ペダル踏み間違い?! ホンダが急アクセル抑制機能を『N-WGN』に搭載

新車 レスポンス

本田技研工業は9月23日、軽自動車『N-WGN(エヌワゴン)』のマイナーモデルチェンジモデルを発売した。また、Nシリーズ誕生10周年を機にスタートした新ブランド『N STYLE+(エヌスタイルプラス)』より、特別仕様車『STYLE+ BITTER(スタイルプラスビター)』も同時発売。

N-WGNは、全タイプに安全運転支援システム『Honda SENSING(ホンダセンシング)』が標準装備されている。今回のマイナーモデルチェンジでは、Honda SENSINGの新機能となる『急アクセル抑制機能』をホンダ車として初めて採用した。

この機能は、万が一アクセルペダルとブレーキペダルを踏み間違えた際に加速を抑制し、警告音とディスプレー表示でドライバーに注意喚起する。ただし、工場出荷時はこの機能はオフにされており、オンにするには別途販売会社の専用機器によるセッティング作業が必要となる。セットアップ費用は、スマートキー1本設定ごとに5500円(税込み)。

デザイン面では、『N-WGN Custom』がよりスポーティかつ存在感を高めて進化したほか、親しみやすいデザインが好評の『N-WGN』にもフィヨルドミスト・パール、プレミアムサンライトホワイト・パールの2色が追加された。N STYLE+シリーズ第3弾となるSTYLE+ BITTERは、エクステリアにクロームメッキの加飾を施したドアハンドルや、リアライセンスガーニッシュ、グレーメタリック&ブラックの専用カラーリングで仕上げたホイールキャップなど、存在感を増したデザインへと進化。インテリアはチャコールを基調とし、柔らかく質感の高いレザー調のプライムスムースとトリコット生地のコンビシートが採用された。

◆二輪、四輪が関与する交通事故死者ゼロの世界へ向けてのカギを握るHonda SENSING

N-WGN(エヌワゴン)マイナーモデルチェンジモデル発売を前に、本田技研工業は急アクセル抑制機能体感取材会を開催した。

まず本田技研工業株式会社 エグゼクティブチーフエンジニア 高石秀明氏(高ははしごだか)が登壇し、交通事故死者ゼロ社会を目指すHondaの取り組みを解説した。続いてN-WGN開発責任者の諌山博之氏はN-WGNのモデルチェンジ部分について解説した。

高石氏の説明によると、日本の四輪死亡事故は着実に減少していながらも、まだ歩行者、自転車、二輪車などの交通弱者対応は課題として残っているとのこと。そこでHondaは『Safety for Everyone』という共存安全の理念を掲げ、『2050年全世界において、Hondaの二輪、四輪が関与する交通事故死者ゼロを目指す』という安全目標を設定した。この目標達成のためにHondaが取り組んでいるのがHonda SENSING(ホンダ センシング)の技術進化と普及拡大だ。すでに衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリングなど、11種類の安全運転システムを全グレード標準装備としているが、今回新たに急アクセル抑制機能が追加される。ペダル踏み間違いによる死亡事故を無くすため、クルマ直前の障害物検知による誤発進抑制機能とは別に、前方、後方に障害物がなくとも急アクセルを抑制する機能が追加される。

◆急アクセル抑制機能は5つのシチュエーションで反応する

体感取材では実際に急アクセル抑制機能をオンにしたN-WGNやSTYLE+ BITTERなどが用意され、クローズドコース内で実際にはどのような働きをするのかを体験出来た。

機能としては、急アクセル抑制という名の通り、アクセルをいきなりベタ踏みすると抑制機能が働くようになっている。ただし、方向指示器を出している際や、上り坂の発進・走行時、ブレーキペダルからアクセルペダルに瞬時に踏み替えが行われた場合などは、抑制機能は働かない。

