高速走行中のトラックの「タイヤが浮いている」ことがあるのはなぜ?

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日本独自のシステムで高速通行料が違うために浮かせる

 高速道路などをドライブしているとき、大型トレーラーのリヤタイヤを、1本(1軸)、2本(2軸)浮かせて走っているのを見たことがないだろうか。

 故障? それとも?? と疑問に思う人もいるだろうが、あれはトレーラーの軸荷重が軽いときにエア・サスペンションを使って、自動的に車軸をリフトさせてタイヤが接地しないようにする「リフトアクスル」(車軸自動昇降装置)というシステムによるもの。

 なぜこのようなシステムを開発したのかというと、それは日本の高速道路では、車軸数の合計数で通行料が大きく変わるため。

 NEXCO各社では下記の表でわかるとおり、同じトラックでも接地している車軸数によって「大型車」「特大車」が区分けされている。

●大型車

 普通貨物自動車[車両総重量8t以上又は最大積載量5t以上で3車軸以下、及び車両総重量25t以下(ただし、最遠軸距5.5m未満又は車長9m未満のものについては20t以下、最遠軸距5.5m以上7m未満で車長が9m以上のもの及び最遠軸距が7m以上で車長9m以上11m未満のものについては22t以下)かつ4車軸]

 バス[乗車定員30人以上又は車両総重量8t以上の路線バス、及び車両総重量8t以上で乗車定員29人以下かつ車長9m未満のもの]

 トレーラ[けん引普通車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両、けん引中型車と被けん引自動車(1車軸)との連結車両及びけん引大型車(2車軸)と被けん引自動車(1車軸)との連結車両]

●特大車

 普通貨物自動車[4車軸以上で、大型車に区分される普通貨物自動車以外のもの]

 トレーラ[けん引中型車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両、けん引大型車と被けん引自動車との連結車両で車軸数の合計が4車軸以上のもの及び特大車がけん引する連結車両]

●大型特殊自動車

 バス[乗車定員30人以上のもの、または車両総重量8t以上で車長9m以上のもの(いずれも路線バスを除く)]

 おわかりだろうか。このような料金体系になっているので、「リフトアクスル」を備えたクルマなら、空車時や積載量が少ない時ときは自動で車軸をリフトさせることで、高速通行料金区分が特大車→大型車扱いになり、高速料金を約40%節約できるという、非常に大きなメリットがあるのだ。

 たとえば、東名高速の東京インターから名古屋インターまでの314.6kmで比較すると、

・車軸数の合計が3車軸のトレーラー=大型車の通行料は、11500円。 ・車軸数の合計が4車軸以上のトレーラー=特大車の通行料は、19200円。

 差額は7700円で、この差は大きい。

 ちなみに車軸のアップ/ダウンは、事前にメーカーが設定した軸荷重により制御されていて、業界大手である日本フルハーフの「リフトアクスル」の場合、軸重9.2トン以上で自動降下して通常の2軸または3軸走行になる。

 これで荷物満載の片道は特大車の料金だとしても、空荷になった片道の高速代が約40%も安くなったら経費的には万々歳。運送会社が利益を出しやすくなるだけでなく、物流の多くをトラック輸送に依存している、われわれ消費者にとっても、経費削減はありがたいことだ。そのため、「リフトアクスル」は日本独自のシステムといわれている。

 ただし、「リフトアクスル」のメリットは、高速料金の大幅節約だけではない。 ・車軸を浮かせることで、燃費を向上し、タイヤやブレーキ等の摩耗も低減。(ランニングコストが安くなる)

・1軸又は2軸をリフトアップすることで、路面等への影響を少なくできる。

・リフトさせると、トレーラーの回転操縦性が向上する。 などのメリットがある。日本のトラックは荷物だけでなく、じつは知恵と工夫が詰まったハイテクも満載して全国を走り回っているわけだ。

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