「いいクルマアワード」はトヨタ プリウス が5年連続大賞…信頼性について開発者に聞く

業界 レスポンス

自動車整備や用品・部品販売、ガソリンスタンドなどの現場で働く人が選ぶ「いいクルマアワード」。トヨタ『プリウス』が第2回以降5年連続の大賞を受賞した。そこで、受賞理由の大きな要因となった信頼性や同車の今後などについて、開発者に聞いた。

大賞は、3つの項目の合計得票数によって決まるが、プリウスは「価格の割に良いクルマ」と「トラブルの少ないクルマ」で1位を獲得、「リセールバリューの高いクルマ」でも、トヨタの『ランドクルーザー』、『アルファード』に次ぐ3位を獲得した。

中でも、「トラブルの少ないクルマ」部門では2位のトヨタ『カローラ』(188票)に対して2倍を超える384票を得た。「車検時の部品の交換点数が少ない」「故障での入庫が少ない」などの声が多く、絶大な信頼性が受賞に大きく貢献した。

◆積み重ねた信頼と常に新しさを求めるチャレンジ精神

今回の「トラブルが少ないクルマ」部門は、上位10台中、じつに9台がトヨタ車。プリウスの開発を担当するトヨタの菅野伸介主幹と大矢賢樹主査はインタビューで、「トヨタの品質基準は、どの車種も同じで、(1位の)プリウスに特別高い基準を設けてはいない」と前置きした。

その上で、プリウスが高い信頼性を得た要因について、現行モデルで7年、初代モデルから数えると25年ほどのプリウスの歴史の中で、ハイブリッドシステムを常に進化させ、新たな機能も取り入れてきた、“ハイブリッドの先駆け”としての実績を挙げた。

外部給電の利活用についての発信やバッテリーのリサイクルの仕組みづくりなど、ハイブリッドならではの取り組みや社会の要請に積極的に対応していることなどについても話していた。

また、「価格の割に良いクルマ」部門でも4年連続1位になったプリウスだが、その最量販モデルの価格は270万円ほどで、現在の売れ筋のクルマの価格帯よりもやや高い。

それでも首位に輝いたことについては、「新しいクルマも多く登場している中で、正直、結果に驚いている」としながらも、前述の信頼性に加え、燃費やリセールバリューなどトータルコストの面でのメリット、開発者の立場からはボディサイズの割に広い荷室、前席・後席とも人がしっかり乗れることなどの使いやすさに配慮した設計などをプリウスのポイントとして語っていた。

◆トヨタのカーボンニュートラルへの重要な位置を担うプリウス

「リセールバリューの高いクルマ」部門でも3位に入ったプリウス。それは国内での人気や信頼性だけでなく、中古車が世界各地で好評であることも大きく影響している。

例えば、東アジアでの中古プリウスの大きな輸出先となっているモンゴルでは、現地へ積極的に情報を提供するなど、協力をしているのだという。これは、購入した人や整備する人が困らないように、という配慮はもちろん、SDGsの観点なども含めた「クルマの一生」を大切にするという考えからの行動だ。

現在、自動車業界ではBEVや燃料電池車なども登場しているが、トヨタは、フルラインナップ戦略の中で、プリウスをカーボンニュートラルにつなげる重要なクルマの1つとして位置付けているという。

そしてプリウスの大きな使命の1つは「手の届く存在のエコカーであり続けること」だという。環境負荷の少ない新たなクルマが次々と登場する昨今だが、それらが大多数の人に行き渡るには価格や流通などさまざまな面で時間がかかる。そんな中で、プリウスは安心して乗れ、多くの人が買えるエコカーとしての役割を果たしていく。

また、プリウスで培われた四半世紀にも及ぶモーターやバッテリーの開発経験は、当然ながらBEVや燃料電池車などにも応用されていく。そういった面でも、今後も大きな役割を担うクルマなのだ。

  • 家本浩太
  • プリウスについて語る大矢主査《写真撮影 安藤貴史》
  • プリウスについて語る菅野主幹と大矢主査(右《写真撮影 安藤貴史》
  • 三浦選考委員長(右)から賞状を受け取る菅野主幹《写真撮影 安藤貴史》
  • 三浦選考委員長(右)からトロフィーを受け取る大矢主査《写真撮影 安藤貴史》
  • 賞状とトロフィーを手にする菅野主幹と大矢主査(右)《写真撮影 安藤貴史》
  • 5年連続で「いいクルマアワード」の大賞を受賞したトヨタ・プリウス《写真提供 トヨタ自動車》
  • トヨタ・プリウス《写真提供 トヨタ自動車》
  • 5年連続で「いいクルマアワード」の大賞を受賞したトヨタ・プリウス《写真提供 トヨタ自動車》
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