ハイブリッド車の「Bレンジ」は何のためにある?

コラム WEB CARTOP

アクセルオフ時にDよりも強いブレーキがかかるモード

 ハイブリッド車の一部の車種に設定されている「Bレンジ」。普通に街中を走行している際にはとくに使用しなくても問題ないため、あまり使用したことがないユーザーもいるのではないだろうか。では、このBレンジはどんなときに使えばいいのかというと、それは長い下り坂など、アクセルを踏んでいなくても速度が上がってしまうシチュエーションのときだ。

 MT車や一般的なAT車であれば、シフトダウンをすることでエンジンブレーキをかけることが可能となるが、変速ギヤを持たないプリウスなどはシフトダウンという概念自体が存在しない。そのため、強いエンジンブレーキが必要な場合のためにこの「Bレンジ」が設定されている、というわけだ。

 余談ではあるが、Bレンジで強いエンジンブレーキがかかるというのはどの車種も共通となるものの、それによって燃費が伸びるとは一概に言えないのが面白いところ。

 たとえばプリウスなどに搭載されるTHS(トヨタハイブリッドシステム)は、強いエンジンブレーキを発生させるためにエンジンを空転させる制御となっており、Dレンジより燃費が悪化する場合がある。

 一方のノートe-POWERは、フットブレーキでは一切回生充電がなされないため、Bレンジを多用したほうが燃費は伸びるのである。

 なお、フィットハイブリッドやスカイラインのハイブリッドモデルは変速機を備えているため、Bレンジは存在せず、シフトダウンによって強いエンジンブレーキを得ることができるようになっている。

 ちなみにBレンジのことをバックのBと勘違いして事故が発生する、という話がまことしやかに語られることがあるが、プリウスの場合はPレンジからBレンジへ操作しても受け付けられないようになっており、リーフやノートe-POWERではDレンジに入れる操作を再度しなければならないため、この説は一般的な事故原因とは言えないだろう。

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