トヨタ・いすゞ・日野3社で新会社、52年間トラック野郎に愛された日野「走れ!歌謡曲」終了[新聞ウォッチ]

業界 レスポンス

「馬鹿いってんじゃないよ お前と俺は……」そんな歌詞を聴いて、ピーンとくる人は歳がばれる。昭和のバブル前に大ヒットしたデュエット曲「三年目の浮気」である。トヨタ自動車といすゞ自動車が、再び資本提携を結ぶと発表したが、今回は浮気ではなく、「三年目の復縁」なのだろう。

トヨタ子会社の日野自動車を含めた3社で新会社を設立し、小型トラックなどの商用車事業で、電動化や温室効果ガスの排出削減などに向けた協業を強化するという。実はトヨタといすゞの両社は2006年に米GMが売却した株式を引き受ける形で資本提携を結び、小型ディーゼルエンジンの共同開発を進めていた。しかし、旧御三家同士というプライドなどが邪魔をして協業は難航し、3年前の2018年に解消した。

そして今回、再びよりを戻して資本提携を結ぶことになった。トヨタは428億円を出資し、いすゞへの出資比率を発行済み株式の4.6%とし、三菱商事などに次ぐ第5位の株主となる。いすゞもトヨタに対し同額規模で出資するという。

トヨタ傘下の日野自動車を含めると、3社合計の国内普通トラック市場の占有率(シェア)は約8割となるそうだ。きょうの各紙も日経が1面トップで「トヨタ・いすゞ資本提携、脱炭素にらみ電動化」との見出しで報じたほか、読売も総合面と経済面に「次世代開発再びタッグ」。「両社は2018年に関係を解消していたが、温室効果ガスの削減など自動車業界の構造変化に対応するため、協力する必要があると判断した」と伝えている。

日野といすゞは国内商用車メーカーのトップの座を競い合ってきたライバル同士だが、日野の下義生社長は会見で「2社だけで足を踏み出せない部分に、トヨタの技術が入ることで、新たな一歩になる」とコメント。いずれにせよ、トラック・バスの再編もトヨタを中心に展開することになる。

ところで、年度替わりを迎えてこの時期は旅立ちの季節でもある。日野自動車1社がスポンサーとして半世紀以上も続けた文化放送のラジオ長寿番組「日野ミッドナイトグラフィティ走れ!歌謡曲」が今週3月27日早朝の放送を最後に終了するという。

1968年(昭和43年)11月19日にスタートしてから52年4か月間、火曜から土曜日の週5日午前3時から5時まで日替わりで女性のパーソナリティが、夜道を走り続けるプロのトラックドライバーばかりでなく、深夜早朝に働く人たちなどを応援し続けてきた。

番組ではタイトルにもあるように、演歌中心の流行歌が多く流れ、全国津々浦々の道路情報や気象情報のほか、スピート違反や居眠り運転などを防ぐ安全運転などの注意喚起も呼び掛けていた。早起きの私もファンだっただけに寂しい思いがするが、惜しまれつつ閉じるギネス記録にも匹敵するほどの真夜中の超長寿番組は、夜明けの一番星を目指して走る多くのトラック野郎などの心の支えとなって愛されたことだろう。

2021年3月25日付

●聖火リレーきょうスタート(読売・1面)

●トヨタ・いすゞ資本提携、商用車の電動化協業、日野含め新会社(読売・2面)

●座礁スエズ運河ふさぐ、愛媛の会社所有コンテナ船(読売・7面)

●ドライブレコーダー特約保険、事故の早期解決防止も(読売・21面)

●インテル半導体生産に2兆円超、米に2工場新設生産請負参入へ(朝日・7面)

●F1 20歳角田デビュー、日本人史上最年少(朝日・19面)

●GW前のGo To見送りへ、自治体の旅行補助支援(日経・2面)

●自動運転「レベル3」安全性体感、ホンダ新型「レジェンド」試乗(産経・13面)

●日本精工・内山俊弘社長、EV向けに静音性高める(日経・16面)

●ガソリン17週連続上昇、店頭149.7円(日経・22面)

  • 福田俊之
  • 向かって左から:日野自動車の下義生代表取締役社長、トヨタ自動車の豊田章男代表取締役社長、いすゞ自動車の片山正則代表取締役社長《写真提供 トヨタ自動車》
  • 航行が復旧したスエズ運河(3月24日)《Photo by Ahmed Shaker/picture alliance via Getty Images/ゲッティイメージズ》
  • ホンダ・レジェンド《写真提供 ホンダ》
  • F1、角田選手(アルファタウリ)《写真提供 ホンダ》
  • スエズ運河で座礁したコンテナ船《photo by Suez Canal Authority》
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