【青山尚暉のわんダフルカーライフ】2021年 わんダフルカー・オブ・ザ・イヤー、“今年の1台”とコンパクトカー部門は?

業界 レスポンス

2021年は国内外の新型車が大豊作の1年だった。12月10日に開票・発表された、2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーでの選考は、選考委員でもある筆者としてもいつになく悩みに悩んだのだった。

とはいえ、この「わんダフルカーライフ」では、ドッグフレンドリーカーとしての視点で、今年を代表する新型車を選ぶ必要がある。選考委員はモータージャーナリストの私と、わが家の3代目自称自動車評論犬!? 新車試乗経験はや7年になるジャックラッセルのララである。ノミネート車は日本カー・オブ・ザ・イヤーのノミネート車でもある国内外の新車全29台。その内容はコンパクトカー、SUV、セダン、プチバン、スポーツカー、そして純ガソリン車、HV、PHEV、FCV(水素自動車)と様々だ。その中から、ここでは国産車の新車から選んだイヤーカー、およびコンパクトカー部門賞を選定した。

滑らかで静かな走りと、災害時の安心感

喧々諤々、いや、犬犬諤々(シャレです)の議論を経て、モータージャーナリストにしてドッグライフプロデューサーでもある私と、犬目線でクルマを評価するジャックラッセルのララが今年一番のドッグフレンドリーカーとして選んだのは、満場一致で三菱『アウトランダーPHEV』だった。

アウトランダーPHEVは先代から、最強・最高のドッグフレンドリーカーであると認定していたところで、このレスポンスの企画でも、白銀の世界の河口湖や八ヶ岳を訪れたことがあるのだが、電動車、PHEVならではの、基本は電気で走り、エンジンは主に充電を担当する走行性能は、滑らかで静か。加速がスムーズでS-AWCによる四輪駆動の安定感もあって、車内でどこかにつかまれない犬も安定・安心してドライブを楽しめ、また電動車らしい車内の静かさによって、聴覚に優れた犬もストレスフリーの移動&乗車が可能になるのである。

さらに言えば、キャビンとラゲッジルームに2つ装備されたAC100V/1500Wコンセントの給電機能によっては、アウトドアはもちろん、災害時に大きな安心をもたらしてくれるのだ。そう、災害時、愛犬同伴避難が推奨されているとはいえ、愛犬と避難所の屋内に入れるケースは稀で、避難所の外で過ごすことになる。しかし、アウトランダーPHEVのようなクルマがあれば、電源設備のある車中泊も可能な、愛犬家一家のマイ避難所になりうるのである。もし自宅が停電したとしても、高価なV2H機器を使うまでもなく、延長コードによって、簡単に家の中に明かりを灯し、家電品が使えるようになる。

航続距離が伸び、四駆性能も進化

そんなアウトランダーPHEVの新型は、日産、ルノーとのアライアンスによる新プラットフォームを採用。一段とたくましく堂々としたスタイリングを実現するとともに、モーター出力を向上させ、駆動用バッテリーも増強した。実質約65〜70kmのモーター走行と、満充電、ガソリン満タンで約1000kmもの航続距離を達成。三菱自慢の四輪駆動システムS-AWCの進化も目覚ましく、さらなるダイナミックな走りと安定性、悪路走破性を実現しているのだ。

パッケージングではアウトランダーPHEVとして初の3列シートを設定。さすがに3列目席は乗降性、乗車性ともに緊急席的ではあるものの、愛犬専用席と考えれば、これはこれで便利に使えそうである。その3列目席を格納すれば、素晴らしくフラットな拡大ラゲッジルームが出現し、大型犬、多頭の乗車、そして大型グレートの積載・固定も可能だから、万能といえるだろう。

ララが見出したドッグフレンドリーポイント

ここからは、自称自動車評論犬!? のジャックラッセルのララが見出した、新型アウトランダーPHEVのドッグフレンドリーポイントの紹介だ。

「一段と静かでスムーズになった走行性能は、人はもちろん、犬にとっても大歓迎。特に走行中の微振動が見事に解消されているから、快適度は高級車並み。その上で、わんわんと新型アウトランダーPHEVのドッグフレンドリーポイントを探すと、まずは犬の特等席となる後席の乗降性の良さがポイント。ジャックラッセルのようなジャンプ力ある犬なら自身で飛び乗り、飛び降りることができるんだけど、なんだか乗り降りが楽。

