「今のクルマは高い」との声は本当か?

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平均月収で考えると相対的に安くなっている

 最近、話題になるのが、クルマが高くなったということ。軽自動車が100万円ちょっとで買えたのが、今では200万円ぐらい出さないとダメ、といった会話がなされたりする。確かに、普通車でも下級グレードながら200万円から用意されていたのが、400万円台に突入というのもザラだ。背景には材料や人件費の高騰、国内での販売台数の減少による大量生産効果の薄れ。さらにはエコ対応などで研究・開発費がかさんでいることがあって、高くなっているのは事実だ。

 しかし、昔はもっと高かったという言葉も年配の方からよく聞く。1960年代だと、中古でも買えなかったというのだが、本当だろうか。

 ひとつ例に取って見てみると、「Rは雲の上、GTでも高くて買えなかった」というハコスカで計算してみると、1970年に登場した2ドアハードトップのGT-Rで154万円。同じ年の2000GTで89万5000円。サラリーマンの平均月収が5万8400円(厚生労働省調べ・以下同)だから、GT-Rだと約31倍で、GTでも約18倍となる。そして2016年は30万400円なので、それぞれかけると約1000万円と550万円ぐらいになる。

 買えなくもないかな、と思うかもしれないが、税引き前の金額で、手取りではないし、今みたいに物があふれている時代でもなかったりするので、感覚としてはさらに高い感じだろう。また、ローンも普及していない時代だけに、なおさら新車で買うなんていうのは限られた人しかできなかった。

 ちなみに軽自動車はというと、衝撃価格とされ、それゆえヒットになったのがホンダのN360。発売された1967年のサラリーマンの平均月収を調べてみると3万6200円で、2016年の平均月収は約9倍。一方のN360の価格はというと、当時は工場渡しがあったり、地域によって価格が異なるなどするが、だいたい31万5000円ぐらい。これに9をかけてみると、約280万円となって、やっぱり昔のほうが高い。

 もちろんこれは車体だけで、諸費用は別だ。オプションもしかりで、クーラーが付いていないクルマはいっぱいあったし、安い社外クーラーもあった。純正だと負担が大きく増したのだ。いずれにしても、実際のところ、庶民がクルマを買うのは大きな負担だったのは確か。軽自動車で中古でやっとというのもうなづけるし、それゆえに購入できたら宝物になるのも当然のことというわけだ。

 相対的には安くなっていると言っていいのだが、それがよかったかどうかは、別の話のような気はする。

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