抑制機能が作動するパターンとしては、5つ用意されている。ひとつ目は『停止状態から発進するとき』。ブレーキペダルを踏むつもりがアクセルペダルを強く踏み込んだと判断しクリープ相当のスピードで走行となる。ふたつ目は、『低速走行から急なアクセル操作をした場合』。クルマが走り出した後、30km/h以下の低速走行時でもブレーキペダルを踏むつもりがアクセルペダルを勢いよく踏み込んでしまった場合、クルマは低速走行を維持する。3つ目は、『機能作動中にアクセルペダルを踏み続けた場合』。急アクセル抑制機能が作動している状態で5秒間以上さらにアクセルペダルを踏み込み続けても約30km/hまで加速を抑制する。また急アクセル抑制機能が作動中でも衝突などの危険がある場合は、衝突軽減ブレーキが作動する。4つ目は、『加速しないと思ってアクセルペダルを踏み直した場合』。急アクセル抑制機能が作動している状態でパニックとなって、アクセルペダルを何度も踏み込んだ場合も、ブレーキペダルと誤って踏み込んでいると検知し、急アクセル抑制機能が継続される。5つ目は『後退時』。シフトレバーをRポジションに入れている場合でも、前進時と同じように急アクセル抑制機能が作動する。

◆警告音によるアラートは非常に有効と感じた

実際に体験して感じたのは、メーター内やマルチインフォメーションディスプレーに表示されるアラートも大事だが、警告音が車内に響き渡るので、音で異常を知らせるというのはかなり効果的だと感じられた。高齢者ドライバーがいたり、初心者ドライバーがいるといった家族にはおすすめの機能となるので、ぜひ抑制機能をオンにして使ってもらいたい。

  • 関口敬文
  • 本田技研工業株式会社 エグゼクティブチーフエンジニア ?石秀明氏が、交通事故死者ゼロ社会を目指すHondaの取り組みについて解説。《写真撮影 関口敬文》
  • N-WGN開発責任者の諌山博之氏は、N-WGNのモデルチェンジ部分について解説。《写真撮影 関口敬文》
  • 左は『N-WGN Custom』。右は特別仕様車『STYLE+ BITTER(スタイルプラス ビター)』。《写真撮影 関口敬文》
  • N-WGN Customは、ミッドナイトブルービーム・メタリックのカラーモデルが用意されていた。《写真撮影 関口敬文》
  • シート素材のプライムスムースは、汚れやしわに強い機能性としっとりとした質感を併せ持つ。《写真撮影 関口敬文》
  • ブラック塗装されたシャークフィンアンテナ。《写真撮影 関口敬文》
  • リアガーニッシュにもブラックの塗装が施されている。《写真撮影 関口敬文》
  • ブラックメッシュデザインのフロントグリル。《写真撮影 関口敬文》
  • ドアハンドルはクロームメッキ。《写真撮影 関口敬文》
  • 15インチアルミホイールを装着していた。《写真撮影 関口敬文》
  • リアトランクは2段に仕切ることが出来、荷物を分けて載せやすい。《写真撮影 関口敬文》
  • 『STYLE+ BITTER(スタイルプラス ビター)』はブリティッシュグリーン・パールのカラーモデルが用意されていた。《写真撮影 関口敬文》
  • ステアリング部分やインテリアガーニッシュにはメタルスモーク偏光塗装やピアノブラックを採用。《写真撮影 関口敬文》
  • プライムスムースとトリコットのコンビシートを採用。《写真撮影 関口敬文》
  • ドアハンドルの周りがメタルスモーク偏光塗装になっている。《写真撮影 関口敬文》
  • 助手席前のガーニッシュもメタルスモーク偏光塗装だ。《写真撮影 関口敬文》
  • リアガーニッシュなどはクロームメッキを採用。《写真撮影 関口敬文》
  • ドアハンドルにもクロームメッキを採用し上質感を演出。《写真撮影 関口敬文》
  • ホイールは14インチ。グレーメタリックとブラックの2トーントリムキャップ。《写真撮影 関口敬文》
  • シックで上質な大人の世界観を表現《写真撮影 関口敬文》
  • 急アクセル抑制機能をオンにしたスマートキーは、色付きの専用カバーを取り付けるなど、通常のスマートキーとは識別出来るようにしておくよう推奨されている。《写真撮影 関口敬文》
  • こちらは急アクセル抑制機能がオフの通常のスマートキー。《写真撮影 関口敬文》
  • 急アクセル抑制機能がオンの場合、このような表示が出続けている。《写真撮影 関口敬文》
  • 急アクセル抑制機能が発動するとこのような表示に切り替わり、車内にはアラート音が鳴り続ける。パニックになった場合、表示だけでは見落としてしまいそうだが、音でも気付かされるので落ち着きを取り戻しやすい。《写真撮影 関口敬文》
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