聞けば、後席の左右端からボディサイドまでの距離が先代より30〜40mm縮まっているからだそう。しかも、新型はサイドガーニッシュをドア側に移動したことで、雨や雪の日に走ってもサイドシルが汚れにくくなり、犬が飛び乗り、飛び降りたときにお腹を汚さずに済むようになっているんだからバッチリ」

「後席に乗せてもらって気づいたのは、1年中、毛皮を着ている暑がりの犬にとって(あるいは短毛の寒がりの犬)うれしい空調環境。先代も後席エアコン吹き出し口はあったけれど、独立した温度調整は不可。でも、新型は前席左右と後席の3ゾーンフルオートエアコンが用意され、後席部分の温度を独立して調整できるようになったんだ。前席の乗員が寒がりで、エアコンの設定温度を高めにしてしまうと、後席の暑がりのララはたまらないんだけど、これなら後席部分だけ設定温度を低めにすることができて、今は冬だけど、暑い時期のドライブもより快適なはずわん」

「そして、何と言っても、S-AWCによるダイナミックな走行性能とともにある悪路走破性が、実は大きなドッグフレンドリーポイントになるんだ。犬の犬生は人間の何倍も短く、10年から15年。その間、いかに多くの飼い主、家族と一緒にいられる時間を過ごせるかが、犬の幸せに大きくかかわってくる。アウトランダーPHEVのようなオールラウンダー、雨や雪、悪路にも強いクルマなら、季節、天候、路面を問わず、ドライブに出かけられるでしょ。予定していたせっかくの愛犬同伴のドライブ旅行が、天候や路面のせいで、運転に不安があるから…といって中止になることも避けられる。

犬は雪が大好きだから、白銀の世界へのドライブも躊躇せずに出かけられるアウトランダーPHEVのような走破性に優れたクルマは、だから走行面だけをとってもベストなドッグフレンドリーカーになりうるというわけわん。いざというときに給電もできる先進の電動車に乗っているんだよ、って犬仲間にも自慢できるしね」(以上、ジャックラッセルのララ談)

というわけで、クルマの電動化が一段と進んでも、長く乗り続けられるドッグフレンドリーカーとして、わんダフルカー・オブ・ザ・イヤー2021-2022に選定したのが、アウトランダーPHEVである。ちなみに、2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーでも、テクノロジー部門賞を受賞している。

コンパクトカー部門賞はスズキ・ソリオ

次に選定したのは、アウトランダーPHEVほどの大きさはいらない…という愛犬家向けの、ドッグフレンドリーなコンパクトカー部門賞である。これは誰が何と言おうとスズキ『ソリオ』だ。コンパクトカーながら両側スライドドアを備えたハイトワゴンで、パワーユニットとしてマイルドハイブリッドを用意しているのも特徴だ。

コンパクトカーとしてベストなドッグフレンドリーカーと断言できる大きな理由が、室内空間、そしてラゲッジスペースの驚くべき広さ。前後席の広大すぎる、なんと後席、後席フロアで大型犬が寛げるほどの大空間は先代と変わらないものの、全長を80mm拡大し、それをそっくりそのままラゲッジルームの奥行拡大にあてられているのだ。

結果、わが家のように、愛犬との宿泊を伴うドライブ旅行でララ用のマイベッドまで持参するような、大荷物でのお出かけ常習者にはうってつけ。何しろラゲッジルームは機内持ち込みサイズのキャリーケースが5個も積める容量があり、なおかつラゲッジルームの床下にも、機内持ち込みサイズのキャリーケースが入る深いスペースまで確保されている。

もちろん、両側スライドドアから後席への犬の乗降性も文句なし。スライドドアの開口部は幅640mm、高さ1230mmと広く、飼い主が愛犬を抱いたままの乗降も楽々。そして何と言っても地上360mmとごく低いステップからフロアへの段差なし。ジャンプが得意ではない小型犬でも、まずスライドドアからフロアにすいっと乗り込み、フロアから約355mmの高さにある後席に飛び乗ることも容易なはず。

ソリオはハイトワゴン系ならではの室内空間の広さも自慢であると同時に、前席から後席への移動が、前後席スルー空間によって可能な点も、実はドッグフレンドリーポイント。運転席または助手席から、車外に出ることなく後席に移動でき、後席に乗った愛犬とともに車外に安全に出ることが叶うのである。

