50対50が理想? クルマが前後重量バランスを重視する理由とは

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運動性能だけで考えれば50:50が理想とは言い切れない

 高性能車やスポーツカーなど、運動性能の高いクルマでは「前後重量バランスの良さ」がアピールされている場合があります。その数値はカタログなどに記載されていなくても、誰もが漏れなく知ることができます。なぜなら、車検証の中にしっかりと記載されているからです。グローブボックスの中に、答えがあるんです。その前後重量バランス、どんな意味があるのでしょうか??

 前後重量バランスは50対50、つまり前輪と後輪に同じだけの重量がかかっているのが理想的だ、と言われています。しかし運動性能だけを考えると、前後重量バランスが50対50である必要はありません。レーシングマシンのほとんどがエンジンを車体の中央付近に搭載したミッドシップとなっていますが、それは後輪の荷重を増やすことで運動性能にメリットがあるからです。

 加速性能を高めるためには、駆動輪である後輪の荷重が大きいほうがグリップが高くなるので、優位です。ブレーキング時には、車体の重心が前方へと移動してしまいます。後輪の荷重が抜けてリヤタイヤのグリップが低くなるので、リヤのブレーキが弱くなってしまいます。そのため、後輪の荷重がもともと大きいほうがブレーキングには有利なんです。それはポルシェ911の強烈なブレーキ性能を知っている人には、当然のことだと思うことでしょう。

 問題は曲がる時でしょうか? しかし後輪が重くなった重量バランスのマシンであれば、それに合わせたセッティングをすればいいのであって、コーナリング性能で不利になることは考えにくいです。もちろんコーナーでの遠心力はボディの後ろ側により強くかかることになりますが、その分だけリヤタイヤのグリップを確保すればいいのです。

 では、なぜ前後重量配分が重要だ、ということになるのでしょうか? それは自然な運転感覚に尽きます。前後の重量配分が同じということは、バネの硬さも基本的には同じで、旋回する重心もクルマの中央になります。前後、左右、上下の動きが揃った、バランスの良い動きになるわけです。まるでドライバーのお尻の下に巨大な大きな球のようなタイヤがある、そんなイメージで伝わるでしょうか?

 つまり前後重量配分のバランスが優れていると、クルマの動きがバランス良くなるのです。それは違和感のない動き、あるいは自然な感触ということになります。その好例のひとつがマツダ・ロードスターです。昨年末に改良された、とくにスタンダードのSグレードでは、そうした感触が色濃く味わえます。限界の高さや速い・遅いではなく、クルマの動きの質の高さを感じてもらいたいですね。

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