【試乗】走りの楽しさと実用性とエンタメと三拍子揃ったルノー カングーS MT

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究極の実用車といえるカングーの使い勝手

 ルノーカングーは間違いなく世界最高峰の超オシャレな超実用車である。

 ルノージャポンによる全モデルの販売台数のなかで、内訳の多くを占めるカングーは、その熱狂的なファンの多さから、毎年、世界一のカングーのお祭り!「ルノーカングージャンボリー」を開催。2017年は山梨県山中湖村にある“山中湖交流プラザ きらら”で開催され、1243台ものカングー、4226名の参加者が全国から集結。爽(さわ)やかな春の陽気のなか、フレンチスタイルの1日を目いっぱい楽しんだ。

 カングーの超実用性はまず、その広大な室内空間にある。身長172cmのドライバー基準で前席頭上に35cm! 後席の頭上に28.5cm、膝まわりに19cm(大型SUVに匹敵)ものスペースがある。 前席はアップライトでいすのような、分厚い座面、実際のシート長より長く感じられる絶妙なシート先端の形状、同じく分厚く、背中を包み込むような心地よさある背もたれが特徴だ。そして、前席同様に高めの位置にセットされた後席は、シート幅が実測で137cmと大型セダン並みにあり、フロアから座面までの高さがあるため、とくに降車性(立ち上がり性)に優れるのがポイント。

 乗員やペットの乗降性に優れるのも超実用性の一端。両側スライドドアステップの地上高はごく低く、子供はもちろん、シニア、小柄な犬でも楽々乗車可能。

 カングーが究極の実用車であるゆえんは数多いが、まず紹介したいのが、使って楽しいダブルバックドアである。左右に2段階で開くため、狭い場所でも開けやすく、また上下開きと違い、一気にガバッと大きく開かないため、荷物やペットの飛び出しにも効果絶大。ペットモデル事務所やブリーダーがカングーを愛用するのはその機能があるからでもある。

 ちなみにラゲッジの開口部地上高は世界のステーションワゴンの平均値約62cmを大きく下まわる約54.5cm。段差のない掃きだしフロアで、重い荷物の積載、ペットの乗降もじつにスムースに行える。

 そしてキャビンの前席頭上にあるトレー状のオーバーヘッドコンソール、後席頭上の3連式で奥に区切りがないため長尺物も積み込めるオーバーヘッドボックス(容量24.4リットル)の使い勝手も抜群だ。さらに後席フロアにも隠し(!?)収納があるから、ドライブに必要な小物の置き場、収納場所は多彩かつ十二分。前席にはUSBソケットもあり、ドライブ中にスマートフォンなどを充電することもできる。

 子供連れ、ペット同伴のドライブシーンで活躍するのがルームミラー上に設置される小さなチャイルドミラー。前席から後席、後席を倒して拡大したラゲッジスペースの様子を確認できるから、お互いに安心である。

 そんなルノーカングーに、今夏加わった限定車(60台限定)がルノーカングーS MTだ。カングーには2ペダルのセミAT=6速EDC、4速ATも用意されるのだが、フランス車ファンの多くに「マニュアル派」がいるのも事実で、それに応えた、フレンチスタイルのドライビングを楽しむためのレアな1台となる。

 ベース車両は115馬力/19.4kg-mを発揮する1.2リッターターボエンジンを搭載するルノーカングーゼン6速MT。それにルノースポールF1チームにもホイールを供給しているO・Z製15インチアルミホイール、マルチルーフレール、そしてフランスが産んだハイクォリティオーディオメーカーの「FOCAL」製の“FOCAL Music Premium”サウンドシステムを特別装備する。

 さて、ルノーカングーS MTを走らせてみよう。クラッチは軽めで、ミートポイントがじつにつかみやすく、エンジンは低回転域から有効なトルクを発揮するため、MT初心者でも楽々発進することができる。このあと紹介する自然なドライビングポジションもそうした運転のしやすさに貢献している印象だ。

 最初に言ってしまえば、その走りっぷり、ルノーのスポーツモデルとは別種の、しかし感動に値するものだった!

背高を感じさせず意のままに走らせられる

 ドライビングポジション、運転操作は見事に自然。ペダル、本革巻きステアリング、シフトの位置が絶妙で、足を伸ばせば、手を伸ばせばそこにペダル、ステアリング、シフターがあるという感じ。

 シフトはコクッと気持ち良く決まり、1.2リッターターボエンジンは低回転域から豊かなトルクを発揮し、軽やかに加速。そして6000回転あたりまでウルトラスムースに、上質に回り、高回転まで回しても不快な振動、ノイズとは無縁。回すことをためらわせない、世界の1.2リッター級ダウンサイズ実用ユニット最高峰のエンジンと言ってしまいたい。

 無論、この6速MTとの組み合わせで、その持てる性能を発揮してくれることは間違いない。

 ちなみにエコモードを持ち合わせ、なかなかの実用燃費の持ち主なのだが、エコモードONでも動力性能にまったく不満なし。ノーマルモードからエコモードに切り替えても、パワーがガクリと落ちることはないのである。

 が、逆にエコモードからノーマルモードに戻せば、エンジントルクの盛り上がりがより豊かになることを実感できる。

 最新モデルはステアリングを切れば、じつに素直に、リニアに向きを変え、想定外にキビキビした走りを披露。実用車でも意のままに走れる(いや、パリの混雑したせめぎ合いの交通環境を知れば分かるように、意のままに走れなければならない)フレンチドライビングスタイルを体感できるようになった。

 そして乗り心地も完璧である。低中速域の市街地走行、高速域の高速走行、荒れた路面を問わず、素晴らしく上質でフラット。たとえば段差やマンホールなどの路面の突起物を、サスペンションと車体がしなやかにいなし、終始、極上の快適感をフラットライドのまま維持してくれるのだ。だから今や、全高1810mmもの車高、重心の高さでも、カーブ、山道、高速走行、高速レーンチェンジでのフラつき、不安感などないに等しい。

 熟成を重ねてきたルノーカングーだから、6速EDC、4速ATで乗ってももちろんばっちりだが、あらためてカングーの6速MTに乗ると、「やっぱこれだよね」と思わず頬が緩んでしまうのも本当だ。どこまでも、いつまでもステアリングを握り、ミッション、エンジンと対話していたいという気持ちになる。

 そうそう、最後になってしまったが、“FOCAL Music Premium”サウンドシステムはそうした極上のフレンチドライビングの世界をより豊かなものにしてくれるアイテム。最高峰のデジタル録音の和製ポップスと懐かしくも最新録音、ミックスのAORを試聴したが、2.1チャンネルサブウーハーを備えるこのシステムは、和洋楽を問わず、臨場感ある、タイトで切れ味のいいサウンドを聴かせてくれた。

 6速・100km/h走行でエンジン回転のエコゾーンを維持する、クルージング中の静粛性の高さも、“FOCAL Music Premium”サウンドシステムを一段と際立たせてくれるというわけだ。

 超実用車にして、運転好きの期待を裏切らないどころか、それ以上の運転の楽しさ、気持ち良さを味わせてくれるあたり、さすがフランス車、ルノーである。価格はなんとベース車両のZEN 6MTとまったく同じ247万円。魅力的すぎる限定車と言うしかないだろう。

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