松山市に自動車事故の重度患者受けれ病床新設…NASVAが空白だった四国にも委託開設

業界 レスポンス

自動車損害賠償責任保険の保障制度によって運営されている独立行政法人の自動車事故対策機構(NASVA)は12月5日、自動車事故による重度の意識障害者を受け入れる新たな委託契約を松山市民病院(松山市)と締結したと発表した。

NASVAは自動車事故による脳損傷で重度の意識障害を負った遷延性意識障害者を専門に治療・看護する施設として、1984年に千葉療護センター(千葉市)を最初に設置し、その後全国展開を進めている。

現在ではNASVAが設置した千葉、東北(仙台市)、中部(岐阜県美濃加茂市)、岡山(岡山市)の4療護センターが運営されている。これらに加え、2007年からは地域の医療機関に患者を受け入れてもらい、療護センターと同等の治療を行う「委託病床」制度を導入、これまで北海道や九州などの6病院と契約していた。

今回、新たな委託病院となった松山市民病院では5床の提供を受け、19年度中に患者の受け入れを始める予定。これにより、空白地域だった四国地方にも専門の治療・看護施設ができるようになり、NASVAは「この地域で療護施設が遠隔なため、入院を断念していた方にも利用しやすい態勢になる」と話している。

四国地方への設置で、NASVAによる遷延性意識障害者の受け入れ施設は全国で11か所となり、病床は千葉などの4療護センターで230床、松山市民病院などの委託病床が75床の合計305床となる。

  • 池原照雄
  • NASVA最初の療護施設である千葉療護センター《撮影 池原照雄》
  • NASVAによる療護施設の設置・運営《資料 NASVA》
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