【テスラ モデルY 買いました 2】サイズが大きい? 手数料10万円!? ポチったあとに気づいたこと

新車 レスポンス

テスラ『モデルY』が発売されたと同時にとっさにポチッてしまった一編集者である筆者。金額は619万円! テスラを買うとはどういうことか? これから始まるテスラ購入までの道のりを消費者目線でレポートする本連載。第一回では「20分で600万超のクルマを躊躇いなくポチった理由」を紹介した。今回、ポチったあと正気に戻る本人は一体なにを思ったのか?

ポチったあとになにも確認していなかったことに気付く

6月10日金曜日の午後、慌ててポチったテスラモデルY。慌てているので、すべてのオプションは直感で選んだ。色は「ソリッドブラック」、ホイールは「20インチ インダクション ホイール」だ。これは近所のテスラを見て、思い描いていたオプションだ。内装は、ブラックかホワイトか、3秒くらい悩んだが、どうせシートカバーを付けるだろうと標準のブラックにした。

テスラ貯金をしていたとはいえ、やはり支払いはローンを選んだ。申し込んだだけなので詳細はこれからだ。頭金がいくら必要なのか、どのくらいの長さで組めるのか、月々いくらの支払いなのか正確にはわかっていない。金利さえわからないままだ。

購入申し込みのときにテスラのサイトでアカウントを作ったが、そのアカウントでログインするとダッシュボードという画面が現れる。私の場合、「納車準備」の画面で、「お支払い方法」のみ完了せずに止まっている。まさかこのままの状態で2週間以上が過ぎようとはこの時は思っていなかった…。

その日、ポチったあとで、いろんなことを考えることになる。まずはすでに注文が終わっているので、ゆっくりとモデルYについての情報を集める。最初に気付いたのが、その「大きさ」だ。そう言えばサイズなんて確認していない。皆「大きい」「取り回しが大変」などとSNSで呟いている。なかには「駐車場に入らないから買えない」という人もいた。

サイズを調べると、全長4751×全幅1921×全高1624mmとある。まったくイメージがつかない。とくに全幅が大きすぎるらしい。1800mm以下でないと機械式の駐車場に入らないとのこと。通常の日本車の車幅は、このサイズ以下だということがわかった。自宅の駐車場に入るかどうか不安になるが、職場にいるので確かめようがない。

運転に不安はないが、都内ではポルシェ『カイエン』など大きなサイズのクルマも走っているので、取り回しはなんとかなるだろう。

充電は、自宅の駐車場に普通の100Vの屋外用コンセントがあるので、なんとかなるような気がする。ならなければ、近くに東京都が設置している急速充電器があるので、そこに行けばいい。都の施策で、ここの充電器は無料で使用できる。常にここだけで充電すれば、なんと電気代はタダになる。すばらしい! だいたい1日50km弱乗る予定なのだが、それがどの程度電力を消費するのかもわからない。まぁ、納車されて考えてみればいいだろうとのんきに構えている。

キャンセルせずに納車に辿り着けるか!?

しかしながらポチったあとに知らないことが多いことに気付き、このままキャンセルせずに納車まで辿り着けるのか? と一抹の不安がよぎっていく…。まぁ、あとはなるようになれ、と心を落ち着かせる。ちなみにキャンセルや注文内容の変更はいつでもできるらしい。

通常、ECではポチったあとにすぐ「ありがとう」メールが届く。テスラも当然そうだろうと受信箱を探すがメールがない。迷惑フォルダかな〜と探してみるがない。となると本当に注文できたのかどうか、不安になる。そこで再度Webサイトで確認。発注契約書なるものが届いていたので、注文はできているようだ。

これ見て気付いたのが「登録手続き代行手数料」10万円なり…そうか、そういうものがかかるのか。どこかに書かれていたはずなのだが、なにせ脊髄反射でポチったために見逃していたらしい。いろいろと考えると、車両価格のほかにいろいろとお金がかかりそう。う〜ん。なんて計画性がない男なんだろうかと感じずにはいられない。

翌朝5時、テスラからメールが届いた。これが初めてのメールだ。内容には次のステップとして「必要な手続きをお済ませください」とある。しかし、Webサイトで自分のアカウントにログインするが、昨日と同じ、できることはすべてやっているので戸惑う。こちらからはなにもできないので、再び情報収集に戻る。

1週間後に突然約25万円の値上げ!

