土俵際の三菱自動車、生き残りへ三菱商事と連携強化[新聞ウォッチ]

業界 レスポンス

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

きょうの各紙には、三菱自動車の記事が久々に総合面や経済面を飾っている。三菱自動車は2020年4〜6月期の連結決算で過去最大の最終赤字を計上、今期の見通しでも3600億円の赤字を見込んでいるほか、2022年度までの中期経営計画も発表した。

それによると、「選択と集中」による構造改革を着実に実行することで業績の回復を目指す方針だ。大きなポイントは、RVブームの先駆けになった『パジェロ』を生産する、子会社の岐阜県にある工場を21年6月末までに停止し、その後、工場を閉鎖することを決定した。

さらに、収益の見込みが低いとみられる、ヨーロッパ向けの新車種の投入を凍結し、成長が見込めるASEAN地域に経営資源を集中。人件費や開発費など痛みを伴う改革を断行してコストを2割以上削減していく方針という。

きょうの読売は、総合面で「さよならパジェロ」とのタイトルで紹介。経済面にも「国内工場閉鎖20年ぶり」などと、解説記事を取り上げている。朝日も総合面に「三菱自、3600億円赤字予想」。経済面では「看板パジェロ生産終了、税収頼る地元落胆」としている。

また、産経は「拡大路線に無理」との見出しで、中期経営計画の内容を説明しているが「新型コロナウイルス禍で市場の回復が見通せない中、計画達成には暗雲も漂う」と厳しい目線で伝えている。

日経も1面準トップで業績見通しを報じたほか、「欧州で新車中断、業績回復、東南アジア頼み、日産連合成長に影響も」などと中期経営計画の関連記事。それによると「生産・販売では三菱グループの三菱商事との連携も強化する」と指摘。会見向けに配布された説明資料でも、東南アジアや南米などの地域では三菱商事とのアライアンスを強調しているほか、中国ではパートナーの広州汽車とも新車の共同開発も明記しているのが興味深い。

2020年7月28日付

●スマートシティー、日本型「ITの街」策定へ、政府個人情報を保護、「監視型」中国に対抗(読売・1面)

●中国、米総領事館を接収,成都関係悪化に拍車(読売・1面)

●さよならパジェロ、三菱自岐阜の工場21年閉鎖へ(読売・2面)

●三菱自、3600億円赤字予想(朝日・3面)

●ソニー試作EV指でスイスイ、運転席に大画面(朝日・9面)

●三菱自「拡大戦略に無理」中期経営計画(産経・9面)

●被告あおり3件認める、水戸地裁初公判(東京・25面)

●JAL営業赤字最大、4〜6月1200億円、売上高8割減(日経・1面)

●NTT、在宅7割に拡大、日立は出社制限延長(日経・3面)

●三菱自、欧州で新車中断、業績回復、東南アジア頼み、日産連合成長に影響も (日経・13面)

  • 福田俊之
  • 三菱自動車本社《写真撮影 高木啓》
  • JAL機内(6月22日、セントレア中部国際空港)《Photo by Jinhee Lee/SOPA Images/LightRocket via Getty Images/ゲッティイメージズ》
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