長寿命で明るいHIDヘッドライトに潜む意外なデメリットとは

コラム WEB CARTOP

点灯しなくなった際にバルブだけの交換では済まないことも

 クルマのヘッドライトの主流のひとつ「HID」。HIDとは、High Intensity Discharge lampの略で、「高輝度放電ランプ」という意味を持つ。「ディスチャージヘッドライト」あるいは「キセノンヘッドライト」という呼び方もある。従来からある、一番オーソドックスなヘッドライトで白熱電球=ハロゲンランプより、約3倍も明るく、消費電力はハロゲンの約2/3と高効率なのが大きな特徴だ。

 もうひとつ、フィラメントを使ったハロゲンは、いずれ『球切れ』を起こすことがあるが、アーク放電を使ったHIDは基本原理は蛍光灯と同じなので、いわゆる『球切れ』の心配がないのも大きな特徴といえる。では半永久的に使えるかというと、蛍光灯にも寿命があるとおりHIDにも寿命がある。

 メーカーによると約2000時間、つまり1日2時間使用したとすると3年間で新品時の70%ぐらいに光量が落ちるという。それでもハロゲンランプよりは明るいし、HIDのバルブ(バーナー)内の不燃ガスなどの劣化で、スイッチを入れても点灯しなくなるまでは使い続けることが可能。ところで、その寿命は……?

 使い方によるが、15年以上は無交換で行けるというデータがある。HIDの場合は、点灯時に高電圧(2万ボルト)がかかるという特徴があり、利用時間の長さよりも点灯・消灯を繰り返した際の負荷が大きく、寿命を左右することがわかっている。それでもクルマ本体の寿命が10年10万kmだと考えれば、HIDランプはそれだけの時間なら問題なく使用できると考えていい。

 万が一、純正のHIDバルブが点かなくなった場合は、バルブだけでの交換も可能。ただ厄介なのは、純正でハロゲンランプだったクルマがアフターパーツのHIDバルブ化キットを使ってHID化した場合。バルブのほかにバラストやイグナイターなどの機器も必要で、これらの機器とバルブとの相性が重要。

 ハロゲンランプのように「H1の電球ならどこのメーカーでもOK」というわけにはいかず、もともとのHIDキットのメーカーのHIDバルブ以外は、交換できないことも多い。また10年以上前の製品だとバルブを含めた補修パーツが製廃・欠品になっていたりしてバルブ交換だけでなく、一式での交換が必要になることも……(ただし、キット本体の低価格化が進み、2万5000円程度から購入できる)

 その点、純正装着のHIDならバルブ交換だけで済むはずなので、費用も在庫も安心だ。

 それでも、高効率で長寿命、そして何より明るいHIDはおすすめ。最近はより省エネになるLEDランプも普及しつつあるが、明るさの点ではHIDに一日の長がある。

 なお、HIDは高電圧を伴うシステムなので、感電などのリスクを考えるとバルブ交換のような比較的簡単そうな作業でも、専門業者に頼んだ方が安心だ。

  • HIDヘッドライト
  • HIDヘッドライト
  • HIDヘッドライト
  • HIDヘッドライト
goo 自動車&バイク
トップ
中古車
車買取・査定
車検・整備
自動車保険
バイク
バイク買取・査定
ランキング
ニュース
特集
まとめ
Q&A
サイトマップ