沖エンジニアリング、内装材の揮発成分に関する試験・分析サービスを開始…自動車分野に重点投資

業界 レスポンス

OKIエンジニアリング(沖エンジニアリング)はこのほど、内装部材の揮発成分による車載カメラへの影響試験・分析を行う「フォギング試験サービス」と「付着成分分析サービス」の提供を27日から開始することを明らかにした。

◆揮発成分による車載カメラへの影響をワンストップで評価

今回、提供を開始するのは「フォギング試験サービス」と「付着成分分析サービス」の2種類。

フォギング試験サービスでは、高温の車内環境を再現した専用の装置の中に、内装材の一部を入れ、内装材の樹脂や添加物、接着剤から揮発成分が車載カメラセンサーなどに影響しないかを検証するというもの。温度や時間を指定することができ、揮発成分によって曇ったガラスの透過率や反射率を測定する。

付着成分分析サービスでは、フォギング試験を実施した際に発生した曇りの原因の揮発成分の成分分析を実施する。

これらのサービスは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりテレワークが増えている中で、顧客と試験場にいる技術者が双方向にコミュニケーションを取りながら進めるオンライン立会試験・分析サービスにも対応している。

どちらも試験期間は2週間からで、試験費用はフォギング試験が20万円から、付着成分分析サービスは4万円からとなる。年間販売目標は5千万円としている。

◆軽量化で内装材にも変化

近年、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転のために、様々なレンズを装着したステレオカメラやドライブレコーダーなどが車内に設置されている。しかし、高温の車内環境では、外気との温度差により、内装材の樹脂や添加物、接着剤などから揮発成分が発生し、レンズやフロントガラスに付着して曇りの原因となってしまう可能性がある。

車両の軽量化に向けて、内装材の原材料の変更や新素材の採用が加速している今、自動車メーカーに車載電装品を納品するサプライヤーや内装材メーカー(繊維、ゴム、ビニル、プラスチック)、フィルムメーカーからは、自社製品が曇りの原因となるかを事前に評価したいという要望が増えている。実際に、同社ではこうした問い合わせが2021年7月時点で前年同月比24%増加しているという。

◆あらゆる使用環境に対応した試験を提供

OKIエンジニアリングの橋本雅明社長は「当社では毎年高い比率で設備投資を行なっている。21年度は自動車分野に重点的に投資を行い、売上高の10〜15%を設備投資する予定だ」と語る。

同社では2019年に「群馬カーエレクトロニクステストラボ」(群馬県伊勢崎市)を開設するなど、自動車・車載向けサービスを強化しており、あらゆる使用環境を想定した57種類の試験環境を保有している。

中でも、2016年に開設した埼玉県本庄市の「カーエレクトロニクステストラボ」では、今回開始するフォギング試験などの評価試験設備を強化しており、今後も新たな装置を導入して顧客の要望に応えていく予定だ。

  • 保知 明美
  • フォギング試験用の装置《写真撮影 レスポンス編集部》
  • 内装材などの一部を試験瓶に入れる《写真撮影 レスポンス編集部》
  • 加熱されたオイルの中に試験瓶を入れ、冷却板をのせる《写真撮影 レスポンス編集部》
  • 沖エンジニアリングの橋本雅明社長《写真撮影 レスポンス編集部》
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