クルマのランプに革命を起こす有機ELって何?

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ネックは価格でBMWのテールランプは左右で150万円!

 今までになく斬新、かつ、繊細なデザインが目立つ有機ELテールランプをご存じだろうか。第45回東京モーターショーに出展されたBMW M4 CS、アウディA8にこの有機ELテールランプが装着され、多くの熱い視線を集めていたが、そもそも有機ELとはどのようなものなのか知らない人も多いのではないだろうか。かっこいいだけではなく、優れた性能も兼ね備えた有機ELのことを、少し勉強してみることにしよう。

 有機ELテールランプは、2016年4月に発売され、1950万円という高額にも関わらず即完売したBMW M4 GTSに量産車としては世界で初めて搭載され、その後2017年にはアウディの小型スポーツカーTTの最上級モデルTT RSクーペ/TT RSロードスターにも採用された。

 有機ELとは、「有機エレクトロ・ルミネッセンス(Organic Electro-Luminescence)」の略で、本来は、特殊な有機物に電圧をかけることで起こる発光現象のことを指すが、これを応用した有機発光ダイオードのこともそう呼ぶ。有機発光ダイオードは、OLED:オーレッド(Organic Light Emitting Diode)とも呼ばれ、発光ポリマーともいう。

 発光原理については、難しすぎるため割愛するが、有機ELはこれまでのLEDと違って、点発光ではなく面全体が均一に光ること、超薄型・軽量であること、自由に曲面デザインができること、自発光型であること、広い角度で光ることなどが挙げられる。

 すでに開発・量産されているテールランプに採用された発光体は1.4mmの薄さだが、今回のモーターショーに展示されていた試作品はなんと0.2mmの薄さで、加工しやすい樹脂板に貼り付けることにより、複雑な造形でも面全体を光らせることができるとのことだ。

 そのほか、発光面のセグメント分けができるため、たとえば上が赤、下がオレンジなど上下で違う色を光らせることが可能だ。さらに、コントラストがはっきりとしているため、部分的にも明るさを調整することができる。

 現在有機ELを使用しているテールランプについては、光量の弱さからスモールのみの採用であるが、いずれはウインカーやブレーキランプに応用することも可能だという。

 有機ELの弱点は、寿命の短さや光量の弱さ、そして開発コストがかかることなどであり、課題はまだ残っているが、BMWやアウディに続き、早くも中国自動車メーカーは、積極的に採用していく方向だ。国産車でも将来的には取り入れたいと考えているメーカーが多く、今後のクルマの後ろ姿が劇的に変化することが予想される。

 ちなみに、開発コストがかかるという点では、たとえばBMWのテールランプは片側75万円、両側合わせて150万円だそう。価格の問題は、この先の有機ELの普及率に比例して、解消されていくだろう。有機ELの使用法として、自動運転中を周りに知らせるシグナルへの採用も視野に入れられており、リヤスタイルだけではなく、次世代のクルマの光とデザインに欠かせない存在になっていくことだろう。

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