最近円形ではないD型ハンドルの採用車が増えている理由とは

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実際に乗ってみても機能的なメリットはあまり感じられない

 スーパーカーはもちろん、実用車まで採用される車種が増えてきているD型ハンドル。D型ハンドルは、もともとはコックピットがタイトなF1などレーシングカー用のデザイン。ステアリングギヤ比が小さく、持ち替えることなくロックtoロックまで回せるF1の場合、ハンドルが円型である必要はとくにない。そのため、腿とハンドルの下部のクリアランスが稼げるD型ハンドルが開発された(F1では、前方の視野を稼ぐために、ハンドル下部だけでなく上部もフラットになっている)。

 それに対し、市販車ではロックtoロックが3回転前後であるのが標準的。車庫入れなどでは、当然ハンドルを持ち替える必要があるので、D型ハンドルだと慣れるまで若干違和感があるのは否めない。それでも、市販車にD型ハンドルを採用するメリットはどこにあるのか。ひとつは、乗降性のよさが挙げられる。

 また、フラットな部分があることで、ハンドルのセンターや切れ角が視覚的にわかりやすいというのもあるだろう。F1と同じように、(直進時に)腿・膝とハンドルのクリアランスが広くなるのも確かだが、その恩恵を受けられる人は少ないはず。なぜなら市販車でハンドルと腿が干渉するような人は、よほど腿が太い人に限られるので……。

 せっかくなので、WRXやレヴォーグなどへ積極的にD型ハンドルを採用しているスバルのお客様センターに、D型ハンドルのメリットを訊ねてみた。返事は下記のとおり。 ・小径化 ・握り心地のいい革を採用 ・操作性の向上 といった、形状には直接関係のない返答が……。

 反対にデメリットも聞いてみたが、デメリットはとくになしとのこと。ホンダのVGSや、トヨタのVGRS、BMWのアクティブステアリングなど、可変ギヤレシオステアリングのクルマなら、大舵角が必要なときでも、ハンドルの操作量が少なくて済むが、それでもD型ハンドルが使いやすいかというと疑問が残る。

 正直なところ、現状ではD型ハンドルは雰囲気重視で、レーシングカー的なイメージを連想させる、あるいはほかのクルマとの差別化を図れるといったところが主な採用理由としか思えない。

 最終的には操作時にD型ハンドルの角の部分やフラットの部分の握り心地がどうしても気になる人とそうでない人に分かれるかもしれないが、ハンドルは人とクルマのインターフェイスの部分。流行に左右されず、ストレスを感じず、力みが少なくなるようなハンドルを妥協なく選びたいところだ。

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