難しさを排除したオーディオの提案に注力して新しい形のプロショップを追求する

テクノロジー レスポンス

これまでプロショップとは無縁だった幅広いユーザーとの交流を拡げているフォーカル プラグ&プレイ岡崎。一般ユーザーにはわかりにくかったカーオーディオをわかりやすくする取り組みを実践している同ショップで昨今のユーザーニーズ&傾向について聞いた。

◆時代に合わせて変わるオーディオ

分かりやすさを全面に押し出すスタイルを作る

愛知県岡崎市にあるプロショップであるルロワを母体とするフォーカル プラグ&プレイストア岡崎。ルロワと言えばハイファイ志向の高音質オーディオはもちろん、手の込んだ作りのインストールまで幅広い技術とセンスを備えたショップとして名高い。加えてプラグ&プレイストアを店内にオープンしてからは、徐々に来店する客層も広がり、従来とは異なるニーズも出てきているという。代表の小山さんに昨今のショップ事情についてうかがってきた。

「オーディオは近年高度化してオーディオをマニアでは無い一般ユーザーにとってわかりにくくなっています。ホームページなどで細かく説明はしているものの、専門的な知識や用語も多く理解してもらうのが難しいジャンルになってしまっています。それがマニア層と一般ユーザーを分けてしまい、ハードルになっているのだと常々感じていました」

そんな問題意識を抱いていた小山さんがスタートさせたのがプラグ&プレイストアだった。わかりやすい内容のメニューなどが用意されるショップスタイルに可能性を感じた小山さんが、ルロワとは異なる一般的な音楽好きユーザー層にオーディオの楽しさを伝えるために絶好のショップスタイルだと確信したという。

「プラグ&プレイストアは明確な価格や納期、さらには車種専用キットが用意されているなど、誰にでもわかりやすいのが特徴です。ホームページを見るだけである程度のことは理解できます。ショップに出向いて相談する前に自分でやりたいことを決められる、価格も含めて判断できるのは魅力的です。店舗も探せるし、どんなお店なのかもWebにさまざまな情報が出ているので、はじめて来店するユーザーに安心感を持ってもらえますしね。実際に“事前に調べて来たので安心してお店に来られました”といった声も聞きます」

もちろん、オーディオのシステムアップについて来店前に100%を理解できるわけでは無いだろう。しかし自分で納得できる情報がWebに提示されているのはユーザーにとっては安心感が高い。

「プラグ&プレイストアに来店されるお客さんと話しているといろいろなことがわかってきました。まず、これまでプロショップには問い合わせさえもしなかったユーザー層がアプローチしてきていることがわかってきました。質問内容も“簡単な施工でクルマの音って変わるんですか?”“スピーカー交換で音って良くなるんですか?”といった漠然とした質問が多くなったという印象があります。もちろんその思いで問い合わせてもらえれば良いんです。プロショップだからといって肩肘張らないところもユーザー層が変わったと思った理由のひとつです。しかし、そんなユーザーの多くはプロショップ=技術力が高いと信頼してアプローチしてきてくれているのも強く感じます。同じスピーカーを取り付けるならばプロショップで取り付けてより高音質にしたいと考えてもらっているんです。これにはしっかりと応えていく必要があると感じています」

◆サウンド面の強化はもちろんのこと

車内静粛化を目指す『調音施工』も人気のメニュー

またもうひとつのルートとして、調音施工を入り口にやって来るユーザーも増えている。クルマを静かにしたいというニーズはより幅広いので、多くのユーザーが注目していることが要因だ。しかし調音施工によってクルマが静かになる→オーディオの音がより明確に聴こえてくる→純正オーディオがもの足りなくなる、といった流れが生まれることも多い。そのためスピーカー交換の問い合わせやオーダーも安定して多いのが同ショップの傾向だ。

「プラグ&プレイストアに問い合わせをしてくるユーザーのほとんどが高音質化=スピーカー交換が絶対の入り口だと思っています。もちろんスピーカーのグレードアップは大切な要素ですが、高音質化の選択肢はそれだけではありません。現在ユーザーが使っているクルマのシステムを見て、それに最適なシステムアップをアドバイスできるのも幅広い知識や技術力を持っているプロショップの強みでもあるんです。例えばDSPの導入が先決なシステム構成のクルマもあります。遠慮無く相談をしてもらえればムダのないシステムアップを提案することができますよ」

