立ちゴケ防止技術「AMSAS」公開、ヤマハ日高社長「なるべく早く実現」…二輪事故ゼロへビジョン発表

モーターサイクル レスポンス

ヤマハ発動機は11月11日、自社の安全ビジョンとして『人機官能×人機安全』を新たに定めたと発表した。ユーザーと共に事故のない社会を目指すというヤマハ独自の考え方を表現したとしている。

ヤマハの日高祥博社長は同日開いた安全ビジョン・技術発表会で「人機官能とは、ヤマハ独自の開発思想であり、人と機械とを高い次元で一体化させることで、人の悦びと興奮を創り出す技術だ。ヤマハのモノ造りの太い骨格としてあらゆる現場で貫かれている。人と機械の相互補完という関係性によって、挑戦から感動体験までの道のりをお客様とともに共創する。そういうことを目指している」と説明。

一方の人機安全に関しては「人と機械が相乗作用で高度な安全を実現するという考え方。ヤマハは安全な社会の実現に向けて人と機械が共に成長し、関係性を高めることに取り組んでいく。『技術』、『技量』、『つながる』を軸にした安全をもとにユーザーが楽しみながら、その能力を高められることで得られる喜びや感動を提供し、お客様とともに事故の無い社会を目指す」と述べた。

◆誰でも安心してマシンとの一体感を楽しめるように

今回新たに定めた安全ビジョンを実現していくための具体的な技術のひとつとして、アドバンスドモーターサイクルスタビリティアシストシステム(AMSAS)と名付けた、5km/h未満の低速時に二輪車の車体を安定化させる制御技術を公表した。

ヤマハの技術・研究本部長を務める丸山平二取締役上席執行役員は「この二輪安定化支援システムは、誰もが安心して快適にマシンとの一体感を楽しめることを目指して開発している。5km/h以下でのライダーの高い運転技量が求められるような場面で車両姿勢を安定化させるためのアシスト技術」と紹介。

「駆動力と操舵力の制御機能を搭載することにより、バランス取りを支援しライダーの操作をアシストして低速での安定性を高めている。またこのシステムは骨格となるフレームの変更を最小限に抑えることにより、既存モデルへの適応性を高めていることが特徴」と解説した。

◆緊急の回避操作をアシスト

さらに「このシステムはまだ研究開発段階だが、今後さらに進化させ、例えば事故のきっかけが生じて緊急に回避操作が必要となった場合に、走る、曲がる、止まるといった操作を安定して行えるようなアシスト機能の実用化を目指している」ことも明かした。

既存モデルにも適応もできる技術となると、気のなるのはその実用化のタイミングだが、日高社長は「例えば5km/h未満なら常にAMSASが稼働し、5km/hを超えたら後はライダーに任せるといった切り替えができないかといったテーマを技術陣に出して、それがだんだん形になりつつある状況で、とにかくなるべく早く実現させたい」と話していた。

  • 小松哲也
  • 世界初の「レーダー連携ユニファイドブレーキシステム」を採用したヤマハの新型『トレーサー8 GT+』《写真撮影 宮崎壮人》
  • 世界初の「レーダー連携ユニファイドブレーキシステム」を採用したヤマハの新型『トレーサー8 GT+』《写真撮影 宮崎壮人》
  • 二輪安定化支援システム(AMSAS)を搭載したバイク《写真撮影 宮崎壮人》
  • 二輪安定化支援システム(AMSAS)を搭載したバイク《写真撮影 宮崎壮人》
  • 二輪安定化支援システム(AMSAS)を搭載したバイク《写真撮影 宮崎壮人》
  • 二輪安定化支援システム(AMSAS)を搭載したバイク《写真撮影 宮崎壮人》
  • 二輪安定化支援システム(AMSAS)を搭載したバイク《写真撮影 宮崎壮人》
  • ビジョンを語る日高祥博社長《写真撮影 宮崎壮人》
  • 最新の技術などについて語る日高祥博社長と技術・研究本部長の丸山平二氏(右)《写真撮影 宮崎壮人》
  • 発表会の様子《写真撮影 宮崎壮人》
  • 発表会の様子《写真撮影 宮崎壮人》
  • 発表会の様子《写真撮影 宮崎壮人》
  • 発表会の様子《写真撮影 宮崎壮人》
  • 発表会の様子《写真撮影 宮崎壮人》
  • 発表会の様子《写真撮影 宮崎壮人》
  • 発表会の様子《写真撮影 宮崎壮人》
  • 発表会の様子《写真撮影 宮崎壮人》
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