目的地にちなんだ曲を選べばアゲアゲで運転の苦痛も軽減! 【シーン別ドライブで聴く曲 山本晋也編】
この記事をまとめると
■ドライブのBGMにおすすめの曲を紹介する本連載■今回は山本晋也さんにお気に入りやおすすめの曲を聞いた■目的地に関連した曲を選ぶという
目的地に関連した曲をチョイス!
クルマのなかで流す音楽は、ドライブ自体の思い出にもつながることが少なくありません。 昔であればお気に入りの曲をカセットテープに録音しておいたり、CDやMDを用意したりといった具合に準備が必要でしたが、いまどきはスマートフォンを利用すれば、曲を検索してダウンロードすることも簡単です。事前に用意しておかなくともドライブシーンにあった音楽を楽しむことができますし、聞き放題のサブスクリプションサービスを利用しているという方も多いことでしょう。 一説によると音楽の趣味は30代半ばである程度固定されてしまい、そこからは新しいジャンルを開拓しなくなるといいます。性に合わない曲をわざわざ聞くことはないと思いますが、それでも新しいジャンルやアーティストを拒否するようなことはしたくないと個人的には考えています。 個人的には軽バンに車中泊アイテムを積んで、無計画に旅行を楽しむことが増えているのですが、そんな気ままなドライブでも車内で流す音楽にはこだわりたいと思っています。 さて、前置きが長くなってしまいましたが、無計画なドライブ旅行に向かうときに車内で流す音楽の選び方は目的地との関連性です。 たとえば、昨年のことですが思い立って仙台に向かうことにしました。仙台にちなんだ曲として検索して目にとまったのが、ももいろクローバーZのアルバム「田中将大」でした。 仙台を本拠地とする東北楽天ゴールデンイーグルスの大エースとしてシーズン無敗という記録を残し、大リーグでも活躍した田中将大選手が、ももいろクローバーZの大ファンで、田中選手の応援ソングをももいろクローバーZが歌っているのはなんとなく知ってはいましたが、コンピレーションアルバムができるほど多くの楽曲があるとは知りませんでした。 ゆったりのんびりの軽バンドライブですから東北道を3時間以上走るつもりだったので、このアルバムをずっと流しておいて口ずさめる頃には目的地に近づいている……といった思い出は、ドライブ旅行を強く印象づけてくれるものでした。
帰路は思い出がつまった曲をBGMに
そんな、いい思い出があったものですから、先日大阪に向かったときにも大阪にちなんだ楽曲を探したわけです。懐メロでいえばBOROの「大阪で生まれた女」、ドリカムの「大阪LOVER」といった曲が検索でヒットするのですが、最近の曲を探していて見つけたのが、YOASOBIの「アドベンチャー」。 ユニバーサルスタジオジャパンのCMソングですが、大阪に向かうワクワク感が込められた、この曲を流すことで、高速道路を走るのに飽きたときに刺激があるのでは、と思ったわけです。 名古屋を超えて、新名神に入ったあたりで「アドベンチャー」を再生すれば気分が上がるかも? などと思っていましたが、実際には再生したのはもっと手前。あまりにも長い静岡区間に心が折れそうになったときにスマートフォンから再生してモチベーションを高めることができたのは、ある意味で想定内だったかもしれません。 静岡といえば、家族のリクエストで浜松の航空自衛隊広報館「エアーパーク」に向かったときは、出発前に「空」というキーワードでアルバムを検索したところ、石田燿子さんの「ソラノウタ」というアルバムを見つけました。 タイトルから、フワフワとした雲のような曲調なのかと思いダウンロードして車内で流してみると、想像以上にパンチのあるボーカルでしたが、たしかに空を駆け巡るような気分になれる16曲が入ったアルバムだったのです。 帰宅後に調べてみると、個人的には見たことがないアニメのテーマソング集であり石田曜子さんのデビュー25周年記念アルバムでした。恥ずかしながら、これまで聞いたことがない楽曲とこうして出会えるのは、キーワードで音楽を探すことのできる時代だからなのだなあと思ったものです。 ところで、ロングドライブといえば往路は意気揚々としているものですが、帰路は疲れてしまいペースが上がらないこともしばしばです。そんなときは無理して運転を続けずに休憩するのが大事ですが、それでも運転をしなければならないときに流すのは、若いころの思い出がつまった楽曲だったりします。 スマートフォンに入れてあるのが、プロレスのテーマソング。故・橋本真也選手の入場曲「爆勝宣言」やスタン・ハンセン選手の入場曲としておなじみ「サンライズ」あたりは、個人的に眠気を吹き飛ばしてくれる定番ソングだったりします。五十路の筆者と同年代の方であれば、「そうそう」と共感いただけるのではないでしょうか。 いずれにしても、テンションを高くしすぎて、周囲の音が聞こえなくなるほどボリュームを上げてしまったり、ノリノリになって歌ってしまったりするのは事故の元。お気に入りの曲を流して、安全第一でドライブを楽しみたいものです。