ララの評価ポイントは「1年中、後席でも快適」

さて、ここからは例によって、ドライブが大好きなララによる、犬目線のドッグフレンドリーポイントの紹介。

「ソリオの特等席も、もちろん、後席。コンパクトカーだから後席エアコン吹き出し口がないのは諦めるしかない…と思っていたら、なんとソリオには、前後席のエアコンによる温度差を解消してくれる、車内の空気を効率よく循環させ、室内全体の温度を均一化してくれるスリムサーキュレーターが後席天井部分に用意されていて、さらに車内温度の上昇と、犬が嫌がる外からの干渉を防いでくれるスライドドア部分のロールサンシェードが完備されているわん。

加えて、暑がりの犬が苦手な暑い時期のドライブでは、一般的なエアコンだと送風になり、車内温度が上がりがちなアイドリングストップ中でも、一定時間、冷風を送ってくれるエコクール機能(空調ユニットに蓄冷剤を内蔵し、アイドリングストップ中でも一定時間、冷たい風を送り出すことが可能)が備わっているから、1年中、後席でも快適そのものわん」

そうした、コンパクトカーとして類まれなドッグフレンドリーポイントを持つソリオは、走りの良さも見逃せないポイント。乗り心地が良く、静かで、前席のシートのかけ心地の良さやACC(アダプティブクルーズコントロール)の用意もあって、愛犬とのお出かけ、ロングドライブも快適そのものだ。コンパクトカーにして、ドライバー、乗員(犬含む)ともに疲れ知らずで目的地での時間を楽しみ、帰路につけるのである。

小さいけれど、大型犬もOK

ここで気になるのが、いかに大空間を持っているとはいえ、コンパクトカーだから、大型犬の乗車には不向きなのか…という点。答えはNO! 大型犬でも1頭ならフラットで広々とした後席に乗車できるだけでなく、5:5分割可倒式の後席の片方、または両側をフラットに倒すことで、ドッグカートを真横に積める寸法の最大幅1020×奥行き1120mmもの拡大ラゲッジフロアが出現。このシートアレンジなら、2〜3名乗車時であれば、大型犬2頭、多頭の乗車、そして大型クレートの積載も問題なしだ。

その際、スライドドア側からはもちろん、高さ約660mm、開口部とフロアに段差のないラゲッジフロアにバックドア側からでも愛犬の乗車が容易。さらに、後席を片側だけ倒すことで、縦長の愛犬専用スペースができ、シートを汚すことなく後席片側に座った飼い主のすぐ横で、安心快適にドライブを楽しむことまでできる。

もちろん、上記のようなドッグフレンドリーポイントとともに、手の届きやすい車両価格、コンパクトカーならではの走りやすさ、駐車のしやすさ、そしてマイルドハイブリッドの燃費性能の良さも、ソリオの大きな魅力となる。小さいけれど、ドッグフレンドリーカーとしてまったく隙のないクルマというわけだ。

なお、インポートカー部門は、来月、改めてお届けしたい。

  • 青山尚暉
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー《写真 青山尚暉》
  • 選考委員犬のジャックラッセルのララ《写真 青山尚暉》
  • 三菱 アウトランダーPHEV《画像 三菱自動車》
  • 雪道も安心なアウトランダーPHEV(先代)《写真 青山尚暉》
  • 先代アウトランダーPHEVのラゲッジルーム《写真 青山尚暉》
  • 先代アウトランダーPHEV (AC100V/1500Wコンセント使用時)《写真 青山尚暉》
  • 先代アウトランダーPHEV《写真 青山尚暉》
  • 三菱 アウトランダーPHEV《画像 三菱自動車》
  • 三菱 アウトランダーPHEV《画像 三菱自動車》
  • 三菱 アウトランダーPHEV《画像 三菱自動車》
  • 三菱 アウトランダーPHEV《画像 三菱自動車》
  • 三菱 アウトランダーPHEV《画像 三菱自動車》
  • 【青山尚暉のわんダフルカーライフ】2021年 わんダフルカー・オブ・ザ・イヤー、“今年の1台”とコンパクトカー部門は?《画像 三菱自動車》
  • 三菱 アウトランダーPHEV《画像 三菱自動車》
  • 三菱 アウトランダーPHEV《画像 三菱自動車》
  • 三菱 アウトランダーPHEV《画像 三菱自動車》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • 選考委員犬のジャックラッセルのララ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
  • スズキ ソリオ《写真 青山尚暉》
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