プラグ&プレイストアに問い合わせのあるユーザーのもうひとつの傾向として、スピーカー交換を実施する際にはいろいろな変更を同時にやらなければいけないと思っているケースがあるという。例えばスピーカー交換と合わせて同時にサブウーファーも必要なのでは? リアスピーカーは? そんな先入観も持つユーザーも多い。

「そんなことは一切ありません。もちろんスピーカー交換だけでも十分効果があります。目標のスタイルがあるとしても段階を踏んで順にシステムアップしていっても良いと説明しています。中にはやらなくて良い項目だってありますから相談してください。ムダの無いシステム提案をして、効率良く高音質なシステムにたどり着ける方法を提案します」

ただ、スピーカー交換を実施したユーザーには次の段階でDSPを提案することも多いと言う。その段階になって純正システムの何がもの足りない原因なのかを説明するという。

「純正は運転席でも助手席でも、さらには後席でもある程度の音を再生しなければいけません。しかしプロショップでは運転席を最上級に仕上げるというスタンスです。運転席をピンポイントで高音質化するにはそれなりの手法があるんです。そのひとつがDSPによる調整です。これを理解できるようになっていくとユーザーは大きく変化してシステムアップの方向性も明確になっていくんです」

◆国産・輸入車問わずに対応出来るのは

プロショップとしての技術と経験が可能にしている

そんなフォーカル プラグ&プレイストア岡崎は輸入車ユーザーが多い傾向がある。その理由はBMW、メルセデス、ミニに用意されている車種専用スピーカーキットのためだ。

「BMW用などのキットの問い合わせは多いのですが、“BMW用のスピーカーを見たんですが○○用の専用スピーカーは無いんですか?”といった他車種への対応の質問も多いです。フォーカルが用意しているのはBMW用やメルセデス用なんですが、もちろん当店ではスピーカーを他の車種に取り付けることが可能です。“はい、できますよ”と答えるとすごく喜んでもらえます。特に輸入車の場合は愛車のスピーカー交換ができないと思っているケースも多いです。問い合わせてもらえれば問題は解決できると思います」

最後にプロショップに来店するもうひとつの魅力がオーディオの知識を幅広く知ることができる点だという。

「プロショップはスタッフのオーディオに関する知識の深さ&量そして経験値がとびきり高いです。それを会話の中でいろいろ説明していくので、知らず知らずのうちに知識が蓄積されるんです。知識量が増えていくのもオーディオをより楽しくする一因になっているので、プロショップに来店していろいろ話をするのは実はユーザーに取っても大きなメリットになると思っています」

マニア層以外にはわかりにくいオーディオの世界を、よりわかりやすくしてくれるのがプラグ&プレイストアのひとつの役目だと考えている小山さん。プロショップと聞いて二の足を踏んでいたユーザーも同ショップに問い合わせてみれば、長らく疑問に思っていたことにも明快な答えが帰ってくるだろう。音楽やオーディオは好きだけど、プロショップは少しハードルが高かったというユーザーがアプローチするとピタリとはまるショップなのは間違いないだろう。

土田康弘|ライター

デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

  • 土田康弘
  • 取り扱う車種は国産・輸入車問わずに対応してくれる《写真撮影 土田康弘》
  • フォーカル プラグ&プレイ岡崎店の代表 小山さん《写真撮影 土田康弘》
  • 店内にはフォーカル製品がグレード別に揃えられている《写真撮影 土田康弘》
  • 店内にはフォーカル製品がグレード別に揃えられている《写真撮影 土田康弘》
  • 手軽に低域を増強できるチューンナップウーファー《写真撮影 土田康弘》
  • 手軽に交換可能なフォーカルのトレードインスピーカーキット《写真撮影 土田康弘》
  • ロードノイズを低減できる調音施工は一気に増た施工《写真撮影 土田康弘》
  • 取り扱う車種は国産・輸入車問わずに対応してくれる《写真撮影 土田康弘》
  • フォーカル製品が並ぶディスプレイ《写真撮影 土田康弘》
  • フォーカル最上級スピーカーのウルティマも展示している《写真撮影 土田康弘》
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