新型トヨタ・カムリ登場でにわかに活性化! 今どきセダン事情とカムリvsライバルたち

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もうオヤジグルマの時代じゃない! 今どきのセダン事情とは

 今でこそ北米市場で圧倒的な支持を集めているクルマだが、国産セダンのなかでは息の長いモデルであり新型カムリに対するユーザーの期待は大きい。果たして新型カムリは不振と言われ続けているセダンクラスの動向に一石を投じることができるのか、昨今のセダン事情を踏まえながら検証していきたい。

今や年配ユーザーの定番クルマではない

 セダンに対するイメージは、概して「オヤジのクルマ」というものだろう。実際、街なかで見かけるセダンに乗っているのは年配ユーザーである確率が高い。しかし、ポジティブな捉え方をするなら、落ち着いた大人にこそ似合うクルマということが言える。どのジャンルよりも折り目正しく、TPOを選ばずどこに乗り付けても違和感を与えない。それがセダンというクルマだ。

 しかも今どきは、オヤジ的イメージを払拭したスタイリッシュなモデルが増えた。

 マツダ・アテンザ、日産スカイライン、トヨタ・マークX、そしてクラウンですら、躍動感を強調したアスリートをラインアップし、かつて定番だったロイヤルシリーズよりも売れている。

 新型カムリの狙いも、セダンに根強く残るオヤジ的なイメージからの脱却であることは、そのデザインからもわかる。あえてセダンの王道をはずしたチャレンジングなスタイルとすることで、「間違いのない」選択だった先代とは明らかに異なる方向へ舵を取ったことが見て取れる。

セダンクラスの人気動向を販売台数ランキングでチェック

 累計販売台数が9万台を超えたトヨタ・プリウスは、セダンクラスだけでなく全ジャンルを含めてもトップとなる。

 ちなみに総合順位の2位以下は日産ノート、トヨタC-HR、トヨタ・アクア、ホンダ・フリードと続き、セダンでトップ30に入ったのはスバル・インプレッサ、トヨタ・カローラ、トヨタ・クラウン、マツダ・アクセラのみとなる。カムリはモデル末期だったことを加味しても日本市場における支持率は高くなかった。どこまで巻き返せるかが復権のカギとなるだろう。

トヨタ製セダンのなかにおけるカムリのポジショニング

 カムリはFFベースの車種のなかでは上位に位置づけられる。FRベースのマークXやクラウンと比較した場合でも、内外装の質や機能、装備の充実ぶりなどは遜色のないレベルにある。事実、新型カムリはトヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店で販売されるが、トヨタ店で扱わないのはクラウンとの競合を避けるためだと言われている。そうした背景からも、新型カムリはモデルチェンジで上級移行を果たしたと言っていい。

セダンをあえて選ぶ意義は乗ってみれば明確になる

 エンジンルーム、キャビン、トランクルームが分割された3ボックススタイルは、車格を問わずクルマに求められる性能が高めやすい。とくにボディ剛性の高さは不要な振動が抑えられたり、衝突安全性に優れるといったメリットをもたらす。また、実用面ではSUVやミニバンほどにオールマイティではないものの、必要な機能、装備が設けられているので日常的な用途で不満に感じることがない。

【優位性を考察】カムリがセダン復権のカギを握る理由

 カムリと競合する国産セダンは実力派が顔を揃えている。しかし、見栄えがよく、走行性能に長け、機能が充実しているうえに、上質な作り込みがなされているなど、能力が全方位で調和されているという点ではカムリに分がある。あらゆる部分を刷新しながらも、北米市場で「間違いのない選択」と評価されていた先代型の素性のよさが新型にも息づいているのが見て取れる。

 車格はミドルサイズセダンに位置づけられるが、ボディサイズは国産ならトヨタ・クラウンやレクサスGS、日産スカイラインなどと同等だ。ただし、車両価格はエントリーに位置づけられるXが329万4000円で、売れ筋になるであろうGが349万9200円。輸入車も含め、概ね500万円超のプライスが付けられた高級セダンよりも断然リーズナブルではあるが、クルマの作りや質にネガティブな印象はなく、むしろコストパフォーマンスの高さに満足させられる。

 最新こそが最良であることは定石だが、それを抜きにしても、新型カムリには買いの理由を十分に見出すことができる。TNGAに基づいた新しいプラットフォームの採用。ハイブリッドユニットや電子系をはじめとしたすべてのパーツが刷新されたことで、国産はもとより輸入セダンとの比較においても十分な競争力を手に入れた。

国産ライバルとの比較! カムリのアドバンテージとは?

