待ち時間を大胆カット『スカイレンタカー・スマートサービス』のもう一つのメリットとは【J-ウィングレンタリース武井英一社長インタビュー】

業界 レスポンス

レンタカーフランチャイズ事業を行うJ-ウィングレンタリース株式会社(神奈川県横浜市)は、非接触・非対面で貸し出す新しい形のレンタカーとして『スカイレンタカー・スマートサービス』を7月21日からスタートした。

このサービスが誕生した背景や、サービスの特徴などについて、同社の武井英一代表取締役社長にインタビュー取材を行い、詳しい話を聞いた。

◆全国9000台のレンタカーネットワーク

---:まずは、J-ウィングレンタリース社の沿革について教えて下さい。

---:武井英一代表取締役社長(以下、武井) 大手レンタカー会社のフランチャイズ事業に携わっていた創業社長の輿石隆氏とその仲間たちが、これまで培ってきた経験やノウハウを活かし、2004年3月に開業しました。

国内各地のニーズに合ったレンタカービジネスを、地域に根ざしたフランチャイズ店が展開することで利用ユーザー様に最良のサービスを提供したいという想いで、弊社はフランチャイズ本部として事業を行っています。

具体的には、北海道から沖縄まで各地の空港や観光拠点、主要駅都市部など、全国58店舗で「スカイレンタカー」ブランドを展開しています。弊社は修理代車やトラック、福祉車両などの専門分野に特化したレンタカーブランド「ウィングレンタカー」も展開しており、同ブランドを含めると国内224店舗、約9,000台のレンタカー車両でサービスを提供しています。

---:武井社長は、どういった経緯でレンタカービジネスに携わられたのでしょうか? これまでの経歴を教えて下さい。

武井:私は横浜市の出身で、20歳の頃、自動車ディーラーに営業マンとして入社しました。成約頂いたお客様の納車前の代車のご用意や、お客様が所有車とは違うタイプのお車を必要とされた時にグループ会社のレンタカーを手配することもありました。

そういった業務に携わる中で、レンタカー独自の魅力に気づきました。レンタカーは様々なタイプのお車を不特定多数の方に乗車頂ける自由度の高いサービスであり、車を通じてより幅広いサービスをお客様に提供できる事業だと感じ、2013年9月にJ-ネットレンタリース関東株式会社(現:スカイレンタカー関東株式会社)へ入社しました。

レンタカー受付スタッフからスタートし、店舗責任者、エリア統括を経てフランチャイズスーパーバイジングを担当して、2018年12月に同社社長へ就任。2021年3月からはフランチャイズ本部を担当するJ-ウィングレンタリースの社長にも就任し、現在に至ります。

◆コロナ禍以前から「課題」だった貸出時の待ち時間

---:7月21日からスタートした『スカイレンタカー・スマートサービス』ですが、コロナ禍の課題に対応した全国サービスとしては、とても早い投入かと思います。

武井:コロナ禍でもお客様が安心してご利用頂けるように、非接触・非対面のサービスが求められている今日の社会環境が、サービス開始の後押しになったのは事実です。ですが4年ほど前から、レンタカー貸出時の課題解決のために新しいサービス形態を模索していました。

---:どのような課題を抱えられていたのか、具体的に教えて下さい。

武井:例えば夏休みシーズンに国内旅行を楽しまれる方の場合、飛行機で観光地へ訪れ、空港到着ロビーで事前予約したレンタカー会社の送迎バスに乗車し、レンタカー店舗へ向かわれる方が多くいらっしゃいます。

ハイシーズンのピーク時になりますと、送迎バスの待ち時間だけでなく、送迎バスに乗れたとしてもレンタカー店舗受付にお客様が集中し長蛇の列になってしまう場合もあり…。空港到着からレンタカー乗車まで長いときは2時間近くお待ち頂くような状況があったのです。

