【WRC 第11戦】ヌービルが今季2勝目、ヒュンダイ勢1-3…トヨタのマニュファクチャラーズタイトル決まらず

モータースポーツ レスポンス

スペインで開催された「世界ラリー選手権(WRC)第11戦」が現地17日にフィニッシュを迎え、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが今季2勝目を飾った。ヒュンダイは同3勝目で、今回1-3フィニッシュ。トヨタの3年ぶりとなるマニュファクチャラーズタイトル獲得は決まらなかった。

トヨタ優勢のシーズン展開となっている2021年のWRC。ドライバーズチャンピオンは3年連続でトヨタ勢から出ることが前戦フィンランドにて決定済みで、マニュファクチャラーズタイトルに関しても最終戦のひとつ前、このスペイン(ターマック=舗装路戦)でトヨタ3年ぶりの戴冠が決まりそうな状況にあった。しかし、2019年と2020年のマニュファクチャラーズチャンピオン、ヒュンダイがここで踏ん張る。

ヒュンダイはスペインで1-3フィニッシュを達成し、ボーナスポイントがかかる最終スペシャルステージ(競技区間)のパワーステージでは1位と2位を獲って、トヨタの戴冠決定を阻止したのである。

第11戦スペインの優勝は#11 ティエリー・ヌービルで今季2勝目、「ヒュンダイi20クーペWRC」勢としては今季3勝目になった。3位でダブル表彰台の一翼を担ったのは#6 ダニ・ソルド。競技最終日は4つのスペシャルステージですぺてトップタイムというこのソルドの働きが光り、トヨタ戴冠決定阻止にもつながったといえよう。

「トヨタ・ヤリスWRC」勢は2位に#33 エルフィン・エバンスが入り、4位に#1 セバスチャン・オジェ、5位が#69 カッレ・ロバンペラという結果だった。

今回終了時点でマニュファクチャラーズポイントはトヨタ(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team=TGR-WRT)が474点、ヒュンダイ(HYUNDAI SHELL MOBIS World Rally Team)が427点となり、その差は47点。

1戦あたりの最大獲得ポイントが52点なので、諸状況を鑑みれば、残る最終戦でヒュンダイが逆転3連覇を成す可能性はほとんど残っていないと考えるべきだろう。とはいえ、スペインでのトヨタの奪冠決定を阻止し、極めてわずかでも逆転の可能性を最終戦まで残して、ヒュンダイはディフェンディングチャンピオンとしての意地を見せた。

一方、トヨタ勢同士のドライバーズタイトル争いも決着は最終戦に持ち越されることとなった。

ランキング2位の#33 エバンスが優勝した前戦に続いてシリーズリーダーの#1 オジェに先着し、パワーステージでも1点多く獲った結果、両者のポイント差は17点まで縮まっている(204対187)。ただ、仮に最終戦で#33 エバンスが個人フルマークの30点を獲得した場合でも、#1 オジェはラリーの順位で3位(15点)に入れば自力王座となる計算だ(オジェは4位、5位でもパワーステージのポイント次第で、30点満点のエバンスに対して自力戴冠できる可能性あり。以上、すべて手元計算)。

2年連続8回目の王座に向けて間違いなく有利な状況の#1 オジェ。しかし、このところの“流れ”は逆転初戴冠を目指す#33 エバンスの方にあるような雰囲気も!? いずれにせよ、トヨタ同門対決の行方が最終戦最大の焦点になる。両者は大一番に向けてこうコメントしている。

ランキング首位 #1 セバスチャン・オジェ(トヨタ)

「タイトル争いはまだ終わっていない。(最終戦のラリー)モンツァでは昨年の成功を再現できるよう、頑張りたいと思う」

ランキング2位 #33 エルフィン・エバンス(トヨタ)

「可能性はまだ残っている。1戦で詰めるには大き過ぎる差ではあるが、昨年自分たちが経験したように、最後まで何が起こるかは分からない。もう一度ベストを尽くして戦う」

トヨタの両雄は昨年、王座争いが実質的に両者に絞られた状況で最終戦ラリーモンツァを戦い、アクシデントがあったエバンスをオジェが逆転して戴冠、という劇的な決着だった。今年も最終戦はラリーモンツァ(コースの構成には変化あり、とのこと)。はたして2021年はどんな終局が待っているのだろうか。

トヨタ(TGR)のWRCチャレンジプログラムのドライバーである#18 勝田貴元(ヤリスWRC)は今回のスペイン戦、初日最初のスペシャルステージでガードレールにあたってしまい、これによるマシン損傷でこの日はデイリタイアに。再出走してラリー総合の順位は39位(走行終了時は40位)。第6戦サファリで自己最高の2位になって以降、今季後半戦は(不運も含めて)厳しい結果が多くなっている勝田だが、最終戦でもうひとついいところを見せてもらいたい。

次戦、今季2021年のWRC最終戦(第12戦)はイタリアの「ラリーモンツァ」、11月19〜21日開催予定となっている。

なお今般、来季2022年のWRCカレンダー発表があり、「フォーラムエイト・ラリージャパン 2022」は全13戦の最終戦として2022年11月10〜13日にスケジュールされた。

また、トヨタ(TGR-WRT)は10月上旬に来季2022年のワークス3台のドライバー布陣を発表しており、エバンスとロバンペラはフル参戦レギュラーのまま残留、オジェはフル参戦から退きパートタイム参戦としての残留ということになった。エサペッカ・ラッピがチームに復帰し、オジェと3台目のマシンをシェアする体制になる。

*上記の順位や日程等は、日本時間10月18日午前4時の段階の掲示や情報等に基づく。

  • 遠藤俊幸
  • ヒュンダイが1-3。優勝したヌービル(右端)と彼のコ・ドライバーであるM.ヴィーデガ(左端)。中央の2人は3位のソルド(左)と彼のコ・ドライバー、C.カレーラ(右)。《Photo by Red Bull》
  • 3位に入った#6 ダニ・ソルド(ヒュンダイ)。《Photo by Red Bull》
  • 今回2位の#33 エルフィン・エバンス(トヨタ)。《Photo by TOYOTA》
  • #33 エバンスは逆転初戴冠の可能性を残して最終戦に臨む。《Photo by TOYOTA》
  • 今回4位の#1 セバスチャン・オジェ(トヨタ)。《Photo by TOYOTA》
  • #1 オジェは最終戦で2年連続8回目の王座獲得を狙う。《Photo by TOYOTA》
  • #18 勝田貴元(トヨタ)には最終戦で上位リザルトへの“回帰”を果たしてほしい。《Photo by TOYOTA》
goo 自動車&バイク
トップ
中古車
車買取・査定
車検・整備
自動車保険
バイク
バイク買取・査定
ランキング
ニュース
特集
Q&A
サイトマップ