メルセデスベンツ Sクラス新型にマイバッハブランド100周年記念車登場

新車 レスポンス

メルセデスベンツは9月28日、「マイバッハ」ブランドの誕生100周年記念限定車として、新型メルセデスマイバッハ『Sクラス』(Mercedes-Maybach S-Class)の「エディション100」を欧州で発表した。

◆特別仕立ての内外装

エディション100には、「Burmester」の4Dサラウンドサウンドシステムをはじめ、ヒーターとマッサージ機能付きシート、インフォテインメント用のハイテクスクリーンを装備した。新型Sクラスのロングホイールベース車と比較して、ホイールベースは180mm長くなっており、メルセデスマイバッハSクラスで初めて、全輪駆動を組み合わせる。

エディション100は、世界限定100台を販売する予定だ。大型のフロントグリルには、ブランドのエンブレムが添えられた。 ボディカラーは上側がノーティカルブルー、下側がハイテクシルバーのツートン仕上げ。特別な「デジーノ」の内装は、クリスタルホワイトとシルバーグレーパールのレザーを組み合わせている。

エディション100の刻印を含むブランドロゴは、Cピラーや収納コンパートメント、照明付きパネルに配された。エディション100の文字が、アルミホイールのセンターキャップに入る。このアルミホイールはグレー仕上げとした。

◆V12ツインターボは最大出力612hp

エディション100は、V型12気筒ガソリンエンジン搭載車の「S680 4MATIC」グレードがベースだ。新型の頂点に位置するS680 4MATICグレードには、6.0リットル(5980cc)V型12気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は612hp/5250〜5500rpm、最大トルクは91.8kgm/ 2000〜4000rpmを引き出す。0〜100km/h加速は4.5秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

このスペックは、従来型メルセデスマイバッハSクラスのV12搭載モデル「S650 4MATIC」の最大出力530hp/4900〜5300rpm、最大トルク84.6kgm/1900〜4000rpmを、82hp、7.2kgm上回る。0〜100km/h加速も従来型の5秒から、0.5秒短縮されている。

連続調整可能な「ダンピングADS+」を備えた「AIRMATIC」エアサスペンションが標準装備されている。「ダイナミックセレクト」を使用すると、ドライバーはパワートレイン、ESP、サスペンション、ステアリングの特性を個別に変更できる。切り替えは、センターディスプレイの下のコントロールスイッチで行う。ダイナミックセレクトには、乗り心地を重視した専用の「マイバッハモード」がある。

新型は、NVH(騒音、振動、ハーシュネス)性能をさらに引き上げた。吸収性フォーム材をリアのホイールアーチに取り付けた。後席には、より厚い合わせガラスを使う。オプションで、ノイズをさらに抑えたタイヤを装着できる。アクティブロードノイズ補正は、逆位相の音波を使用して、不要な低周波ノイズを低減したという。

◆インテリアアシスト付きの「MBUX」

新型には、最新の「MBUX」が搭載される。MBUXは、「メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス」を意味し、新世代のインフォテインメントシステムだ。特長は、人工知能(AI)によって、学習することにある。

MBUXはカスタマイズ可能で、ユーザーに適応する。無線通信での更新も可能だ。タッチスパネルで操作する高解像度のワイドスクリーンコックピット、拡張現実(AR)技術を備えたナビゲーションディスプレイ、「ハイ、メルセデス」と呼びかけることにより、音声アシストが起動するインテリジェントな音声コントロールが含まれている。

新型のMBUXは第2世代となる。ハードウェアとソフトウェアが進歩を遂げており、さらにデジタルでインテリジェントになった。OLEDテクノロジーを備えた12.8インチの大型インフォテインメントディスプレイをはじめ、最大5つの大画面ディスプレイにより、快適機能などを簡単にコントロールできるようにした。

「MBUXインテリアアシスト」は、乗員の意図を理解する。乗員の視線、ジェスチャー、ボディランゲージを認識する。 新型は、ルーフライナーに組み込まれた3Dレーザーカメラを使用して、後席の乗員の動きやジェスチャーを認識する。

たとえば、後席乗員がシートベルトに手を伸ばそうとしていることをMBUXインテリアアシストが認識すると、ベルトエクステンダーが作動し、自動的にシートベルトを装着してくれる。ドアを開けた際、後方から接近してくる車両などとの衝突を防ぐ出口警告機能も強化されている

◆12.8インチの大型インフォテインメントディスプレイ

12.8インチの大型インフォテインメントディスプレイは、操作スイッチの数が大幅に削減された。従来型よりも、スイッチの数は27少ない。ディスプレイの最も下の位置には、空調操作パネルが配される。

このディプレイには、「OLED」テクノロジーを導入する。OLED(有機発光ダイオード)は、LEDなどの点光源とは異なり、平面光源となる。その光は、新しいレベルの均質性を可能にする。プラスチック基板にいくつかの有機層を組み合わせたOLEDユニットは、効率的で軽量に仕上げられる。

新型では、OLEDユニットをガラスパネルの向こうに配置し、その背後のアクチュエーターと圧力センサーを組み合わせて、優れたコントロール性とディスプレイ表示を可能にした。OLEDパネルは、外部の背景照明を必要とせず、点灯している場所でのみ電力が消費される。OLEDテクノロジーは液晶よりも、最大30%エネルギー消費を抑えられる、としている。

  • 森脇稔
  • メルセデスマイバッハ Sクラス 新型の「エディション100」《photo by Mercedes-Benz》
  • メルセデスマイバッハ Sクラス 新型の「エディション100」《photo by Mercedes-Benz》
  • メルセデスマイバッハ Sクラス 新型の「エディション100」《photo by Mercedes-Benz》
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