窒素充填って意味あるの? よくあるオプションの効果を解説

業界 レスポンス

タイヤに入れる空気もカスタムが可能。窒素やドライエアなど、チューニングされた空気を入れることで安定した性能を発揮できるようになる!!

◆空気中に含まれる水分が大きな問題となる場合も

タイヤにはもちろん空気が充填されているが、それを窒素にするのがひと昔前に流行ったチューニングのひとつ。乗り心地がマイルドになるとか静粛性が高まると言われた。そもそも普通の空気ではダメなのか。もちろんダメではない。しかし、そこで気にしたいのが空気中の水分だ。水は液体から気化すると1700倍の体積になる。爆発的に体積が増えてしまう。

タイヤに普通の空気を充填すると、空気中には水分が含まれる。それがタイヤが冷えて結露して、その後走行してタイヤの温度が上がって気化すると、爆発的に空気圧が上がってしまうのだ。タイヤは冷えているときに車両ごとの指定空気圧に調整するのが基本。その状態で2.0〜2.4kg/cm2くらいの指定空気圧にするが、それが高速道路を走ったりしてタイヤが温まってくると内部の空気も温度が上がり、膨張して空気圧が上がる。

充填している空気に水分が多いと、あっという間に空気圧が上がってしまうのだ。高すぎる空気圧は乗り心地が悪化するし、ステアリングレスポンスも無駄に敏感になって疲れやすくなってしまう。かといって、タイヤが冷えているときの空気圧を落とすのは危険でもある。空気圧が低い状態でタイヤが高速回転するとタイヤが波立ってしまうスタンディングウェーブ現象が起きやすい。これが長時間起きるとタイヤの構造が破壊されてしまいパンクからバーストしてしまう。

長期休暇の時期に高速道路で頻発するタイヤのバーストの多くは、空気圧不足からスタンディングウェーブ現象が起き、バーストを招いているという。そういったことにならないためにも指定空気圧は必ず守るようにしたい。しかし、高速道路で空気圧が上がりすぎると不快感が高まる。そこで窒素などの出番なのだ。窒素自体がタイヤをしなやかにするという話もあるが、科学的な根拠は不明。しかし、工場で製造された窒素には水分はほとんど含まれておらず、タイヤの空気圧が変化しにくい。そのおかげで高速道路を走行しても、空気圧上昇に伴う乗り心地の悪化が少ないのだ。

◆窒素でなくてもドライエアという手もある

タイヤ専門店などでは窒素だけなくコンプレッサーのエアに気を配っている店も少なくない。そういったお店ではドライヤーを使用している。タイヤを組み替えたとき、リムを上げるために充填する空気にコンプレッサーで圧縮した空気を使う。このエアがそもそも水分を含んでいるとタイヤの内部に結露が発生しやすい。そこで、コンプレッサーに手前にドライヤーと呼ばれる空気中の水分をカットする機械を装着しているのだ。組む時点から乾いた空気を使い、乾いた空気を充填すれば窒素に近い効果が得られ、走行中の空気圧変化が少なくなるのだ。タイヤ交換を行う際にショップ選びの要素として覚えておくのも良いかも知れない。

◆まずは空気圧の把握から始めたい

そういった空気圧の変化もまずはどのように変わっているかを把握するところから。エアゲージでタイヤが冷えているとき、街乗りを数十分した後、高速道路を走った後などこまめに計ってみて、どれだけ変化したか見てみてもらいたい。

ちなみにエアゲージは個体差による誤差が大きい。プラスマイナス10%程度は普通なので、こっちのエアゲージで2.0kg/cm2だったのに、あっちのゲージだと2.2kg/cm2と表示されても普通。なので、マイエアゲージで空気圧を把握することがオススメだ。

最近ではあれば1万円以下で運転席から空気圧が見れるモニターも発売されている。ホイールのバルブに装着するだけで簡単に空気圧変化が見られるので、それで確認するのもアリだ。

◆ホイールもエアボリュームを増やす努力がされている

レースの世界では以前から走行中の空気圧上昇が問題になっていた。安定したラップを刻むために走行中に適正な空気圧にしたいがためにスタージの空気圧が低すぎていパンクが発生したり、いろいろと問題も起きていた。そこで考えられたのがホイール側でエアボリュームを増やすこと。空気の総量が増えれば同じ熱量を受けても空気圧が上昇する度合いは下がるので、空気圧が上がりにくくなる。

そのためF1ではリムの内側を切削して空気が入るようにして、さらにスポークの内側も大きく掘ることでそこにも空気が入るようにして、全体のエアボリュームを増やしたのだ。最近ではそういった技術が投入されたエアボリュームが増えるホイールも登場している。そういったものをチョイスするのも手だし、インチアップをせずに扁平率が大きなタイヤを使うのも空気の量が多いので、空気圧を安定させるには有効なチョイスだ。

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