追加メーターを付ける理由は“愛車を壊さないため”だった〜カスタムHOW TO〜

業界 レスポンス

昔からチューニングカーといえばズラッと並んだメーターが多かった。現代はそのスタイルは変わりつつあるが、メーターを取り付けて各温度や圧力をモニターするには大きな理由がある。

◆何もなければ不要なのがメーターだが……

チューニングカーには追加メーターを取り付けることが多い。80〜90年代のクルマではダッシュボードにズラッとアナログ式メーターを並べるのがスタイリッシュだった。航空機のそれを模したアナログメーターの陳列だったが、航空機も最近はグラスコクピット化されて、ひとつの画面に様々な情報が表示されるようになった。そういった移り変わりもあり、チューニングカーでもアナログ式からディスプレイ式へと変わってきた。マルチディスプレイに様々な情報を表示して、ダッシュボードはスッキリとまとめるのが最近のトレンドになってきた。

ただどちらもエンジンに関する数値を把握したいという目的は変わらない。純正メーターやディスプレイでもある程度情報を表示できるようになってきたが、ちょっと目的が違うのだ。

◆純正アラートは危険になったことをお知らせしてくれる

純正でも水温計はアナログ式のものが付いていることが多いが、正直あまりアテにならない。水温が危険な領域まで行った時に針が動くことが多く、「針が高水温までいっていたらもう手遅れ」なんて言われていた。そこまでは極端にしても、ちょっと水温が高いなぁ、ということはわからない。自動車メーカーとしては、あまり感度が良いとユーザーから故障ではないかという問い合わせが多くなるので、あえて針を動きにくくしていると言われていた。針のメーターが無い車種では、水温が上がりすぎると赤いランプが付くのみ。これが点灯したらすでにオーバーヒートしているので、すみやかに停車してエンジンを冷やすなどの処置が必要という印だ。

ということで、針やランプではエンジンの状態を細かく把握することができないのである。チューニングカーを走らせるならば、水温には細かく気を配りたい。水温が上昇気味ならなにか不具合が起きているかもしれないし、低すぎる場合にもその原因があるはず。水温はエンジンコンディションに直結するので、できれば数字で把握しておきたい。他にはエンジンオイルの油圧と温度が、まず最低限見ておきたい数値になるが、純正メーターでこれらが確認できる車種は少ない。油温に関しては危険アラートもない場合が多い。油圧も0になったらお知らせしてくれるが、0になったときには瞬時にエンジンを止めないと即エンジンブローになってしまう。

では、どんな数値を把握するための追加メーターをつければいいのだろうか。

◆水温

最近では純正で数字が確認できる車種も増えた。最近のクルマなら90〜100度前後。2000年くらいまでのクルマなら80〜90度が適正温度。エンジン始動時は50度くらいまでは、緩やかに走るようにしてエンジンを温めたい。トヨタ車の多くでは51度になるまで、エンジンが冷えていることを示す青いランプが点灯することもある。常に適正温度よりも少し高いなら、きちんと水路のエア抜きができていないなどトラブルを抱えている可能性もある。水温が高すぎると徐々にエンジンにダメージに与えていき、ガスケットが抜けたりとか、ヘッド自体が歪んでしまったりとじわじわとダメージが蓄積する。

◆エンジンオイル油温

エンジンオイルの温度はコンディションを把握するのに有効。また、温度がわかれば適正なオイル粘度がわかる。適正温度は90〜110度くらい。100度を越えたことを気にするユーザーもいるがオイルはまったく問題なし。むしろ100度近くにならないとオイル中に含まれた結露などによる水分が蒸発せず、オイルが乳化してしまうことがある。自動車メーカーが定めるオイル交換を早めなくてはいけないシビアコンディションに、短時間走行の繰り返しがあるのも、油温が上がらずオイルが乳化して本来の性能を発揮できなくなってしまうことがあるから。130度近くなるとオイルが劣化してくるので早めの交換が必要。

サーキットで120度くらいなら、純正よりも高温側の粘度を10番ほど上げたオイルを使えばいい。そういった判断も油温が把握できないとできない。オイル交換時期や適正粘度の把握に役立つのが油温計だ。

◆エンジンオイル油圧

エンジンオイルを送り込む圧力のこと。これが低いとクランクシャフトやカムシャフトが十分に潤滑されず、エンジンに多大なダメージを及ぼしてしまう。車種によって設計が異なり、適正値が違うので一概には言えないが、オイルが新品でしっかりと適正温度になっているときの油圧から大幅に油圧が落ちていたらなにかトラブルが起きている可能性がある。

例えば、アイドリング時の油圧が1.0kg/cm2だったのが、0.5kg/cm2などになったら、不具合がないかチェックしておきたい。オイルにガソリン成分が混ざって劣化してくると粘度が落ち、油圧が徐々に落ちてくるので、オイル交換の目安にもなる。また、サーキットでは強い横Gが掛かった時にエンジンオイルがオイルパンの中で片寄り、油圧が一瞬下がってしまうことがある。これもその繰り返しによって多大なダメージを与えるので、もしそうなっていたら走行を止めること。オイル量を増やすとかバッフルと入れるなどの対策が必要だ。

  • 加茂新
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