トライアル世界選手権 日本GP、ボウがオールクリーン達成 藤浪も3位獲得
6月8〜9日の2日間、ツインリンクもてぎで開催された「2019 FIMトライアル世界選手権 第2戦 ストライダー 日本グランプリ」。トニー・ボウ(ホンダ)が両日ともトップ、日本期待の藤波貴久(ホンダ)も3位表彰台を両日ともに獲得した。
日本大会は、アウトドアで行われる2019年のトライアル世界選手権シリーズの中で唯一2日間開催の大会となる。初日のセクションは、たいへんな難関続き。前日に路面を泥々にした雨が1日のうちに何度か降って、あるところではコンディションを悪化させ、またあるところではコンディションの変化がライダーを悩ませた。そんな中、ボウはミスを最小限に抑え、2位に23点の大差をつけて勝利。自身17回目の日本GP勝利となった。
藤波は、予選の失敗で早いスタートを強いられたが、序盤から悪くないペースで試合を進めていた。中盤、4位争いが激しくなったが、終盤の粘りを見せて逃げ切り、タイムオーバーなどのペナルティーを含んで、4位に4点差をつけて3位を勝ち取った。
天候が回復した2日目、ボウは15セクション2ラップ、全30セクションをすべてクリーンで走破。自身2度目、2010年ポルトガル大会以来のオールクリーンを達成した。この勝利で、ボウは開幕3連勝を記録。獲得した選手権ポイントは60点で、2位に早くも11点差をつけた。
一方藤波は、1ラップ目は2位だったが、2ラップ目の第4セクションをクリーンできず、苦しい追い上げを強いられた。3位から6位前後までは接戦となったが、藤波は第14、第15セクション、鬼門となった難セクションを連続クリーン。ライバルを振りきって、2日間連続の表彰台を獲得した。藤波の2日間連続表彰台は2016年以来。ランキングも6位から3位までジャンプアップ。シーズンの戦いの上でも、大きな意味を持つ表彰台となった。
次の世界選手権は2週間後、6月22〜23日のオランダ大会が予定されている。
- 纐纈敏也@DAYS