【竹岡圭の大きな夢を】第15回「ラリーは自分自身を試す場」竹内源樹さん

モータースポーツ レスポンス

2020年に引き続き2021年も、前回このコラムでご登場いただいた木村悟士さんとコンビを組み、ドライバーを務めていらっしゃる竹内源樹さん。

実はスバルの設計部門にお勤めなんですって!知らなかった!となると…。いつかラリー会場以外でお会いすることもあるかもしれませんね(笑)。

◆「学生時代の最後の思い出」からライフワークへ

さて、竹内さんとラリーを繋いだのは2005年、北海道で開催されたWRCラリージャパンなんだとか。オフィシャル募集の記事を見て応募、林道区間の通過確認をご担当されたのが始まりなんだそうです。

ん!? そのラリーなら、私も行ってたゾ。私はSSを開催していない日の愛国SSで、レンタカーにお客様を乗せてSSを走ってご案内するというイベントのドライバーをしておりました(笑)。ご縁がありますねぇ〜。

竹内さんは、そもそもタイムを競うこと自体に興味があったそうで、保育園の頃に補助輪付き自転車で競争して、町会長さんに自転車を取り上げられたところから始まり(笑)、学生時代はずっとアルペンスキーをされていたんだとか。しかも成績がスゴイ!インカレ入賞、国体4回出場ですって!

でですね、その遠征に自分で運転して移動することが多くなって、気付いたら移動の方が楽しくなってしまったんだそうです。う〜む、クルマ好きあるあるかも(笑)。

そんな竹内さんが、実際ラリーの練習を始めたきっかけが、また偶然の必然な感じなんです。なんでも先輩のレガシィを整備にだしていたガレージで、昔ラリーをされていた「栃木のさかいさん」という方に偶然出会い、ラリーへの熱い思いを語るうちに、その方が特訓してくださることになったんだとか。「改造やパーツ交換をやっていったらお金が続かない。クルマは純正のままでいいから、タイヤとブレーキとガソリンにだけお金を使え!」と言われたそうですが、今ではこのセリフ、竹内さんが若手に言ってらっしゃるんだそうですよ〜。

そうして、実際モータースポーツを始めたのは2007年。元々は、学生時代の最後の思い出にとラリーに出場されたそうですが、今ではすっかりライフワークになってしまったそう。ちなみにSSラリーは2008年からで、大学院に在籍されていた最後の年に、Rally of Tsumagoiに参戦されたんだとか。

えっ!スノーラリー!? 初SSラリー参戦が雪って。いきなりの雪!スゴイ! 

◆輝かしい戦績も「ひと区切り」その理由は

そして、2008年のJMRC群馬ラリーシリーズ Cクラス で参戦し、ドライバーチャンピオン(GDBインプレッサ)を獲得。2012年には、JAF東日本ラリー選手権 BC4クラス ドライバーチャンピオン(GDBインプレッサ)、 JAF全日本ラリー選手権 第7戦 ラリー北海道 総合7位(GDBインプレッサ、全日本デビュー戦)と、全日本戦への参戦を始められます。

2013年 JMRC ALL STAR RALLY FESTIVAL 総合優勝(GDBインプレッサ)を果たした後、2014年以降は全日本ラリー選手権や、 FIAアジア・パシフィックラリー選手権などにも参戦され、2017年はVAB型WRX STIで当時のJN6(現JN1)でシリーズ6位を獲得。ところが、ここで一旦、モータースポーツ遍歴がひと区切りとなったんだそうです。

ひとつは「自分の当時のスキルではこれ以上、JN6(現JN1)を戦う猛者の大先輩達に太刀打ちできないなと…。何か違うアプローチで自分を高めないとその先に行けないなと…」と思ったこと。もうひとつはお仕事との両立。部下も増えていわゆる中間管理職的な立場になってきて、ただの趣味としてラリーを続けていくにはもう少し違うアプローチに変えないといけないと感じていたんだそう。