そのまま1週間が過ぎた6月17日金曜日。SNSが騒がしい。なんと突然値上げされたという。確認すると私が発注したRWDモデルは643万8000円になっている! 24万8000円の値上げだ。しかもテスラジャパンからはなんの公式発表もない。メールも来ていない。急いでSNSなどで調べてみると、すでに発注済みの人の価格はそのままという情報があった。個人的には胸をなで下ろすも、なんともテスラらしい、と思わざるをえなかった。さすがにこの値上げは盛り込み済みだったのだろう。やはり当初の値段は安かったのだ。いわば、発売発表のバーゲンセール価格だったということか。

昨年から今年にかけて『モデル3』の度重なる値上げを見てもテスラは買い時が難しい。そのときを逃すと消費者が冷めてしまう危険性をともなうにも関わらず、やってくる。昨年アタマ、モデル3が突然100万円近くの値下げされて驚いたが、そのときはすでに注文済みで未納車の顧客の販売価格も下げたという。

今回、私が購入した619万円はそのままで、支払う金額は購入した時点の価格から変更されていない。契約書はそのまま。つまりは、値上げのときは注文時点の価格に据え置かれ、値下げのときは値下げ価格を適用する。なんとも柔軟で、消費者が納得感を得られる施策だ。これは米国ならではということではないだろう。強いて言えば“テスラならでは”、いやもっと言えば“イーロン・マスクならでは”なのではないだろうか。

ディーラーを置かないテスラは人の顔が見えない。見えるのは“奇行を重ねる”ように見える創業者のイーロン・マスクの顔のみだ。「○○メーカー△△店の□□さんが新車が出るって勧めるから考えてみるか」と営業パーソンの顔を思い浮かべるような人間的な接点があるかというとそれはない。そのようなウェットな関係が必要な人はテスラ車を買わないだろうなとも思う。あくまでサクッとほしいときに能動的に商品を購入したい人に向いているのだろう。購入システム自体が顧客を選んでいる。

しかしこれはある種のフィルターにもなっているのだろう。なにかあったときはウェットに接してほしいが、それ以上の関係は重く感じるし、故障したときに修理してくれないのは困るが、そこは必要十分なコミュニケーションのみですませたい。もっといえば、電話すら煩わしく、メールですむならメールですませたい。そんな顧客をフィルタリングしているようにも思える。

少なくとも私がそうだ。そうでなければ、店の人にもメーカーの人にも会わず話さず、実車も見ず、試乗もせず、20分(正確に言えばもっと短かった)で、ローンの内容さえ聞かずに600万円強のクルマを注文することはなかっただろう。

とはいえ、ポチって約2週間後に“人から”メールが来てホッとする自分に気付くのだった。

田代真人

福岡県出身。九州大学工学部卒業後、朝日新聞社入社。その後、学習研究社にてファッション女性誌編集者、ダイヤモンド社にて初代Webマスター、雑誌編集長、書籍編集などを経て、(株)メディア・ナレッジ設立。出版&電子出版、Webプロデューサー、PRコンサルタントとして活動後、現在は、駒沢女子大学教授、桜美林大学非常勤講師を務める。専門は「編集論」。

  • 田代真人
  • ローン会社は3社から選べるが、自己手配のローン会社も使えるようだ。(スクリーンショット)
  • この状態がしばらく続いた。(スクリーンショット)
  • 自動的に「自動車発注契約書」が作られ、Webからダウンロードできる。(スクリーンショット)
  • テスラからの注文後初めてのメール。自動的に出されているようだ。(スクリーンショット)
  • 突然の大幅な値上げにびっくり!(スクリーンショット)
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