ホンダ、新事業創出で視覚障がい者向けナビ…社員起業のベンチャーが開発

業界 レスポンス

ホンダは6月11日、オンラインで新事業創出プログラムである「IGNITION(イグニッション)」の説明会を開いた。これに基づく、第1号のベンチャー企業が視覚障がい者向けのナビゲーションシステムを開発したことも発表した。

イグニッションは、ホンダの従業員による独創的な技術やアイデア、さらにデザインを製品などに具体化し、社会課題の解決および新しい価値の創造を目指すプログラムだ。2017年に研究開発部門である本田技術研究所で、応募方式によりスタートした。

プログラムによる開発例では、小学生のランドセル肩かけに装着し、交通事故の防止につなげる安全アドバイスロボットとして実証実験中の「Ropot」などがある。元々は社内での事業化を基本としてきたが、20年にはベンチャーの起業による事業化も加えた。そのうえで、今年4月からは、日本の全従業員が参画できるプログラムとしての展開を始めた。

ベンチャーの起業に際しては、案件の審査やアドバイスに外部のベンチャーキャピタルの参画を得て進める。プログラムではベンチャーの独立性を担保するために、ホンダの出資比率は20%未満というルールにしている。

起業の一番手となったのは、「株式会社Ashirase(あしらせ)」で今年4月に、東京都に資本金250万円で設立した。商品化に向け開発を進めているのは、わずかの視覚が残っている視覚障がい者向けのナビゲーションシステムで、社名と同じ名称となる。スマホと、靴に装着するモーションセンサーを組み合わせて歩行をサポートする。センサーは足の側面や前方などを振動させることができ、これで左右、前といった進む方向などを伝える。

発案者で、あしらせの代表取締役に就いた千野歩氏は、本田技術研究所で自動運転技術などの制御を担当したエンジニア。起業にかける想いを「安全な移動を提供し、人の豊かさを“歩く”で創りあげていきたい」と語った。

また、イグニッションの審査委員長を務めるホンダの水野泰秀常務執行役員は、このプログラムで「忘れられそうになっているホンダ本来のチャレンジングスピリットを呼び戻したい」と話している。

  • 池原照雄
  • ホンダの交通安全アドバイスロボ「Ropot」《写真提供 ホンダ》
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