強力な煽り運転対策ドライブレコーダー登場…カロッツェリア『VREC-DZ800DC』

テクノロジー レスポンス

パイオニアは、駐車監視機能や後方からのあおり運転監視機能を強化した、前後2カメラのドライブレコーダーとして、カロッツェリア「VREC-DZ800DC」を6月より発売する。本機は筐体を新規でおこした新モデル。強化されたその機能の効果を、特設コース上で体験した。

◆バッテリーから直接電源を得ることで24時間駐車監視を実現

まずは、「VREC-DZ800DC」の概略から解説しておきたい。本機で採用したイメージセンサーは、前後とも約200万画素の高画素「STARVIS」技術を搭載したソニー製CMOSセンサーだ。夜間での高感度・高画質に記録できる「ナイトサイト」にも対応し、昼夜を問わず鮮明な映像を記録できるものとしている。

この機能を活かしたのが駐車監視機能である。「ナイトサイト」に対応したことで、街灯が一つしかないような暗い状況下の駐車場でも、細部まで鮮明に記録できる実力を備えた。また、駐車中の記録を行うために本機の電源は、シガーライターソケットから取るのではなく、通常なら別売となっていることが多いバッテリーから直接得る方法を採用する。

これにより、駐車中はエンジン停止後、最大40分間は検知前20秒と検知後20秒間を記録。駐車監視機能をONにすれば24時間365日、常にクルマを監視し続けられる(記録時間は検知後1分間/3分間/5分間から選択可能)。監視中は動作中であることを示すLEDランプが点灯するので、車上荒らしの抑止効果としても効果的だ。

そして、本機の最大のウリとなるのがあおり運転対策として新たに搭載した「後方車両接近検知機能」である。新開発の画像認識技術により、後続車の接近を検知して自動的に記録できるもので、そのアルゴリズムは昼夜別々に設定して精度を高めている。また、前方車両の急ブレーキや強引な割り込みなどで自車が急ブレーキを強いられた場合も自動記録する。もちろん、映像は上書きされないイベントフォルダへ自動保存される。

今回の体験会は、この「後方車両接近検知機能」の効果を実体験するために準備された。先行車に別のクルマが後方から近づいて煽る行動をする想定で、その時にVREC-DZ800DCがその状況を自動記録する様子を体験することになった。なお、この体験は安全を確保した限定エリアで実施されている。

◆“人の感覚”に近い検知精度を実現した「後方車両接近検知機能」

速度は40km/hをやや上回る程度。直線路を走行しているところに、後続車がルームミラー越しに迫ってくるのがわかる。そのタイミングでVREC-DZ800DCは“ピロン”というアラート音を発し、同時に画面には赤の地色に白抜きで「後方注意!」の警告を表示した。この瞬間、アラート音を発した20秒前からの映像を上書きされない別フォルダに自動的に保存したというわけだ。

この機能で感心したのは、何度繰り返しても確実にこの記録を行っていたことだ。パイオニア商品企画部の野村 功氏によれば「100%の検知を保証しているわけではない」としながらも、「その検知精度を高めるためにアルゴリズムを徹底的に検証した。その成果が現れているのだと思う」と話す。

むしろ、この機能で重視したのは「“人の感覚”に近づけた検知精度の実現」だという。後続車が近づいて来るのに対して恐怖を感じるのは人によってまちまちで、それは速度域や昼夜によっても違う。そこで、走行速度や距離、周囲の明るさに柔軟に対応する、“人の感覚”に近いアルゴリズムを独自開発。その上でドライバーの感覚に合った設定が選択できるようにした。

そのため、たとえば一般道と高速道では後続車を撮影するタイミングは明らかに違っている。もし、この検知タイミングが一定だとすれば。高速走行時は危険なほどまで近づかないと撮影できないことになり、一方で高速走行にタイミングを合わせると一般道では通常走行で誤って保存することにもなりかねない。この精度を“人の感覚”で設定することで映像を確実に保存できることが可能となったわけだ。

