ついに憧れのクルマをゲット……あれ? 大好きなハズが乗ったらなぜか「しっくりこない」原因5つ
この記事をまとめると
■クルマに一目惚れした経験がある人は少なくないだろう■しかし乗ってみるとなぜかフィーリングが合わないと感じることがある■考えられる5つの原因を解説
わずかな違和感が「しっくりこない」に繋がる
街なかを走っている姿に一目惚れしたり、ドラマのなかで好きな女優さんが運転していてカッコいいと思ったり、クルマを見てビビビとくる瞬間ってありますよね。予算もちょうどいいし、晴れて購入。薔薇色のカーライフがスタートするはず……だったのに、乗ってみたらなんかこう、しっくりこないというか、フィーリングが合わないというか……。なんて感じてしまった経験はありませんか? その原因は、じつはこれから挙げることに当てはまるかもしれません。 1つ目は、適切な運転ポジションが取れないこと。これは、購入前に運転席に“座ってみただけ”の場合によく起こりがちなのですが、クルマが停車している時に座った感覚と、実際にアクセルやブレーキペダルを踏み込んだり、ハンドル操作をした時の感覚はちょっと変わってきます。MTの場合にはクラッチペダルを踏み込んだら、思いのほか奥まで深く踏み込まないといけないとか、想像と違うこともあります。また、シート形状が微妙に体型に合わないこともあるでしょう。そうしたわずかな違和感が、運転している間ずっと積もり積もって、「なんか合わないなぁ」ということになってしまうのです。 2つ目は、見たいところがよく見えないこと。これも、無意識のうちにストレスとなって、運転に自信が持てなかったり、すっきりとした気持ちで走れなかったりする原因になりがちです。購入前に運転席に座った時には、フロントガラスも大きいし視界に何も不安は感じなかったという人もいるかもしれません。でも、実際に運転している時に、ドライバーは自分でも驚くくらい、いろんなところに目線を泳がせているものです。真正面だけでなく、左右はもちろん、上、斜め下、真横や真後ろなどなど。とくに最近は空力性能を意識してAピラーの傾斜が大きいデザインのクルマも多くなっており、停止線から近い信号が見えにくいことがあります。信号で止まるたびに、いちいち首を傾げて信号の色を確認するのは、ちょっとしたストレス。それがずっと続くと、なんか合わないなと感じることもあります。
加速フィールとの相性も重要!
3つ目は、シフト操作やスイッチ類がいつまで経っても使いにくく感じること。これもフィーリングが合わないと感じやすいポイントです。購入前にインテリアを見た時には、素敵なデザインだなと思ったものでも、実際に使ってみると、ネイルをしている指では押しにくい、ツマミがつかめない、操作感があいまいで加減がわからない、といったものがあります。また、最近はタッチパネルが再び人気となり、声で操作する機能も増えていますが、一時期はいろんなメーカーがブラインド操作を可能とするダイヤルを採用しており、それがどうしても使いにくい、慣れないという声も多く聞かれました。ナビやオーディオなら、社外品に交換することも可能ですが、スイッチ類はなかなか変えられないので、イヤになってしまう人もいるのです。 4つ目は、加速フィールが自分の感覚と合わないこと。これも原因になりやすいところです。ゆっくりと発進したいのに、どんなにそっとアクセルを踏んでもビュンと飛び出すように加速してしまうとか、踏み加減で想像したよりも強く加速する、弱く加速する、といった感覚のズレも、気持ち悪いものですね。自動車メーカーはつねに、リニアな加速感、意のままの加速感というところにこだわって開発をしているものですが、やはり感覚には個人差がありますので、事前に試乗してフィーリングが合うかどうかチェックすることをおすすめします。 5つ目は、車庫入れでいくら頑張っても曲がって入ってしまうこと。これもスッキリしないものですね。まだ360度カメラなどがなかった頃には、ボディに抑揚の強いデザインのクルマはミラーで見た時に白線と並行にしにくかったり、ハンドル操作が思い通りにならないなど、確かに車庫入れが真っ直ぐしにくいクルマは存在しました。今では自車を真上から見た画像が映り、白線の位置もバッチリわかるし、タイヤの角度まで表示してくれるので、だいぶ真っ直ぐ入れやすくなりましたが、それでもなんか違うと感じるクルマもあるようです。 ということで、惚れて購入したのに、いざ乗ってみたらなぜかフィーリングが合わないと感じるクルマの原因をピックアップしてみました。いずれも、購入前にしっかりと試乗すれば、だいたいは確認できたり、予想がつくところでもあるので、目がハートになっている時ほど、冷静に判断してほしいと思います。