日本初開催! 今世界で話題のモータースポーツが上陸した

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舗装路あり! ダートあり! ジャンプ台ありの激熱バトル

 ラリークロスという競技が盛り上がっている。ラリークロスとは、ダート路面とアスファルト路面が組み合わさったコースで、ジョーカーラップ(ジョーカーレーン)と呼ばれているう回路(遠回りであったり近道であったり)が設けられており、セッション中に必ず一度は通る必要がある。

 さらにジャンプ台なども設定されており、そのコースで、数周で行なわれるヒートレースを重ねていき、その順位(ポイント)で決勝ヒートへと勝ち進んでいくシステムでレースが行われる。現在、世界では、FIAワールド・ラリークロス(WRX)とレッドブル・グローバル・ラリークロス(GRC)という2つのイベントが展開されている。

 これを日本でも開催しようということで、「ジャパンラリークロスエキシビション」が福島県にあるエビスサーキット・西コースで11月14日(火)に開催となった。

 今回はあくまでもエキシビションということで、日本で初めての開催として、エビスサーキットの西コース(全長2103m)に特設コースを設置。ホームストレートはアスファルト路面。1コーナー部分に2つのルートを設け、手前の鋭角のコーナーを使用するルートをジョーカーレーンとしている。

 バックストレートは、アウト側のコースサイドをダートコースに仕立てている。ちなみにこのダート部分は、すでに2年前から造成しており、JAFダートトライアル公認を取得している。そしてラリークロスにあるジャンプ台の代わりに、バンクを設けている。

 今回は、車両によって、プロダクション2WDクラス(RX-P)、アンリミテッドクラス2WD(RX-D1)、アンリミテッドクラスAWD(RX-D2)の3クラスに分類。RX-Pクラスは気筒容積2000cc以下の車両(過給装置付きエンジンは1.7を乗じた数値を排気量とする)。使用タイヤは、ヨコハマADVAN A036、ダンロップDIREZZA 92Rの2種類の指定タイヤとし、トレッド面のグルービング禁止、使用サイズは国内販売サイズのみとなる。D1およびD2クラスは制限なし、となる。

 エキシビションながらエントリー台数は26台(RX-Pクラス11台、RX-D1クラス6台、RX-D2クラス9台)を数える盛況なものとなった。ドライバーも、新井敏弘選手や奴田原文雄選手をはじめとしたラリードライバーに、全日本ダートトライアル選手権5連覇中の谷田川敏幸選手、サーキットレースからはS-GTやS耐で活躍中の平峰一貴選手、そしてこのエビスサーキットをメインの活動の場としているチームオレンジのメンバーなどのドリフトドライバーと、豪華でありかつバリエーションに富んだ顔ぶれとなった。

 このエキシビションは、15分間のプラクティス、4周のクオリファイ、4周のセミクオリファイ、そして6周で争われるファイナルというレース進行となる。まずプラクティスでのタイムでクオリファイレースのグリッドを決定。2グループにわかれて、クオリファイレースで上位車両(レース時間の早い車両)がセミクオリファイに進出。セミクオリファイレースで、上位車両(各組の上位3台)がファイナル進出ということになる(RX-D1クラスはエントリー6台のためファイナルまで全車進出)。

 この日は、朝からいい天気に恵まれていたものの、時を追うごとに上空に雲が広がり、ファイナルヒートの前に降り出した雨の影響で、路面状況は大きく変わってしまう。

 エントリー11台のRX-Pクラスでは、前日の練習走行から走りこんで来た奴田原文雄選手(#1ヌタハララリースクールTRD86)がプラクティス、クオリファイ1組、セミファイナル1組をトップで通過。しかし、このセミファイナルでは、2組をトップで通過した小山健一選手(#3 アクションインテグラ)、そして2番手の平峰一貴選手(#7 チームオレンジ86)が奴田原選手のタイムを上まわっており、天候が崩れ路面が変わったファイナルでどうレースが動くか、場内にいる誰もが注目する。

 そしてジャパンラリークロスの最初のファイナルレースがスタートすると、その平峰選手、小山選手が好スタートを決め、スタートで出遅れた奴田原選手は、ポジションを奪い返すも、トップへ登り詰めることができず、優勝は平峰選手の手に渡ることとなった。

 RX-D1クラスは、まさに師弟対決となった。今回の主催者である熊久保信重選手(#23 チームオレンジシルビア)がプラクティスから最速タイムを記録してきたところへ、同じチームオレンジの末永直登選手(#25 エージェントK180SX)がセミファイナルでこれを上まわって下剋上。ファイナルでも末永選手が好スタートを決めて、熊久保選手の前に出るとレースを終始リード。誰もが末永選手の勝利を確信していたものの、最後にジョーカーレーンをうまく利用して熊久保選手が先頭に出てそのまま優勝となった。

 D2クラスは、プラクティスでは柳澤宏至選手(#35 ADVAN CUSCO Vitz 4WD)、クオリファイ1組では大橋逸夫選手(#33 シンマークインプレッサ)、クオリファイ2組およびセミファイナル1組は谷田川敏幸選手(#34 ADVANヤタガワオートWRX)、セミファイナル2組は鎌田卓麻選手(#37 itzzオクヤマDL栗原WRX-STI)がトップタイムを出すという拮抗した展開。ファイナルには、これらの選手に加え、元世界チャンピオン新井敏弘選手(#40 アライモータースポーツCERAM WRX)、そして若干17歳の大谷皇就(こうな)選手(#38 渡洋バーダルインプレッサ)という非常に見どころのある顔ぶれとなった。

 スタートは鎌田選手のほうがよかったものの、谷田川選手がこれをパス。予選落ちした他選手の車両を借り乗り換えてファイナルに臨んだ新井選手は最後尾スタートから2番手まで順位を上げ猛追したものの、谷田川選手を捉えることができず、谷田川選手が逃げきって初代ウィナーとなった。

 エキシビションを終えて、今回の主催者である熊久保選手は、このジャパンラリークロスのシリーズ化に向けて「現在ほかのサーキットにも協力を仰いでいる」ということを公表した。早ければ来年にもシリーズ発足が見られるかもしれない。

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