◆スマホで映像チェックや各種設定ができるWi-Fi機能に対応

それとVREC-DZ800DCにはWi-Fi接続機能を備えられている。これは専用アプリをダウンロードしたスマホとWi-Fi接続することで、スマホ側から録画した映像の確認や、本体の設定が可能になるというものだ。VREC-DZ800DCには2インチ液晶モニターが装備されているが、正直言えばこのサイズで映像のチェックや各種設定を行うには少々キツイ。

この機能を活かせば、スマホ上で後方車両接近検知機能の設定もでき、正確な検知を行うのに重要なキャリブレーションも行える。つまり、スマホと連携することでより使いやすい環境が生まれるのだ。さらに録画映像はSNSへ手軽にアップロードできるから、お気に入りのドライブルートを多くの人に観てもらうことも可能になり、何よりトラブルが生じた際にも第三者へ送信しておけば、万が一の時の安心にもつながる。

それとVREC-DZ800DCで見過ごされがちなのがカメラの画角だ。フロントは水平130°とし、リアは112°とした。つまり、前後でカメラの画角を違えているのだ。これは撮影時の目的に応じて最適化しているため。フロントは画角を広くして周囲の状況を捉えやすくし、リアはあえて画角を抑えることで後続車の状況を把握しやすくしているのだ。

VREC-DZ800DCはパイオニアが新たに加えた同社製ドライブレコーダーのフラッグシップモデルとして位置付けられる。それだけに機能は盛りだくさんだ。駐車監視から煽り運転対策まで、ドライブ中の不安を少しでも和らげるにも本機は魅力的な一台になると思う。

◆迷ったときの間違いがない選択肢「VREC-DH301D」も発売

これとは別に、ドライブレコーダーの入門機として「VREC-DH301D」も発売される。このモデルは画質にも優れた「VREC-DH300D」の後継機で、基本デザインを踏襲しながらも、フロント/リアカメラ共ソニー製CMOSセンサー「STARVIS」を採用し、フロントカメラには約370万画素の高画素タイプを採用。レンズもF1.4とすることで、昼夜を問わず、鮮明な記録を実現したという。

パイオニアによれば「万人にわかりやすい機能が高レベルで備えたハイコストパフォーマンス機」だという。ピアノブラックとマットの組み合わせがオシャレな雰囲気も醸し出す。何にしたらいいか迷ったら、この「VREC-DH301D」を買っておけば間違いがない。そう思わせる自信作とのことだ。

VREC-DZ800DCは6月発売予定で、店頭予想価格は税込3万4000円前後。VREC-DH301Dは7月発売予定で、同じく店頭予想価格は2万8000円前後となっている。

  • 会田肇
  • リアカメラで煽り運転を判断してフロントカメラに注意喚起を表示してくれる写真撮影:小林岳夫
  • 音と共に画面に注意喚起が表示される写真撮影:小林岳夫
  • リアの煽り運転探知は横から見るとこれぐらいの距離で警告を発する写真撮影:小林岳夫
  • デザイン性にも優れているVREC-DZ800DC写真撮影:小林岳夫
  • リアカメラはコンパクトでありながら高精細を確保している写真撮影:小林岳夫
  • リアカメラはコンパクトでありながら高精細を確保している写真撮影:小林岳夫
  • モニターは思い切った角度で設置する事になるが、常に見るモニターではなく割り切っていて逆に好感が持てた写真撮影:小林岳夫
  • モニターは思い切った角度で設置する事になるが、常に見るモニターではなく割り切っていて逆に好感が持てた写真撮影:小林岳夫
  • 先に見える道路看板をフロントカメラで映してみる写真撮影:小林岳夫
  • スマホのアプリでリアルタイムで映像を見ることも可能写真撮影:小林岳夫
  • アプリで感度設定や録画された映像を見ることが出来る写真撮影:小林岳夫
  • アプリで感度設定や録画された映像を見ることが出来る写真撮影:小林岳夫
  • カメラのキャリブレーションもアプリで行う写真撮影:小林岳夫
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