日産車「ライダー」で一世風靡、オーテックジャパンが目指す道とは

業界 レスポンス

◆プレミアムスポーティのオーテックと、ピュアパフォーマンスのNISMO

「AUTECH(オーテック)ジャパン」は、ご存じの通り日産車をベースとしたカスタマイズカーをつくっているメーカーだ。かつては「ライダー」シリーズで人気を博したが、2018年ごろからブランドの理念を再構築し、「湘南のブルー」をテーマにしたボディカラーや浜辺に寄せるさざ波を模したメタリックシルバーのリップスポイラーなど、ベースの日産車とは一味違うデザインで話題を呼んでいる。

実はオーテックジャパンは、「オーテック」と「NISMO(ニスモ)ロードカーズ」という2つのブランドを持っている。「オーテックなのにNISMO?」と思うかもしれない。ワークスレース活動をしているNISMOは、別会社(NISMOモータースポーツインタナショナル)なのだが、CEOは兼務(現在は片桐隆夫氏)であり2017年にNISMOの名を背負うロードカー部門がオーテックジャパンの元に設立されている。

要は、「ロードカーのオーテックジャパン」「レースのNISMO」といった分担がなされている。つまり、『ジュークNISMO』や『ノートNISMO』、『リーフNISMO』などはオーテックジャパンの開発エンジニアが手掛けているのだ。

◆オーテックジャパンが目指す道とは

オーテックによると、オーテックブランド車への乗り換えは『セレナ』や『エクストレイル』は上級車種(LクラスセダンやミドルクラスSUV)からのダウンサイジング需要が多く、『ノート』や『リーフ』は輸入車(MクラスセダンやCセグハッチバック)からの乗り換え需要が多いという。

日産圏内で喰い合いが起きているわけではなく、外部からオーテックブランドへの乗り換えを呼び込むだけの「強い魅力」があるようだ。筆者にはオーテックがBMWの「M」やメルセデスの「AMG」のように、メーカー直系のブランドとしてステータス性と憧れを持った特別なブランドに成長していく道が見えるような気がする。

オーテックジャパンの強みは、オーテックとNISMOという強いブランドとスロープ付のライフケアビークルのような特殊車両を改装する幅広い特装ノウハウと技術を、自社内で持っていることだ。オーテックジャパンの工場を見学したが、一台ずつ手作業でカスタマイズする「設備」やそれを匠の技術を取得した「人財」という強みも、大きな財産だ。

◆日産の海外専売車をオーテックブランドで…

ひとつ、この場を借りてオーテック関係者の皆様にご提案したい。それは、日産の海外専売車をオーテックブランドでカスタマイズした上で販売することだ。

規模が大きすぎて身動きが取れない日産自動車ではできないアクロバティックな事業展開は、独立したオーテックジャパンであれば不可能ではないはずだ。「マイクラ・オーテック」や2代目「ジューク・オーテック」、そして『セントラ』や『アルティマ』のNISMO(この2台は海外で既にあったが)などはどれも魅力的なクルマであり、日産のお膝元である日本でもぜひ手に入れることができるようにしてほしい。

極秘に見せてもらった次のオーテックブランド車のデザインも、非常に高いレベルに仕上がっている。今後もオーテックの動向からは、目が離せない。

  • 吉川賢一
  • 日産 ノート オーテック《写真撮影 吉澤憲治》
  • 日産 エクストレイル オーテック《写真撮影 吉澤憲治》
  • 日産 エルグランド オーテック《写真撮影 吉澤憲治》
  • AUTECH(オーテック)ジャパン《写真撮影 吉澤憲治》
  • AUTECH(オーテック)ジャパン《写真撮影 吉澤憲治》
  • AUTECH(オーテック)ジャパン《写真撮影 吉澤憲治》
  • 日産 リーフ NISMO《写真撮影 吉澤憲治》
  • 日産 リーフ NISMO《写真撮影 吉澤憲治》
  • 日産 ノートe-POWER NISMO《写真提供 日産自動車》
  • 日産 ノートe-POWER NISMO《写真提供 日産自動車》
  • オーテックブランドのラインアップ《写真撮影 吉澤憲治》
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