いまのクルマを「旧車」と呼ばれるまで乗り続けるには新車に近い「いま現在」からの準備が必須だった!
この記事をまとめると
■いま所有しているクルマに長く乗る方法を考える■パーツをストックしておく必要がある■昔よりも修理のハードルが高くなっているものも存在
走り続けるにはパーツのストックが重要
今では「旧車」と呼ばれている車両であっても、当然ながら新車で売られていた時期もあり、長い年月をかけて維持管理なされてきた個体のみが旧車として現在も元気に走り回っているということになる。 つまり、今現在新車で販売されている車種であっても、長く維持管理し続けていけばいつしか旧車と呼ばれる日が来るというワケだ。 では今乗っている現行車がめちゃくちゃ気に入っていて、旧車になるまで乗り続けたいと考えているのであれば、どのような準備が必要なのだろうか? まず、長くその車種に乗り続けるためには部品の確保が必要となるが、大概の場合先んじて供給が滞っていくのは内装パーツとなるケースが多い。内装のパーツのダメージが直接そのクルマを乗り続けることに影響を与えるケースは多くないが、綺麗な状態をキープしておきたいのであれば、つねに触れるステアリングやシフトノブ、シートなどはスペアを用意しておくのもいいだろう。またエアコンの操作パネルやナビ、オーディオ類もスペアがあると安心感が高いハズだ。 続いては車検を取得するのに必要なパーツのなかでも、車種専用であるケースが多い灯火類もスペアを用意しておきたいところ。古いクルマでは規格の丸型や角型のヘッドライトを採用していたが、現在のクルマの灯火類はほぼ車種専用となっており、汎用品で代用するのはほぼ不可能。 とはいえ灯火類に不具合があれば車検はNGとなってしまうので、不慮の事故などのリスクも考えるとキープしておきたいアイテムと言えるだろう。
ゴム類は保管方法にも気を付けたい
続いて気にしておきたいのがゴム類だ。足まわりなどにも使用されているゴム類だが、それ以外にも窓やドアなど、密閉性を高めるために使われることも多いものであるため、じつは重要度の高いアイテムとなる。 このゴム類、厄介なのがクルマを使用していてもいなくても、経年で劣化してしまうという点で、スペアパーツとして保管していても徐々に傷んでいってしまうのが辛いところ。ただ保管状態によってその劣化速度を遅らせることができるので、努力は怠らないようにしたい。 そして最近のクルマを長く所有するのにあたって、高いハードルとなりそうなのが、ECUまわりだろう。今のクルマはエンジンのマネジメントだけでなく、運転支援システムから快適装備まで、多くの部分にECUが使用されており、どこかに不具合が発生すると統合制御に影響を及ぼしてエラーが発生することも珍しくない。 もちろん補修部品が供給されている内であれば、コストはかかるが交換で対応もできるが、供給がストップしたあとは現物をベースに修理するしかない。ただ、ECUの修理はなかなかハードルが高く、90年代くらいまでのネオクラシック車に比べるとその難易度は桁違いとなっている。そのため、いざという時に修理対応できない可能性も高いと言えるのだ。 そう考えると、1台のクルマを末永く愛用するために必要なのはやはり同じ仕様の部品取り車をまるまるキープするということになるだろう。現実的な話ではないと思われるかもしれないが、今旧車を維持している人のなかには部品取り車を確保している人も少なくなく、これはどんな年式の車両においても有効な手段と言えるのである。