じつは深刻な事態! ディーゼルエンジンがガス欠厳禁の理由とは

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ダメージにより燃料を補充しても始動しなくなることも……

 はい、大変なことになる可能性があります。ガス欠、つまり燃料がなくなったとき、“エンジンが停止してしまう”というのは結末です。それまでの途中にいろいろなことか起きるのですが、それがエンジンなどに大きな損傷を与えてしまう可能性があります。そして、そのダメージはガソリンエンジンよりも、ディーゼルエンジンのほうが大きくなる場合が考えられるのです。

 もっとも影響を受けるのは燃料ポンプでしょう。液体の燃料を吸い込んで送り出すのが彼らの仕事ですが、吸い込むべき燃料が来ないのです。空気を一緒に吸い込んでしまうと燃料ポンプのシールにダメージを負い、燃料を補充しても燃料ポンプが働かずにエンジンが始動できない、というようなケースもあるのです。

 とくにディーゼルエンジンでは燃料を高圧化していますね。ガソリンエンジンよりも1ケタ高い圧力になっています。それは燃料の特性が違うからなんです。ディーゼルエンジンに使う軽油は潤滑性があるので、オイルポンプのシール(密閉性)が高くできる。それで、高圧にすることができるのです。

 ガソリンは潤滑性が低いので、ディーゼルエンジンのような高圧が難しいわけです。つまりディーゼルエンジンでは、燃料の持つ潤滑性を当てにしているので、燃料が来なくなると焼きつく危険性が高くなるわけです。

 またディーゼルの直噴インジェクターは、極めて高精度で微細なものです。燃料が来ていれば潤滑されますが、来なければここもやはり摩擦が大きくなり、破損する可能性があります。ガス欠で燃料系にエアが入ってしまうことが考えられますが、その場合は再始動が難しくなります。

 ガス欠というのはクルマにとって異常事態です。オイルが入っていない、タイヤが付いていない、バッテリーが上がっている、と同じような事態なのです。しかもガス欠の場合、ほとんどはドライバーの単純なミスですよね。そういう事態にならないように、注意しましょう。

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