「ETC2.0」や「360度モニター」のオプションを選ぶと1年近くも納期が遅れる! 用品供給不足による新車販売現場の泥沼感

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この記事をまとめると

■半導体不足による納車遅延が深刻となっている■特定のオプションを選ぶことによってさらに納期が延びる車種も■トヨタ・シエンタやノア&ヴォクシーなどを例に挙げて解説する

ETC2.0を選択すると納期が延びるケースも

 同じ車種でも組み合わされるオプションで納期に差がつくことが目立ってきている。また、クルマそのものはそれほど納期が乱れていないのだが、あるオプションを選んだだけで一気に納期遅延が進むといったケースもあるようだ。 販売現場で話を聞くと、「たとえばシエンタですが、ハイブリッドはいま(話を聞いた時)ご注文をいただいても、ご納車予定は2023年秋ごろをみていただいております。ただガソリン車の納期は2023年春ごろと比較的早めの納期となっております。しかしZやGではETC車載器が標準装備となりますが、メーカーオプションのETC2.0をご選択いただくと、ガソリン、ハイブリッドを問わず納期遅延が一気に加速します。ガソリン車であっても1年ほどお待ちいただくことになりかねない状況です」とのこと。 ただし、これはETCをどうするかだけでの問題ではない。シエンタの場合ETC2.0を選ぶと、ドライブレコーダーが前方のみから前後方となり、さらにZとGでは標準装備となるディスプレイオーディオの画面が8インチから10.5インチになる。つまり、ETC2.0を選ぶと納期が長くなるからと選ばないと、ドラレコを後ろにもつけたい、ディスプレイを大きくしたいなどの希望が叶わないことになってしまうのである。

周辺機器への影響が深刻

 このほかに、トヨタ・ノア&ヴォクシーでは、パノラミックビューモニターを選ばなければ、2023年晩夏ごろが納車予定となっているが、Xグレードを除きパノラミックビューモニターを選ぶと、2024年初夏までと納車予定が一気に伸びるようである。RAV4もパノラミックビューモニターをアドベンチャーでオプション選択すると、およそ8カ月納車が延びるようである。 以前トヨタ系以外のディーラーで話を聞いた時も、「車両生産ラインで装着するETC2.0が間に合わず納車が遅れるので、ライン装着せずにディーラーの店頭で一般的なETC車載器を装着して納めたことがある」とか、「供給状況がそんなに乱れていない車種ですと、納車予定車が店頭にきてもディーラーオプションのカーナビが間に合わず、カーナビを装着しないまま、また1DINオーディオを装着して、カーナビを後付け扱いとして車両だけ納めた」といった話も聞いたことがある。半導体不足による影響は、車両生産よりも周辺機器のほうが深刻になっているようである。「えっ、そんな理由でも?」といったことも納期遅延を深刻化させていることがあるのだ。 そのようなこととなったお客のなかには、「それでは、カー用品量販店で装着するからカーナビレスで……」と言う人もいるようだが、「量販店に行っても供給不足状況はそんなに変わらないないですよと、ご案内しております」とはセールスマン。 車両生産における半導体不足よりも、周辺機器の半導体不足のほうが問題は厄介なようである。

  • 選択することで納期が大幅に延びるオプションがある
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