山尚暉のわんダフルカーライフ】コンパクトでも大型犬まで乗せられるドッグフレンドリーカー4選

業界 レスポンス

大型犬の飼い主、多頭飼いしている愛犬家が、愛犬とドライブするためのクルマを考えた場合、どうしても大きなクルマを想像しがちではないでしょうか。とはいえ、自宅の駐車スペース、運転スキル、よく走る道の道幅などによって、コンパクトな5ナンバーサイズのほうがよいケースもあるはずです。

そこで今回のワンダフルカーライフでは、5ナンバーサイズのコンパクトカーでも、大型犬まで快適に乗降させられ、しっかりゆったり乗れるドッグフレンドリーな4台を紹介したいと思います。もちろん、自称自動車評論犬!? の、大型犬のラブラドールレトリーバーのマリアと小型犬のジャックラッセルのララが細部までチェック済みです。後席、ラゲッジルームの2ヶ所に分けて解説します。

◆トヨタ シエンタ ファンベース

その筆頭が、大容量コンパクトワゴンと呼べるシエンタの2列シート仕様、『シエンタ ファンベース』です。

後席のポイント:シエンタ ファンベースの後席は、左右にクルマが止まっていてもドアが開けやすく、大開口の両側スライドドアから乗車できます。ステップ〜フロアの高さはノンステップバスに近い地上約33cmとごく低く、フロアとの段差がなく犬の乗降性は抜群です。後席の座面長は約46cm、座面幅は130cmあり、座面が比較的フラットなので、大型犬、多頭でも快適にくつろげます。

ラゲッジスペースのポイント:シエンタ ファンベースのラゲッジルームは凝っていて、フロアボードを反転することで樹脂面のローデッキ状態、カーペット面のハイデッキ状態にアレンジが可能。犬を乗せるなら、フラットでカーペット張りのフロアになるハイデッキ状態限定ですが、それでもラゲッジルームの開口部地上高は61cm(ローデッキ状態53cm)とステーションワゴン並みに低く、開口部に段差なし。フロアスペースは奥行き約93.5cm、最小幅約106cm、最小天井高約93cm(ローデッキ状態約110cm)と、大型クレートも積める、まさに大容量ワゴンと言えるスペースです。

シエンタ ファンベースのドッグフレンドリー度を決定づけるのは、後席の工夫。後席の背もたれは4:2:4分割になっていて、中央の2部分を倒すことでアームレストになると同時に、ラゲッジスペースとの間にすき間ができます。愛犬をラゲッジルームに乗せても飼い主とのアイコンタクトが可能。エアコンの風も通りやすくなるメリットがあり、お互い安心快適にドライブを楽しめるのです。こうしたコンパクトカーはなかなかないのが現実です。

ちなみに3列シートのシエンタの2列目席には7人乗りのベンチタイプと6人乗りのキャプテンタイプがあり、6人乗りなら3列目席を床下格納し、ラゲッジスペースを拡大した状態で愛犬を乗せれば、シエンタ ファンベース同様の、2列目席と犬のスペースにすき間ができる、安心快適なドライブが可能です。

さらに3列シートのシエンタに5〜6人乗車でも、3列目席を片側だけ格納しておけば、下の写真のように、愛犬が縦長のスペース(幅約48cm、奥行き約97cm)でくつろぎつつ、飼い主と横並びで安心して過ごすことができるのです。愛犬のためのシートアレンジ性では3列シート仕様がやや上回るのも事実です。

◆ホンダ フィット

ホンダ『フィット』は歴代、コンパクトカーのベストセラーモデル。特にホンダ独創のセンタータンクレイアウトによる低床パッケージは、室内の広さ、シートアレンジ性の良さ、フロアの低さによる乗降のしやすさに貢献。今でもほかにない魅力となっています。そして意外なるドッグフレンドリーポイントを持っているのも大きな特徴です。

後席のポイント:フィットの後席は座面地上高が約56cmと劇的に低く、中型犬でも乗り降りしやすい高さ。しかも、後席を畳むと、カーペット張りになる後席背もたれ背面フロアの地上高はさらに低い約51cmになるのですから、犬の乗せやすさはもう抜群。後席は座面長約47cm、座面幅約125.5cmと、小中型犬ならゆったりとくつろげる広さです。

ラゲッジスペースのポイント:コンパクトハッチバックのフィットの場合、ラゲッジ側から犬を乗せるのはなかなか難しいと思います。ラゲッジスペースの開口部地上高は約59cmと、多くのステーションワゴン(世界の平均値約62cm)より低いのですが、開口部とフロアにガソリン車で約110cm、ラゲッジフロアが高くなるHVでも約45cmの段差あるからです。基本はリヤドアから、低くセットされたシートに乗せる、です。

