【試乗】ミニ クロスオーバーのプラグインハイブリッドはEVで40km走行可能!

新車 WEB CARTOP

フロントはエンジン・リヤはモーター駆動の4WD

日本で既に販売されている新型MINIクロスオーバー。今回、日本でもすでに受付が開始されている「MINIクーパーS E クロスオーバー ALL4」にスペイン・バルセロナで試乗することができた。フロントがガソリンエンジン、リヤが電気モーター駆動の新世代プラグインハイブリッドモデルのできばえやいかに?

今回のMINIクーパーS E クロスオーバー ALL4は、同ブランド初のPHVモデルだ。すでに日本ではディーゼルモデルを販売しているが、エンブレムの違いや給電口の有無など、外観の変更は最小限。

全長4299mm×全幅1822mm×全高1559mm、ホイールベースは2670mm(欧州仕様)。先代より全長195mm、全幅30mm、全高45mm拡大されており、実際は写真より大きく感じる。現行ラインアップ上、いや、史上最大のビッグミニである。

気になるシステムは、BMWのプラグインハイブリッドカー225xeアクティブツアラーのそれと基本的には同じ。ガソリンエンジンでフロントを駆動し、電気モーターで後輪を駆動する4WDだ。ガソリンエンジンは、136馬力(100kW)/220N・mを発揮する1.5リッター直3ターボ+6速AT。電気モーターは、88馬力(65kW)/165N・mを出力する。EV最大航続可能距離は40km。

ミニのドイツ人開発者は「プレミアムSAV市場においてミニのプラグインPHVは初です」というが、日本では実質的には三菱アウトランダーPHEVと競合することになるだろう。MINIクーパーS E クロスオーバー ALL4のほうがふたまわりほどボディサイズが小さいが、価格(479万円~)はバッティングしている。

キーを受け取り、センターコンソールのイグニッショントグルスイッチを倒す。そのスイッチの隣には、3パターンのEV走行モードを選択できる「eDRIVEトグルスイッチ」が備わる。「AUTO eDRIVE」は80km/hまでEV走行が可能で、バッテリー残量が7%を下まわるか、高速域またはアクセルを急激に踏み込むとエンジンが始動する。

「MAX eDRIVE」は、125km/hまでEV走行が可能。高速域、またはアクセルを急激に深く踏み込むとエンジンが始動する。最後の「SAVE eDRIVE」は、エンジンを駆動し、バッテリー残量を90%以上にキープするモードだ。

まずはMAX eDRIVEを選択しスタート。試乗ルートはバルセロナ市内を抜け、郊外のMontseny山脈にあるホテルを目指す。市街地~高速、ワインディングを織り交ぜた80kmの行程だ。市内は朝の通勤時間だったのか、ところどころ渋滞しており、走り始めてすぐストップ&ゴーを繰り返す。

車重1660kg(欧州仕様)とけっこう重量があるが、アクセル操作に対し、ダイレクトに加速してくれてストレスはない。BMW i3などのようにアクセルオフで強めの回生ブレーキを効かせておらず、世間一般的なハイブリッドカーと同じように走る。ブレーキは初期の食いつきがやや強く、慣れるまで少し時間が必要だった。

スタート後10kmほどで、バルセロナ市内はずれの坂道でアクセルを深く踏み込むとエンジンが始動。1.5リッター直3ターボエンジンはバイブレーションはそれなりだが、SUVを所望するオーナーにとってはあまり気にならないと思う。

高速道路の合流でアクセルを全開すると即座にエンジンが追従し、猛然と加速を開始。3名乗車+荷物満載にもかかわらず、重さを感じさせない身のこなしだ。巡航スピードになると気がつけばエンジンは停まっていた。

エンジン、電気モーターの始動状況はセンターコンソールに表示しており、リアルタイムで駆動&回生状況をチェックできる。アクセル全オフだと前後のタイヤで回生していたり(フロントのエンジンはオルタネーター回生)、シームレスに前後の駆動、回生をコントロールしているのがわかる。ちなみにEV走行時にシフトをマニュアル操作すると、強制的にエンジンが始動する。

ワインディングも走行して燃費は14.5km/Lを達成

その後はAUTO eDRIVEやSAVE eDRIVEに切り替えつつ、高速道路を降りMontseny山脈に入る。日本のワインディングロードのように道幅はタイトで急勾配、急カーブが続く。エンジンはスタート&ストップを繰り返す。ディスプレイでは前輪駆動、後輪駆動、4WDと猫の目のように、めまぐるしく走行モードが切り替わっているのがわかる。

サスペンションは増した車重のためディーゼルモデルより締め上げられているようだが、ガチガチの足ではなく、ワインディングでは小気味よく走れる。バッテリーを後席下におさめ、電気モーターをリヤアクスルに搭載しているせいか、リヤの動きがどっしりしているように感じた。

また、MINIクーパーS E クロスオーバー ALL4は通常のミニシリーズと同様、ドライビングモードが備わる。「グリーン」「ミッド」「スポーツ」の3つで、アクセルレスポンスやステアリングレスポンス、シフトタイミングを変化させている。ちなみにスポーツモードでは一気に50%回生させるなど、回生の制御も変更されている。余談だが、前述のSAVE eDRIVEモードでは徐々に100%まで回生させているという。

居住空間は前述のとおりリヤシート下にバッテリーを収める関係上、ほんの数mm嵩があがっているという。だが実際に座ってみるとほとんどわからなかった。ラゲッジは大人3人分の荷物(数日分だったので、結構な量だった)をすべて入れることはできなかったが、リヤシートを片側倒せば問題ない。

参考値として、復路で燃費をチェックした。バッテリー残量69%でスタートし、約150km走行して6.4L/100km、約14.5km/Lだった。ワインディング6割でそこそこのペースで走行した。eDRIVEモードは3モードすべてを使っている。

MINIクーパーS E クロスオーバー ALL4は、ひとつのボディに2つのパワートレインが同居した、いわば「2世帯住宅」カー。BMW iシリーズで知見を積んだことが功奏したようで、ガソリンエンジンとモーターの仲は嫁姑のようないざこざもなく? 非常によろしい。アイのおかげでうまくいったということか……? 日本での注文はすでに受け付けており、納車開始は6月とのことだ。

  • webcartop
  • webcartop_03
  • webcartop_04
  • webcartop_12
  • webcartop_15
  • webcartop_10
  • webcartop_08
  • webcartop_09
  • webcartop_06
  • webcartop_05
  • webcartop_02
  • webcartop_16
  • webcartop_07
  • webcartop_11
  • webcartop_13
  • webcartop_14
  • webcartop_17
goo 自動車&バイク
トップ
中古車
車買取・査定
車検・整備
自動車保険
バイク
バイク買取・査定
ランキング
ニュース
特集
まとめ
Q&A
サイトマップ