【ドラマのような場面も】じつは多いタクシーで東京-名古屋などの長距離客

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ドラマのようなストーリーも結構ある

 2017年3月に俳優の渡瀬恒彦氏が亡くなられた。テレビドラマ、映画などで数々の作品に出演していた同氏だが、そのなかで“2時間”ドラマとなる「タクシードライバーの推理日誌シリーズ」はその代表作のひとつ。元警視庁捜査一課の刑事でタクシー運転手の夜明日出夫が、自分のタクシーの乗客に絡む事件を解決するというものである。

 このシリーズで印象深いのが、ドラマが進んでいくと容疑者となり、ラストで逮捕されるヒロインが、ドラマ冒頭で、都心で主人公である夜明さんのタクシー乗り、神戸や飛騨高山、松本、京都など、かなり遠距離の目的地まで向かうシーンである。

 実際にドラマのようなシチュエーションは起こるものなのか、ある時話好きのベテランの運転手さんのタクシーに乗ったとき、「夜明さんみたいなことって実際あるんですか?」と聞くと、「意外に思うかもしれないけど、それが結構あるんだよね」と答えてくれた。たとえば名古屋から日帰り出張で東京にきたものの最終の新幹線に間に合わず、しかも翌日は朝から名古屋で約束があるのでタクシーで帰るといったケースは名古屋だけでなく、関西方面なども割とあるようだ。

 このように街なかで乗せたお客が長距離の目的地をオーダーしてきた場合、タクシー会社などによって対応は異なるようだが、まず自分の所属する会社に連絡して許可をあおぐ必要があり、そして状況によっては断らざるを得ないケースもあるとのことだ。

 夜明けさんのようなケースの一例で、ドライバーから聞いたことがある印象深い話を紹介しよう。もうすぐ日付けも変わろうかという時間帯に、都内で若い男性を乗せた。行き先を聞くと「静岡県の沼津まで行ってくれ」と言ってきたそうだ。そこでかなりの料金が発生するが払えるのかと運転手は聞いたそうだ(ちなみに長距離走ったあげく料金を踏み倒された場合は原則運転手の自腹となるそうだ)。

 男性は手持ちが少ないことを告げたそうだが、何か訳ありの様子だったので、運転手がさらに問いただすと、家出同然で東京にやってきて数年たつがうまくいかないので実家に帰りたいと話してくれたそうだ。家を出てからは実家の両親とは連絡はいっさいとっていなかったという。そこで運転手はとりあえず両親に電話をさせ、運転手が両親に事情を話すと、「料金は到着したときに必ず自分たちが払うので絶対に息子をつれてきてくれ」と言ってきたそうである。

 運転手は事情を汲んでタクシーを沼津まで走らせると、指定された場所に両親が待っており、息子との涙の再会を果たしたとのことである。タクシーという商売はなかなか日々ドラマチックなものなのである。

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