実力派が揃う国産セダンのライバルはコレだ!

●日産ティアナ

 FF(前輪駆動)の利点を生かした室内の広さ、高級サルーンに匹敵する静粛性や乗り心地のよさでセダンのメリットを存分に味わわせる。

「モダンリビング」「おもてなし」といった歴代モデルのコンセプトを継承しながら走行性能を磨き上げることによって、運転者はもちろん同乗者も満足できるクルマに仕上げられている。運転感覚だけでなく、内外装のデザインにも落ち着いたムードが漂い、年配ユーザー向けの印象が強い。

●マツダ・アテンザセダン

 Gベクタリングコントロールなどの技術がもたらす卓越したパフォーマンスも含め、カムリにとって格好のライバルと言える。

 売れ筋グレードのXDに搭載される2.2リッターディーゼルターボは、42.8㎏-mのトルクを2000rpmという低回転域から発生。市街地走行から高速走行まで、パワフルなフィーリングが堪能できる。ただし、燃費性能ではハイブリッドのカムリに軍配が上がる。

●ホンダ・アコード

 パワーユニットがハイブリッド一択。車格や海外市場を主戦場としているなど、カムリとの共通点が多々ある。ホンダ独自の2モーターハイブリッド「SPORT HYBRID i-MMD」はパワフルな走りを効率的に生み出せるなど、トヨタ製ハイブリッドと比較して遜色のない能力を発揮する。

 高度化光ビーコンを使用した信号情報活用運転支援システムを採用するなど先進性は群を抜いているが、機能の使い勝手や必要性という点ではカムリのほうが時代に則している感がある。

●トヨタ・マークX

 車格はカムリの下に位置づけられる。デビューから約7年が経過したが、2016年に実施したマイナーチェンジで外装を刷新し、装備の充実が図られた。カムリのGグレードと同価格で、2.5リッター仕様の最上級に位置するスポーティな250RDSが購入できる。

 FR(後輪駆動)ならではの卓越したパフォーマンスは大いに魅力的だ。しかし、設計の古さは否めず、ハイブリッド仕様もラインアップされない。スタイル、燃費と走りのバランスではカムリにアドバンテージがある。

カムリのライバルとなる輸入セダンはコレだ!

 歴代モデルがそうだったように、新型もトヨタの世界戦略車の柱であることに変わりはない。日本国内では価格の面で現実的な競合となるケースは少ないが、海外市場ではフォルクスワーゲンやアウディ、さらにBMWやメルセデス・ベンツといったプレミアムブランドとも真っ向から勝負することになる。国内以上に強者揃いだが、アップデートされた走りと質、さらに日本車ならではのきめ細かな配慮や安心感があれば市場をリードする存在になれるはずだ。

想定される輸入車のライバルたち

●フォルクスワーゲン・パサート

 豪華さよりもバランスのよさを追求したVWならではの実直な作りに定評がある。1.4リッター/2リッターTSIのほかプラグインハイブリッドのGTEを用意する。

●アウディA4

 セダンに必要とされるパフォーマンスが高い水準でバランスされている。エレガントな雰囲気や先進のテクノロジーが充実しているのも美点だ。

●プジョー508

 ドイツ車に比べると地味な存在だが、セダンの本質的な能力は高い水準にある。洗練されたスタイル、しっとりと快適な乗り味がセールスポイント。

●キャデラック ATSセダン

 排気量とパワーにものを言わせて走るというアメ車の既成概念を払拭したモデル。ニュルブルクリンクで鍛え上げたシャープな運転感覚が持ち味だ。

 新型カムリは、スタイルだけでなく、さまざまな領域で大掛かりな改良が実施され、トヨタが理想とするセダンに仕上げられた。トヨタのみならず、すべての国産セダン「復権」のカギを握るクルマとして注目すべき存在と言えるだろう。もはや無難な選択ではなく、与えられた付加価値を武器に、こだわって選ばれるクルマへと変貌を遂げている。トヨタが目論むセダン復権の急先鋒として、その役割を果たすことは間違いない。

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