タクシー運転手が言う「お化けが出た」とはどんな意味?

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いわゆる怪談の類いではなく「ある種のお客」を指す隠語

“タクシーとお化け”というと、“深夜に墓地近くで乗せたお客がいつの間にかいなくなった”などの、季節外れの怪談話を連想するひとが大半だろう。

しかし、ここでいう”お化け”とは業界のある種”隠語”のようなものと考えてもらいたい。ここでいうお化けとは、たとえば東京都内で深夜に街なかを流していると、人気のない場所で手を挙げるひとを運転手が確認。

「この時間でこの場所だから近場までのお客かな」と、思いながらタクシーを停めてお客を乗せると、「埼玉県まで」など想定外のロング客(長距離利用客のこと。当然儲かる)だった。このような想定外のロング客のことを、少々失礼な表現でもあるが良い意味で”お化け客”と仲間内で呼んでいるケースがある。

筆者も少し前まで、月に1回ほど終電を逃す時間まで都内で仕事をしていて、東京隣接県(都心から約40㎞)までタクシーで帰ることがあった。深夜なので自宅までは高速を使えば50分ほどで帰れるので、職場近くのコンビニで夜食を買い込み、コンビニ袋を提げ、意識して人気のない道路端でタクシーを待つことにしていた。

“コンビニ袋を提げて、およそ深夜にタクシーに乗ろうとするひとすらいない場所でタクシーを待つ客”は、運転手の多くからすれば、近距離利用の客の典型的なパターン。案の定タクシーが停まりドアが開いて乗り込むと、運転手はある種“諦め顔(どうせ近距離だろうなあ)”なのがわかる。そこで「●●(自宅のある隣接県の地名)まで」と告げると、なかには狐につままれたような表情をする運転手もいる。さらに一般道で延々と向かうのではなく、「高速を使ってください」と伝えれば、運転手の表情もみるみるシャキッとしてくる。

「高速おりたらお声かけますから寝ていてください」とはいうものの、想定外の場所でロング客をゲットしたので、運転手も俄然饒舌となり目的地まで延々と話しかけられ、こちらも仕事柄“これ幸い”と、業界ネタの収集を行っていた。

運転手はもちろんプロドライバーなので、経験に基づきクルマを流す場所を時間帯によって変えるなどして、自分なりの計画を立てて営業しているが、なかなか上手くいかないことが多い。そして”お化け”と呼ぶように、ロング客は想定外のシチュエーションで現れることが多いのもまた確かな話。そしてお化け客などのおかげで、稼ぎが良かったときは、車庫に帰ってきても疲れなどは吹き飛んでおり、仲間内に嫌味のない程度で「お化けが出た」などと話して盛り上がることも多いと聞く。

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