EVなのに「ターボ」!? ポルシェ タイカン、最終デザインついに露出
ポルシェ初のEVサルーン『タイカン』市販型の全貌が見えてきた。プロトタイプの姿を、これまででもっともカモフラージュが薄い状態でカメラが捉えた。
これまで隠されていた生産型と思われるヘッドライトを装着しているほか、LEDデイタイムランニングライトバーを備えるフロントバンパーなど、ベースとなっている『ミッションE』コンセプトに似たフロントエンドが見てとれる。
さらに、リアクォーターウィンドウやフェンダー、テールライトの最終デザインも初めて露出。これまで装着されていたフェイクのエキゾーストパイプも外され、いよいよ公開へ向け準備が整いつつあるようだ。
タイカンには、9万ドル(約1千万円)程度のベースグレードのほか、9万ドル以上の「4S」、13万ドル(約1400万円)以上の「ターボ」の設定が予想されている。この開発車両にはカーボンセラミックブレーキが搭載されている点からも上級モデル「ターボ」の可能性が高い。
しかし、ここで疑問に思う読者もいるだろう。そもそもターボは、エンジン車の排気ガスによりシリンダーへ強制的に空気を圧縮して送り込み、排気量以上のパワーを引き出すシステムだ。排気ガスの出ないEVにターボは存在しないはず。これは恐らく、最強モデルのイメージをアピールする目的でポルシェ伝統の名前を使用するものとみられる。
最上級となるターボのパワートレインは、最高出力600ps以上を引き出す永久磁石シンクロナスモーター(PSM)を2基搭載し、動力性能は、0-100km/h加速が3.5秒以下、0-200km/h加速も12秒以下のパフォーマンスを発揮すると予想される。1回の充電での航続は、500km以上で、800Vの電圧を持つ最新の急速充電システムに対応、わずか4分間の充電で100km走行分のバッテリー容量を充電できるという。
ポルシェは、9月にタイカンを発表するとアナウンスしており、フランクフルトモーターショーがワールドプレミアの場となるはずだ。
- Spyder7編集部