最近のタクシー車内で「無線の声」を聞かなくなった理由とは

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大手タクシー会社を中心にネット経由で配車指示を行うように変化

 タクシーを自宅などに呼んで利用したい。そのような時にタクシー会社(または無線組合)の配車センターに電話をする。するとオペレーターが迎え先の住所を聞いて配車を受け付けたあとに、無線で待機車(空車状態にて駅ロータリーなどで着け待ちしている車両)へ、迎えに行けるのか呼びかけを行い、対応できる運転手からOK(オペレーターからの直接対話または車内機器のボタン操作)の連絡を受けた時点でおおまかなルートやランドマークを伝えて目的地まで導くのが、タクシー無線の基本的な活用法と流れとなる。

 ただ10数年前より無線のデジタル化が進むと、タクシー無線も取り巻く状況が大きく変わってきた。まずデジタル化とともに各車両にGPSアンテナが装着され、各タクシー会社などの無線センターでは、リアルタイムで稼動しているタクシーの状態をオペレーター個々に配置された液晶モニターでウォッチができるようになった。

 地図画面上に自社のタクシーの位置情報が表示されるだけでなく、実車(客を乗せて走行)なのか空車なのか、休憩中なのかなども見ることが可能となった。そしてお客から配車要請がかかると、そのお客のいる場所に近い車両へオペレーターが迎車指示を出し、そのときには車内のディスプレイに目的地までの簡単なルート説明などが文字情報として表示されるようになった。

 その後、カーナビ連動タイプが出現。お客からの配車要請があってから、各車両への迎車指示までの流れはほとんど変わらないが、文字情報の代わりに搭載されているカーナビ画面に自動的に目的地までのルートが表示されるのである。導入当初運転手に聞いてみると、「市販のカーナビより裏道に入っていく」と教えてくれた。

 つまり、大昔のバブルのころのように、無線をひろいやすい場所で待機して早わざで無線配車をゲットするというような、アナログ的な争奪戦は都市部のタクシーでは原則的にはほぼ見かけなくなった。

 ただ東京のような流し営業が主体ではなく、無線配車による営業が主体地域では、駅前ロータリーやショッピングモールのタクシー乗り場が無線配車待機場所となっており、フリーで乗り場から乗りこむお客を待ちながら無線配車待ちをしていることが多い。このときには同じ会社のタクシーが多数待機しているので、配車の順番が決められて待機することとなる。

 最近のトレンドでは全自動配車システムを導入している事業者や無線組合も目立ってきている。あらかじめ自宅やオフィスなど、頻繁にタクシーを呼ぶ場所で登録を済ませておくと、ガイダンスに従って電話のボタン操作をすれば、オペレーターとの会話なしにタクシーを呼ぶことも可能となっている。またウーバーのようにタクシー会社や無線グループ個々などでスマートフォンの専用アプリでタクシーを呼ぶことも可能となっている。

 大手ほど最新の無線配車システムを採用しているが、いまだにオペレーターと対話方式で無線のやりとりをしている中小、零細事業者も少なくない。もともと全自動配車などはかなりの台数のタクシー車両を保有していなければなかなかメリットが出てこないものともいえる。さまざまな配車システムがあるのと同時に、その運用方法もタクシー会社や無線グループで異なるのが現状といえよう。

 ただ主流のシステムでいけば、ベテランや新人に関係なくお客の最寄りにいれば自動的に配車されてしまう。そこで新人デビューしてから一定期間は無線を受けられないように手配して乗務させる事業者もあるようだ。東京都内などにおいて無線でタクシーを呼ぶようなお客は得意客となるので、新人が行けば地理不案内やちょっとした接客の不徹底でクレームになる可能性が高いからである。

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