メルセデス GLC 改良新型に頂点、「AMG63」は510馬力…ニューヨークモーターショー2019
メルセデスベンツは4月16日、米国で開催したニューヨークモーターショー2019のプレビューイベントにおいて、メルセデスAMG『GLC63 4MATIC+』(Mercedes-AMG GLC 63 4MATIC+)の改良新型を初公開した。
メルセデスベンツは2019年3月、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2019において、改良新型『GLC』(Mercedes-Benz GLC)を発表した。また、ニューヨークモーターショー2019では、クーペ版の『GLCクーペ』(Mercedes-Benz GLC Coupe)の改良新型を初公開する。
ニューヨークモーターショー2019のプレビューイベントで初公開された改良新型メルセデスAMG GLC63 4MATIC+は、改良新型GLCと改良新型GLCクーペの頂点に立つ高性能グレードだ。
◆AMG専用グリル「パナメリカーナ」が最新デザインに
改良新型メルセデスAMG GLC63 4MATIC+では、エクステリアのスポーティさをさらに追求した。メルセデスAMGの専用グリル、「パナメリカーナ」の最新デザインを装着。新デザインのLEDハイパフォーマンスヘッドランプも採用される。フロントバンパーは、大型リップスポイラーが付いた新デザイン。リアは、ディフューザー付きバンパーとLEDテールランプが新デザインだ。
サスペンションやブレーキなど、足回りは強化された。「AMGダイナミックセレクト」は、最大6種類のドライブプログラムが選択可能。「スリップ」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツ+」「インディビジュアル」「レース」(Sモデルのみ)が切り替えられる
◆インテリアはさらにスポーティに。AMG仕様のインフォテイメントシステムを搭載
インテリアは、新デザインのAMGステアリングホイールや、人工レザーの「ARTICO」仕上げのスポーツシート&ダッシュボードを標準装備した。最新のインフォテインメントシステムの「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザーエクスペリエンス)やジェスチャーコントロールを採用。タッチパッド、ステアリングホイールのボタン、音声認識で操作できる。デジタルコクピットは、ドライバー正面の12.3インチの大型ディスプレイと、ダッシュボード中央の10.25インチのタッチスクリーンディスプレイで構成される。
MBUXは、メルセデスAMG特有の機能とディスプレイを備える。ドライバーはメニュー操作により、ウォームアップ、セットアップ、G-Force、エンジンデータなどの情報を呼び出すことができる。中央のタッチスクリーンメディアディスプレイには、「AMG TRACK PACE」のアニメーション表示を通じて、車両の機能をドライバーに伝える。オプションのヘッドアップディスプレイには、サーキットでのブレーキングポイントやラップタイムを表示できる。
◆4.0リットルV8ツインターボは2仕様。「S」は0〜100km/h加速3.8秒、最高速280km/h
パワートレインは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給したユニット。スポーツカーのメルセデスAMG『GT』譲りのこのエンジンは、最大出力476hp/5500-6250rpm、最大トルク66.3kgm/1750-4500rpmを引き出す。
トランスミッションは、9速の「AMGスピードシフトMCT 9G」。駆動方式は、フルタイム4WDのAMGパフォーマンス仕様の「4MATIC+」で、駆動トルクの可変配分が可能。0〜100km/h加速4秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。
「S」の名をもつハイパフォーマンスモデルも設定する。改良新型メルセデスAMG 『GLC63 S 4MATIC+』では、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンが、最大出力510hp/5500-6250rpm、最大トルク71.4kgm/1750-4500rpmを引き出す。このスペックは、標準グレードに対して、34hp、5.1kgmパワフルな数値。0〜100km/h加速は標準グレードより0.2秒速い3.8秒。最高速は30km/h上乗せされ、280km/hでリミッターが作動する。
- 森脇稔