実用性の中にも開発者の遊び心が隠されたクルマの装備5選

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東京モーターショーで発見した装備の数々

 第45回東京モーターショーは、総入場数77万1200人を動員し無事終了した。各メーカーの展示車は、未来的なコンセプトモデルや次世代モデルのEVなど、世界的トレンドが多く見られたが、実は、開発者の「遊び心」が隠されているクルマがあるのだ。今回、筆者が聞き込みをしてゲットしてきたわくわくポイントをご紹介しよう。

 まずは、「究極のドライビングプレジャーの追求」モデル、日産のクルマ造りの思いが凝縮された泣く子も黙るスポーツカー「GT-R」。インテリアのセンターコンソールにある小さなダイヤル。

 これは、マルチファンクションスイッチと言い、コンソール上部の液晶画面をスイッチを回すことで操作できるものだ。スイッチは左右に回すだけではなく、前後左右にスライドさせる動作も含まれている。

 もともとインパネやステアリングにたくさんのボタンが設置されたコックピット仕様に、このダイヤルボタンが追加されたことで戦闘機の操縦席感をさらにアップさせるアイテムかもしれない。

 お次は、新開発色レッドダイヤモンドのボディカラーが美しい三菱エクリプスクロス。

 グリルから伸びるように切れ長な形のヘッドライトとデイタイムランニングライトが特徴的なこのモデル。じつは、この鋭いヘッドライト、消灯時は4つ目に見えるよう2分割ずつになっているのだが、点灯するのはなんとグリルに近い内側の部分のみ! 外側の部分は完全なるデザインだけのために造形されたものとのこと。覗き込むと確かに電球はなかった。

 そして、インテリアには、運転席の目の前にヘッドアップディスプレイが設置され、速度などを表示するモニターになっている。映像や文字が透明なプレートに映し出され、まるで少年の日に夢見たような装置になっており、ドラゴンボールに出てくる「スカウター」を装着したような気分を味わえる。

 続いては、ゼロエミッションを実現し、モーター駆動ならではの静粛性とパワフルな走りを実現したe-Golf。充電する際、充電ポートがガソリン車と同じく給油口の位置にあるのかと思いきや、フロントのエンブレムの中に設置されている。(普通充電のみ。急速充電はボディ右側側面に配置)

 エンブレムを軽くプッシュすると、パカっと開いて充電ポートが現れる。フタをフタと思わせない工夫がとてもお洒落だ。同じEVモデルのGTEも同様の仕組みになっている。

 さらに、リヤエンブレムはリヤハッチを開けるアウターハンドルになっており、フロントエンブレム同様にデザイン性と実用性を兼ね備えている。

 続いては、トヨタの86をベースにしたコンセプトモデル「GR HV Sports Concept」を紹介しよう。

 エンジンをかけるプッシュ式スタートスイッチだが、通常多くのモデルで見られるのは、運転席右側かもしくはセンターパネル内。しかし、このクルマはシフトノブの上部が開閉式になっており、その中に内蔵されているのだ。まるで、戦闘機のミサイル発射ボタンのよう。この作りには心くすぐられる人も多いのではないだろうか。筆者の目にもこれはとても魅力的に映った。

 最後に紹介するのは、BMW。ナビ画面でズームを広域側に最大にすると、画面に地球の姿が映し出されるとのこと! なかなか最大値にすることは少ないと思われるため、オーナーでさえも知っている人は少ないかも!? 実際に会場では確かめることができなかったので、ぜひ試してみたい。この機能は全車に当てはまるそうだ。

 またBMWでは、テールランプに折り目や溝がある形状のモデルが多い。この溝は単なるデザインだけのものではなく、空力性能を重視してデザインされたもので、あるのとないのとでは性能に大きく差が出るらしく、テールランプそのものがエアロパーツになるように開発されているとのこと。性能面を考慮して無駄なものを省いた結果得られた、まさに機能美。

 これは遊び心とは少し主旨がずれてしまうが、BMWの走りへのこだわりを感じさせる部分だろう。メーカーそれぞれが遊び心を施すポイントは違うが、共通して言えることとして、クルマ造りに大切なのは、ユーザーがワクワクドキドキするような、子どもの気持ちを忘れずにいられるような、そういった工夫を凝らす開発側の心意気ではないだろうか。

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