マクラーレン『エルバ』、815馬力ロードスターに伝説のガルフカラー…グッドウッドで発表

モータースポーツ レスポンス

マクラーレンオートモーティブ (McLaren Automotive)は、英国で10月16〜18日に開催された「グッドウッドスピードウィーク」において、新型スーパーカーの『エルバ』(McLaren Elva)のワンオフモデル、「ガルフ・テーマby MSO」をデジタルワールドプレミアした。

エルバは、マクラーレンの最上級クラスの「アルティメットシリーズ」のニューモデルだ。2シーターのオープンコックピットを備えたロードスターになる。生産台数は149台限定となり、納車開始は2020年内からを予定している。

◆フロントウインドスクリーンのないフルオープンボディ

フルオープンコックピットのスーパーカーだ。専用のカーボンファイバー製シャシーとボディを備えた2シーター車で、ルーフ、フロントウインドスクリーン、サイドウィンドウは未装備とした。これは、公道とサーキットの両方で、比類のない運転の喜びを提供するための選択という。

低いフロントノーズと盛り上がったフロントフェンダーは、前方の視界を確保する。大型のカーボンファイバー製リアフェンダーは、ドアからリアデッキに向かって流れる。格納式ロールオーバープロテクションシステムを採用することにより、リアのツインバットレスの高さを最小限に抑えている。

乗員は必要なら、ヘルメットを着用することもできる。しかし、キャビン上部のデザインを工夫することにより、ドライバーと乗員を包み込むような安全性を追求している。フロントウィンドウは、メーカーオプションで装着できる。

◆モータースポーツで活躍したガルフカラーをMSOが再現

このエルバを、ビスポーク部門のMSOがカスタマイズし、ワンオフモデルのガルフ・テーマby MSOが発表された。MSOでは、ウルトラファブリックやレザーのインテリアカラーの選択や、ほぼ無制限に選べるエクステリアの塗装色、ホイールのデリケートなピンストライプやボディ全体で複数のカラーをブレンドさせる「contour」や「velocity」フィニッシュなどの選択も可能になっている。いずれのカラーも、豊富な経験を持つMSOの職人によって、ひとつひとつ手作業で塗装される。

また、顧客はカーボンファイバー複合素材の緻密に配置された綾織り模様を露出するグロス・ビジュアル・ファイバー・ボディも選択できる。このオプションでは、多様な淡い色合いで外観をさらに引き立てることが可能だ。MSOは、エクステリアやインテリアのカーボンファイバー向けに、ビスポークの色合いを開発することもできる。

エルバのガルフ・テーマby MSOは、マクラーレンとガルフ・オイル・ブランドとの新たなリレーションシップを祝う1台だ。エクステリアには、青とオレンジのガルフカラーが施された。

マクラーレンとガルフの関係は1968年に始まり、1973年シーズン末まで続いた。この間に、ガルフとマクラーレンは、F1と「Can-Am」シリーズで成功を収め、40以上のレースで勝利した。その後、1990年代のルマン24時間レースでパートナーシップを復活し、マクラーレン『F1 GTR』が1990年代末まで、ガルフカラーをまとって走行した。

2021年から、ガルフはマクラーレンオートモーティブが推奨するオイルサプライヤーとなり、高性能エンジンに最適化されたガルフのオイルと燃料が、すべてのマシンに充填される。また、世界中で開催されるマクラーレンオートモーティブのカスタマーイベント「ピュア」において、販売店やチームキットにガルフのブランドが表示される。

新しいパートナーシップのもとで、マクラーレンの顧客は、MSOにガルフカラーの車両を直接オーダーすることができる。最近では、1995年のルマン24時間レースで4位に入賞したマクラーレン F1 GTRに敬意を表した『セナGTR LM』が、MSOが設計した5台のカスタマーカーのうちの1台として完成している。

◆4.0リットルV8ツインターボで0〜100km/h加速3秒以下

ミッドシップには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。このエンジンは『セナ』用がベースだ。ただし、最大出力は800psから815psへ、15ps強化された。最大トルクは81.6kgmで変わっていない。トランスミッションは、7速デュアルクラッチを組み合わせた。

また、「M1A」と呼ばれるカーボンファイバー製シャシーは、551kgと非常に軽量とした。この効果で、動力性能は、0〜100km/h加速3秒以下、0〜200km/h加速は6.7秒と、世界屈指の性能を可能にしている。

◆世界初のアクティブエアロ

世界初のアクティブエアマネジメントシステム「AAMS」が採用された。このシステムでは、フロントノーズから取り入れられた空気が、乗員の前方のクラムシェルから出て、コックピットの上に誘導されて、後方に流れる。上下するカーボンファイバー製デフレクターも備えている。AAMSが作動している場合、デフレクターはボンネットアウトレットの端で150mm上昇して、低圧ゾーンを生み出す。

リアには、アクティブリアスポイラーを装備した。高さと角度が調整でき、空力バランスが最適化される。エアブレーキ機能は、高速走行からのブレーキングに貢献する。ディフューザーは、アクティブリアスポイラーと連動する。床下は、完全に平らな設計とした。ディフューザーには、排気管を狭めることなく気流を導く垂直のフェンスを備えている。リアバンパーサイドエクステンションと組み合わされて、空力効率をさらに向上させる、としている。

  • 森脇稔
  • マクラーレン・エルバ の「ガルフ・テーマby MSO」《photo by McLaren Automotive》
  • マクラーレン・エルバ の「ガルフ・テーマby MSO」《photo by McLaren Automotive》
  • マクラーレン・エルバ の「ガルフ・テーマby MSO」《photo by McLaren Automotive》
  • マクラーレン・エルバ の「ガルフ・テーマby MSO」《photo by McLaren Automotive》
  • マクラーレン・エルバ の「ガルフ・テーマby MSO」《photo by McLaren Automotive》
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