子どもの車内置き去りを防止へ、ガリバーが安全装置を園バスに無償で取り付け

業界 レスポンス

IDOMは、2022年9月に発生した「3歳園児バス置き去り事故」を受け、オクト産業と協力し、幼稚園・保育園・認定こども園などの事業者(以下:幼稚園事業者)を対象に、通園バスへの置き去り防止安全装置(ブザー)の無償取り付けを進める。

この取り組みは「ガリバークルマ支援第2弾」と位置づけ、まずは2022年10月28日に東京と福島の幼稚園の通園バスへ置き去り防止の安全装置を取り付ける。今後は、全国の幼稚園などを対象に、無償取り付けを希望する事業者を募集、年内に100台への取り付けを目標としている。ちなみに「第1弾」は、2020年4月に、医療従事者や配送が必要な飲食店および小売店など“移動を必要とする”計1万人を対象に、クルマを最大3か月間、無償提供するといった取り組みだった。

第2弾第一号となる取り付けは東京都世田谷区と福島県郡山市の2か所で行われ、10月28日に世田谷区で実際に取り付けている様子を取材することができた。

◆我々のお店や工場を生かして課題解決に貢献できるのではないかと感じた

今回のプロジェクトのリーダーであるIDOMの植本一生氏は「IDOMとして支援するということは、やはりクルマに関すること、そして移動に関する課題を解決していきたいというところが中心にある。だからこそクルマの販売、買い取り、アフターというところをメイン事業にしている。今回に関しては、オクト産業と出会い、我々のお店や工場を生かして、課題解決に貢献できるのではないかと感じたので、急遽取り組むことになった」と語る。

取り付け作業は、まずは全国18拠点にある直営の工場で実績を積んだあとに、全国のショップで対応できるようにと段階を踏んでの対応を考えているとのこと。今回の取り組みとは別に、安全装置取り付けの問い合わせについては、すでに数件の依頼が来ているそうだ。

◆シンプルな構造なので誰でも間違えることなく使える

安全装置を開発したオクト産業の小沢達郎氏は、今回の製品のキモでもある、エンジンを停止すると後席でブザーが鳴り、運転手はブザーを止めに後席まで移動する、という方法は、海外ですでにある製品と同じ手法が採用されている、と明かす。

「今回、日本国内でこの製品を開発する際には、ワイヤレス化やセンサーを使うといった複雑なシステムは一切使っていない。ボタンとブザーと電源が有線で繋がっており、ボタンを止めればブザー音が鳴り止むというシンプルな構造になっているほうが、運転手にとって負担が少ない」

「またなにより短期間で設計が完了する。実際に、このプロジェクトのスタートは2022年9月上旬にスタートして、ブザーの設計などは1週間ほどで完成させて、すぐに子ども家庭庁に見せるところまで進められた」。現在政府は、幼稚園や保育所、認定こども園などで使用するすべての通園バスに、置き去りを防止する安全装置の設置を義務化し、2023年4月から開始となり、1年以内の設置を義務づける。

  • 関口敬文
  • 左は今回の取り組みのプロジェクトリーダーである株式会社IDOM 植本一生氏。右は安全装置の開発の責任者であるオクト産業株式会社 小沢達郎氏。《写真撮影 関口敬文》
  • 左上がブザー音停止スイッチ、右上がスピーカー。真ん中の黒いボックスは制御ユニット。黄、黒、赤の配線は電源に繋ぐためのもの。《写真撮影 関口敬文》
  • ダッシュボードパネルはすべて取り外して作業していた。《写真撮影 関口敬文》
  • ブレーキランプなどの配線が通る部分を利用して配線を通す。配線を隠しておかないと、幼児や園児が触って、配線が切れるなどのトラブルが起こる可能性がある。《写真撮影 関口敬文》
  • リアのドアに取り付け完了。《写真撮影 関口敬文》
  • 天井の内張の中に配線を隠しているところ。《写真撮影 関口敬文》
  • ピラーを通して運転席まで配線を持ってくる。《写真撮影 関口敬文》
  • ブザーやボタンの制御用電源は助手席側のパネル内の電源を利用。《写真撮影 関口敬文》
  • 乗降口から必ず後ろまで歩いて行かなければ、ブザー音停止ボタンは押せない。一定時間(任意で変更可)ブザーを押さないと大音量の警報音が鳴り響く。もちろん車外からも確認できるほどの音量だ。《写真撮影 関口敬文》
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