ZF、電動パワートレイン用の新開発テストシステムを発表へ
ZFは3月29日、ドイツで4月1日に開幕する世界最大の産業見本市、「ハノーバーメッセ2019」において、電動パワートレイン用の新開発テストシステムを初公開すると発表した。
電動モビリティの普及に合わせて、電動パワートレインには新しいテストシステムが求められている。ZFによると、従来のエンジンやトランスミッション用のテストベンチとは異なり、電動パワートレイン向けのテストベンチでは、最大23000rpmの高速性などが必要になるという。
ZFはハノーバーメッセ2019において、第3世代の電動モビリティ向けテストシステムを初公開する予定だ。主要コンポーネントは、最大200kWの定格出力と最大10000Nmの車軸トルクを備えた2つの強力な駆動モジュールと、駆動モーターに電力を供給するためのバッテリーシミュレーターで構成される。
新テストシステムでは、電動パワートレインの騒音、効率、最大動作点、パーキングブレーキやオイルポンプなどの機能の試験を行う。さらに、新燃費計測基準の「WLTP」(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)や高電圧試験も行える、としている。
- 森脇稔