---:休日を楽しむためにせっかく早起きして午前中に現地空港についても、レンタカー待ちで午後になってしまうのは、悲しいですね……。

武井:スタッフの増員や受付スペースの拡大で対処できる場合もありますが、店舗ごとに状況が異なるため、人材やスペース確保は容易ではありません。

新サービスの『スカイレンタカー・スマートサービス』は、フランチャイズ店が抱える現場の課題をデジタル技術で解決できる設計になっています。スマートフォンのみで完結する先進的な仕組みと、レンタカーの現場のマッチングを深めることで、お客様と店舗、双方にとってスムーズでタイムロスがないレンタカー貸出を実現しました。

◆今後3年間で1000台に拡大

---:改めて『スカイレンタカー・スマートサービス』の使い方や特徴を教えて下さい。

武井:初めてご利用になるお客様は、スマホに『スカイレンタカー・スマートサービス』アプリをダウンロード頂き、免許証とクレジットカード情報の登録が終われば、アプリ内で簡単にレンタカー予約が行えます。

空港に到着後、レンタカー貸出店舗行きの送迎バスに乗車されるところまでは他のお客様と同じですが、バスから降りたらすでに予約車両が用意されているので、すぐに乗車できます。受付窓口の列に並んで待つ必要はありません。

アプリは、貸出期間中に有効なレンタカーの鍵にもなっているので、スマホにタッチするとクルマのロックが解除されます。返却時の手間も少なく、アプリの指示にしたがって車両をチェックすれば終了です。物理キーを利用しないため、鍵を返し忘れて帰りの飛行機に乗ってしまうようなトラブルはありません。

お支払いは、返却時に自動精算でクレジットカード決済となり、24時間いつでもお好きな時間から出発、返却しやすいサービスとなっています。なお、カーシェアと違って、従来のレンタカー同様、ガソリンは満タン返しとなります。

---:カーシェアを利用したことがあるユーザーは気軽に使えそうですし、未経験の方は、店舗スタッフに相談できる環境があるのもいいですね。

武井:はい。店舗営業時間内であればスタッフが直接お客様にご説明いたします。また、乗車予定の車両が何らかの不具合で走行できない場合は、すぐに代車をご用意することも可能です。

カーシェアの場合、車内清掃が月に数回から週に1回程度、もしくは乗車されたお客様ご自身で清掃を行って頂くルールになっていますが、『スカイレンタカー・スマートサービス』の場合はスタッフにて利用毎に清掃・除菌を行う体制がございます。

---:その他、『スカイレンタカー・スマートサービス』ならではの特徴はありますか?

武井:当社の通常のレンタカーサービスでは、予約キャンセルについて7日前までは無料となります。ですが、6日から3日前までは基本料金の20%、2日前から前日までは基本料金の30%、当日キャンセルは基本料金の50%を頂く規約になっております。一方『スカイレンタカー・スマートサービス』は利用開始の60分前までなら、キャンセルや変更手続きは無料です。

---:コロナ禍においては、体調不良などで急に旅行を取りやめにする場合が考えられるので、とてもありがたいですね。今後のサービス展開予定も聞かせて下さい。

武井:7月21日時点では、全国27店舗、50台弱の車両をご用意してのスタートとなりますが、今後3年間で1,000台に拡大する予定です。冒頭でもお伝えしましたが、現在「スカイレンタカー」ブランドのフランチャイズは58店舗あり、弊社の別ブランド「ウィングレンタカー」をあわせると全国224店舗、約9,000台のレンタカーを管理しています。このうち約1割を、非接触・非対面対応の新サービスに移行したい考えです。

---:コロナ禍への非接触対応拡大の要素と、コロナ明けの繁忙時期対策の要素があるという、戦略的なプロジェクトですね。今後のスカイレンタカーはどこに向かおうとしているのでしょうか。

◆MaaS企業グループへの足がかりにしたい

武井:確かにコロナ禍はひとつのきっかけになりましたが、我われは『スカイレンタカー・スマートサービス』でMaaSの領域に踏み込み、さまざまな移動の需要に応えられるようなサービスチェーンになりたいと思っています。

