【EVレース2018】9年目のシーズン開幕! 新人の大学生2名が名門チームからテスラで参戦

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チーム・タイサンが7年ぶりにJEVRAシリーズ参戦

 今年活動35周年を迎えたチーム・タイサンが、全日本電気自動車レース(JEVRAシリーズ)に復活参戦した。このJEVRAシリーズ発足当初から参戦を続けてきたチーム・タイサンは、初代チャンピオン(2010年/#1 TEAM TAISAN TESLA/飯田 章)を獲得してもいる。2011年以降参戦を見合わせていたが、今回久々にこのシリーズに復活。2台のテスラを持ち込んだ。どちらも基本的にはノーマルのまま。1台はその初代チャンピオンに輝いたテスラ ロードスター。そしてもう1台は昨年JEVRAシリーズに参戦をしていたテスラ モデルSをタイサンが買い取っており、これを持ち込んでいる。

 これまでチーム・タイサンからは、飯田 章、黒澤 翼、山路慎一、松田秀士、植田正幸などなど錚々たる著名なドライバーを起用してこのEVレースに参戦していたが、今回のこの2台のテスラをドライブするのは、それぞれ無名の大学生である。

 テスラ ロードスターに乗るのは、弱冠18歳、4輪の免許を取ったのはわずか10日前という木村龍祐選手。今回が4輪レースデビュー戦となる。木村選手は幼少時からレーシングカートをやっており、父親がタイサンの千葉泰常代表と知人関係にあったことから、この若者の夢を少しでも叶えられればということで、千葉さんから車両提供を受けての参戦になった。

 また、もう一方のテスラモデルSは、チーム・タイサンと東京大学の運動会自動車部(UTAC=The University of Tokyo Automobile Clubteam)とのコラボレーションで参戦となる。こちらも部員が千葉代表と知り合い「一緒に何かをやろう」と意気投合。相互の活動のサポートをということで、UTACからはチーム・タイサンのSUPER GTチームへのスタッフ派遣、そしてこのEVレースへの車両提供というコラボレーションが実現した。

 すでにジムカーナでこのモデルSを使用して参戦経験も積み、今回の筑波50kmレースへのエントリーとなった。ドライバーには、25名いる部内で唯一レーシングカート経験のある地頭所 光(じとうしょ ひかる)選手(集合写真一番左)が担当する。地頭所選手も4輪レースデビューとなる。

 そして迎えた開幕戦「全日本 筑波EV50kmレース」決勝当日。前夜からの雨と風が残る筑波サーキットが舞台だ。午前9時45分からの15分で争われた予選では、地頭所選手(#2 チームタイサンUTACテスラS85D/EV-1クラス/1分17秒397)がポールポジションを獲得。2番手には総合優勝を狙う金沢秀好選手(#39 ウェルマー☆ビルズ☆FT86EV/EV-Cクラス/1分19秒392)がつけ、3番手には金井亮忠選手(#72 チームNATS日本自動車大学校・ミライ/EV-Fクラス/1分19秒589)がはいる。テスラロードスターの木村選手(#7 TAISANテスラROADSTER/EV-1クラス/1分19秒869)は金井選手に続く4番手となった。

 そして午後4時を過ぎ。上空にはまだ雲がかかっているものの、雨は止んでいた。路面は一部ウエットだったものの、ライン上はほぼドライという状況にまでコンディションは回復。レースは25周で行われるが、予選時のウエット路面とコンディションが変わっているため、コース確認のため1周のフォーメーションラップを追加してのレースとなった。

 バッテリーの残量や各部の熱など単純にスピードだけでないさまざまな要素をうまく調整してようやくゴールできる難しいEVレースに初めて挑戦する若者たちが、このEVレースをよく知る面々と、どう渡り合うのか、に多くの関係者が注目を集めるレースとなった。

 レースはスタート同時にモデルSの地頭所選手が一気に逃げる展開となった。コンバートEVの86と2台のミライ、そして2台のリーフの常連チームは、そのモデルSを無理に追いかけることなく、粛々と自身のペースで走行を重ねる展開からスタート。

 一方、予選セッションで走行を重ねてしまったため、バッテリー残量が少し不足気味のままスタートしたテスラ ロードスターの木村選手は、スタートからペース抑えめの走行となり、集団に飲み込まれていく。

 トップを独走するモデルSは、いずれブレーキなど熱制御が入ってペースダウンをするだろうというのが大方の見かたであった。しかし、レースの折り返しを過ぎても、そのような兆候は見られない。最大で2番手と50秒弱ものマージンを築き上げたモデルSは最終ラップこそ大きくペースダウンをしたものの、危なげない走りで、見事優勝を果たした。もちろん地頭所選手にとっては4輪での初優勝。チーム・タイサンにとっては75勝目となる。ロードスターの木村選手は2ラップダウンの11位でゴールした。

 地頭所選手はレース後「直線でアクセルをべた踏みしないというレースは初めてでした。自分の速さだけでなく、もっといろんなことを考えながら、頭を使ってレースをしなければならないということがよくわかりました。次回以降も勝てるように頑張ります」とコメントしてくれた。

 全日本電気自動車レースシリーズの第2戦は、今回と同じ筑波サーキットコース2000で6月24日に開催される。レース距離は今回よりも5km増える55kmでのレースとなる。

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