では、コンパクトなサイズのフィットに大型犬を乗せるにはどうしたらいいでしょうか。答えは簡単です。後席を片側、または両側格納した状態で、低く畳んだ拡大ラゲッジフロアにリヤドアから乗せ、ラゲッジ部分に歩いていかせればいいのです。その際のフロアスペースは、後席を両側格納した状態なら幅約109cm、奥行き約146cmに達します。後席を片側だけ格納し、3名乗車時でも、フロアスペース幅は490mm(後席6:4分割の4側)〜690mm(後席6:4分割の6側)あるのですから十分でしょう。こんなシートアレンジができるコンパクトハッチバックモデルは、世界中を探しても、フィットぐらい。もちろん、ほかではマネできないセンタータンクレイアウトによる低床パッケージ、シートアレンジ性のなせる技なのです。

◆スズキ ソリオ

デザイン、走行性能、快適性など、素晴らしい個性を持っているのがスズキ『ソリオ』。両側スライドドアを備えたプチバンと呼べるモデルですが、車幅は、多くの5ナンバー小型車が採用する5ナンバー枠ギリギリの1695mmより狭い1625mm。プチバンならではの運転視界の高さ、最小回転半径4.8mの小回り性の良さもあって、運転のしやすさはもう抜群。HV車の静かで滑らかな、コンパクトカーとは思えないほど上質極まる走行性能は、愛犬との長距離ドライブにも向いています。

後席のポイント:リヤドアは狭い場所でも犬が乗り降りしやすい両側スライドドア。ステップ〜フロアの高さは355mmと低く、段差がないため、小型犬でも乗り降りしやすい高さ。後席足元フロアは、後席スライド最後端位置で奥行き約50cm、幅125cmもあり、クッションを敷けば大型犬でも横になれる広さ(後席足元フロアに愛犬を乗せるのは、振動、熱などの悪条件から推奨しませんが)。

しかも後席は座面長約51cm、座面幅約124cmと、特に座面長が大型車並みにたっぷりあり、大型犬でも実にくつろぎやすいシートなのです。純正のペットシートマットの用意もあります。

ラゲッジスペースのポイント:ソリオのラゲッジルームは開口部地上高が約66cmあり、開口部とフロアに段差はないものの、犬が自身で乗り降りするのはけっこう大変(約62cmまでが大型犬でも乗り降りしやすい高さ)。しかし、犬をまずスライドドアから後席フロアに乗せ、後席の片側、または両側を畳んだフロアから、拡大したラゲッジフロアに歩いていかせればOK。そうすれば、拡大したフラットなラゲッジフロアの奥行きは112cm、幅は最大103cmもあるのですから、大型犬でもゆったり。

ちなみに、暑い季節でも、エアコンの蓄冷機能=エコクール機能が備わっているので、アイドリングストップしても一定時間、冷たい風がエアコンから吹き出すので、暑がりの犬も快適です。エアコンの蓄冷機能がないほとんどのクルマは、アイドリングストップするとエアコンのコンプレッサーが止まり、生暖かい送風になってしまいます。

◆ホンダ シャトル

フィットのステーションワゴン版が『シャトル』。コンパクトカーの中では、ズバリ、ピカイチのドッグフレンドリー度を備えている1台です。フィットとの違いは、後席が極低くセットされたリヤドア、後席側からだけでなく、純粋なワゴンですから、バックドア側からでも犬を乗り降りさせることができる点。しかも、後席を低くフラットに格納すると、驚くほど広大なスペースが出現するのです!

後席のポイント:フィット同様なので省略。

ラゲッジスペースのポイント:ラゲッジフロアの高さは世界のステーションワゴンの中でもっとも低い部類の地上約54cm。フロアへの段差もなく、中大型犬はもちろん、ジャンプ力のあるジャックラッセルのような小型犬でも乗り降りしやすい高さ、仕立てです。後席使用時でもラゲッジスペースは奥行き95.5cm、最小幅97cm、最小天井高83.5cmもあり、大型犬でもゆったり。

さらに後席を低くフラットに格納すれば、ラゲッジスペースのフロア奥行きは177cmに達し、小型犬にとっては小さなドッグラン状態。大人が真っすぐに寝られる、車中泊にも適したスペースになるのです。

フィットやシエンタ同様、ガソリン車だけでなく、犬によりやさしい走行性能になるハイブリッドモデルが選べ、後席背面にドッググッズを置くのにぴったりの開閉式トレーが備わり、ホンダドッグシリーズのラゲッジ用など多くのドッグアクセサリーが用意されている点も大きなドッグフレンドリーポイントと言えるでしょう。

(※なお、使用している写真は現行型と異なる場合があります。)

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