『スカイレンタカー・スマートサービス』は、幅広い既存ビジネスの新たな付加価値として、ニーズにマッチングする可能性があると考えています。まだ議論の段階ですが、フランチャイズ店舗以外のサービスステーションとしてマンション駐車場やホテル駐車場への車両配備など、さまざまなアイディアで盛り上がっています。

---:新サービスを始めるにあたって、フランチャイズ経営者や現場の方とコミュニケーションされたと聞いていますが、どのような反応でしたか? スマホをクルマの鍵にしてしまうバーチャルキーなど、運用現場の方の反発がありそうですが。

武井:現場の皆さんに実車デモやお客様対応のレクチャーを行ったところ、従来の有人接客対応の貸出が当たり前だった店舗スタッフは、無人対応に感銘を受けていました。我われ本部とフランチャイズ店舗の方々との関係性は良好で、新サービスに積極的な姿勢がとてもありがたく、大いに賛同を得られました。それが私たちの自信につながっています。

『スカイレンタカー・スマートサービス』は、各店舗の働き方改革の後押しになり、非接触・非対面による接客効率化から新たに生まれた時間で、新しい企画に注力することもできると考えています。

---:一般に、法人が違うフランチャイズ形式では新しいサービス展開が難しいと聞いたこともありますが、スカイレンタカーグループはとても雰囲気が良い様子がうかがえました。最後に、価格や車種なども教えて下さい。

武井:車種は各店舗で異なりますが、コンパクト車とワンボックス車をご用意しています。

コンパクト車の標準料金は、6時間4000円、12時間5000円、24時間6000円、36時間8000円、48時間1万円、72時間1万4000円で、以降追加24時間で5000円となりますが、免責補償込み・税込みの価格です。オプションとして、万一の事故の場合でもユーザー様に負担が生じないNOC補償の付帯(1100円/1日)も可能です。

期間限定となりますが、特典をご用意しています。9月30日までにアプリをダウンロードして、新規会員登録(免許書とクレジットカード登録)を完了頂いたユーザー様先着1000名に、6時間無料クーポンを1枚プレゼントいたします。クーポンは会員登録完了の翌営業日に付与させて頂き、有効期限は発行日から6か月となります。

---:6時間無料は、コンパクト車だと4000円分に相当する嬉しい特典ですね。個人的な感想ですが、私がよく行く宿泊施設の駐車場などに、今後『スカイレンタカー・スマートサービス』が配備されると嬉しいなと感じました。このたびは、ありがとうございました。

  • インタビュー:JCR金武あずみ 取材撮影:清水知恵子
  • レンタカーの品質とカーシェアの便利さを兼ね備えた新しいレンタカーの形『スカイレンタカー・スマートサービス』《画像提供 J-ウィングレンタリース》
  • コロナ禍への非接触対応拡大の要素と、コロナ明けの繁忙時期対策の要素がある《写真撮影 清水知恵子》
  • 『スカイレンタカー・スマートサービス』では、専用アプリだけで予約、貸出、返却、決済が完了。非接触・非対面でクルマを借りられる。カーシェアにも使われている『KurumaBase』を採用しつつレンタカー要素を組み入れて独自のサービスとしている《画像提供 J-ウィングレンタリース》
  • 『スカイレンタカー・スマートサービス』では、アプリをインストールしたお客様のスマートフォンがクルマの鍵としても使える『バーチャルキー』を採用している。現場の評価も上々のようだ。《写真提供 J-ウィングレンタリース》
  • 『スカイレンタカー・スマートサービス』は、フランチャイズ店の駐車場に車両が配備されているため、店舗営業時間内であれば直接スタッフにトラブル相談などが可能《写真提供 J-ウィングレンタリース》
  • 『スカイレンタカー・スマートサービス』の料金表《画像提供 J-ウィングレンタリース》
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