元々「走れるエンジニア」を目指していたそうですが、仕事としても何か貢献できる方法を個人の経験だけではなく、見える形で会社の活動とコラボしたいなと思われたんだそうです。

◆見習いインストラクターとしても活動中

そんな折の2018年。以前から希望していたスバルドライビングアカデミー(以下SDA)の3期生募集の案内が回ってきたんだとか。それ以前にも入りたい!と打診はしていたものの「ここはモータースポーツドライバー養成所じゃない!」と、なかなか入れてもらえなかったんだとか。確かに!そういう話聞いたことありますよ。メーカーさんによっては、そういったお仕事される方は、モータースポーツ禁止令が出ているところもあるとか聞いたことありますから。

そのチャンスをしっかり掴まれて、運転スキルだけでなく、人間性・マネジメント面での審査も経て、晴れて参加できることになったんだそうです〜。おめでとうございます!

2018年はSDAの受講生として、2019年からは見習いインストラクターで活動中だそうですよ〜。全日本ラリー選手権で優勝していらっしゃる竹内さんが、まだ見習いインストラクターとは恐れ入るという感じですが「未だにSDAの先輩たちのスキルや、物理に落とす能力には脱帽です」とのこと。確かに、走ってこう感じたものを、どうすればどうなるっていうところまでやらないと開発はできませんもんね。皆さん素晴らしい。

というわけで、設計エンジニアとラリードライバー、SDAインストラクターと「走れるエンジニア」に向けて今も全力疾走中という竹内さん。「どこまでが仕事でどこまでが趣味かわかりませんが、職場の上司同僚や、他部門の方、そして家族にも応援して頂けるのは本当にありがたいですね」とのこと。

ラリーをやっていていつも思うのは、ドライビングスキルだけでなく、限られた予算や時間の中で「速く走る」に特化したプロジェクトとして計画を立て、判断をしたり、マネージメントスキルが求められる点において、仕事と共通する部分が多いんだそうです。目的だけ違うけどプロセスは同じなんだそうですよ。確かに、多くの方の協力を得ることが必要な点等々、お仕事とラリーは同じかもしれませんね〜。ラリーってそういう面から見てもお仕事にも役に立つんだなぁ〜と、いま改めて思いました。確かに言われてみれば、本当にその通りだわ。

そうそう、ラリーの方は2019年からプライベーターとして、全日本ラリー選手権にBRZで参戦されていらっしゃいます!

◆3歳の長男とガレージでBRZをメンテナンス

そんな竹内さんのモータースポーツ以外の趣味を伺ってみましたが…。「社会人になってからはどっぷりモータースポーツなので、普段は家で庭の畑仕事をしたり…(笑)。最近は3歳になる長男と、昨年生まれた長女と遊ぶのが何よりの楽しみです(お爺さんみたい)」とのこと。なんと、ご子息とは自宅ガレージでBRZを一緒にメンテナンスしていますが、工具出しとホイールナットをつけることが出来るようになったんですって!すご〜い、英才教育! 偉大なるラリードライバーになりそうですね!

「竹内源樹さんにとってラリーとは」

自分にとってラリーとは「自分自身を試す場」ですかね。普段の仕事では良くも悪くも大きな流れの中での1人ですが、ラリーと向き合うときは時間もお金も結果も全てが非日常。自分の行動と結果が臨場感の中にあるというか、感覚が研ぎ澄まされていきます。これまで多くの方にご協力頂いて続けてくることで出来ましたが、これからは色々な場面でそれを還元していきたいですね。

「竹内源樹さんからのメッセージ」

ちょっと真面目にコメントさせて頂きましたが、これからもラリーの楽しさを忘れずに、皆さんと一緒にラリーを楽しめたら良いなと思います。

  • 竹岡圭
  • 新城ラリー2020 ポディウムにて。竹内源樹さん(左)
  • 競技中もメカニック兼ドライバー
  • 竹内源樹さん(左)
  • 全日本ラリー選手権に参戦するスバル BRZ
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