【美人自動車評論家】吉田由美の「わたくし愛車買っちゃいました!」その45

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3連覇も期待できる好調ぶりだったがまさかの展開に……

 空のF1と呼ばれる「レッドブル・エアレース」。日本では千葉・幕張海浜公園で開催されるようになってからは今年で4年目を迎えます。日本人で唯一、この大会に参戦しているのが室屋義秀選手。室屋選手は現在45歳。日本でエアショーなどで活躍した後、2009年より「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ」に挑戦しています。

 日本でこのレースが開催されるようになったのは2015年から。しかも2016年、2017年の千葉大会では2年連続優勝するという相性の良い場所です。さらに2017年は初の年間総合優勝を獲得し、2018年の千葉大会にも3連覇の期待がかかります。室屋選手の活躍により日本でもエアレースは多くのメディアに取り上げられるようになり、レースの認知度と共に千葉県のPRにも貢献しているようです。

 ちなみに私が室屋選手と最初にお会いしたのも2年前2016年の千葉大会直前のインタビューでした。その時もこの「WEB CARTOP」でレポートしているので、気になる方は検索してみてください。私にとってもそれが初めてのエアレース観戦で、しかもいきなりの優勝。室屋選手にとっても母国開催ということで、特別な思いで臨んだレースだったと思いますが、思い出深い一戦だったと思います。そうなると今年も当然期待が高まります。

 近ごろ、自動車レースのF1取材はご無沙汰ですが、空のF1は気が付くと毎年恒例。過去2回は土曜日から取材に入り、「パイロンツアー」や「レースタワーコントロール見学」など、参加できるものはできるだけ参加してきましたが、今回は決勝日1日だけの取材となりました。

 今年の「レッドブル・エアレースin千葉」の開催は5月26(土)・27日(日)。今回は自動車レースでいう「ピットウォーク」にあたる「ハンガーウォーク」に参加。レース自体は幕張で行われますがハンガーは少し離れた浦安市にあり、エアレースの規模の大きさを感じます。

 ここで室屋選手はメディアのインタビューに応えますが、たまたま隣のハンガーが室屋選手と1回戦「ラウンド・オブ14」で戦う「マット・ホール・レーシング」のマット・ホール選手で、インタビューに突然参加するというハプニング。

 じつは前日の予選で室屋選手は3位のタイム、一方のマット選手は予選12位タイムだったため、マット選手と2回戦の「ラウンド・オブ8」出場をかけてタイムを競うことになりますが、このマット選手、現在までのポイントでは室屋選手を上まわる第2位なので1回戦から熱い戦いが繰り広げられる予感が。

 ちなみに室屋選手はこのときのインタビューで、「千葉大会3連覇よりシーズンの総合優勝を狙ってしっかり飛びたい。セッティングを予選のときと変えたが問題ないと思う。ただ、今日は昨日と風向きが逆の予報ですが荒れなければ55秒台を狙っていきたい」と話していました。そしてレーススタート。

 14機によって競われる「ラウンド・オブ14」ではほとんどの選手が56秒台をたたき出していましたが、室屋選手のときは私が観戦していた浜辺に建てられた「スカイラウンジ」でも風を強く感じ、始まる前から心配の声があがりましたが、それが現実のものに。

 室屋選手の前に飛んだマット選手が55秒529という好タイムをたたき出したので気合が入り過ぎたのか? それとも風のせいなのか……? オーバーGのため室屋選手はリタイヤとなってしまったのです。うーん、残念……。

 私がいた場所のすぐお隣には室屋さんファミリーの皆さんがいましたが、一瞬、時が止まりました……。考えられるシナリオのなかで最悪の結果だったに違いありません。今シーズンから少しルールが変わったそうですが、まさかここで姿を消すことになるとは。レースは「ラウンド・オブ14」→「ラウンド・オブ8」までは勝ち抜き戦。その後の決勝レース「ファイナル4」のタイムで優勝が決まります。

 ちなみに優勝は、「マット・ホール・レーシング」のマット・ホール選手。2位は「チーム・グリアン」のマイケル・グリアン選手。そして3位が「レッドブル・チーム・ソンカ」のマルティン・ソンカ選手。レース後の室屋選手の記者会見で「今回のオーバーGの原因はパーツ変更による調整に対応できなかったことと、前に飛んだマット選手の好タイムによって気持ちの焦りからきたもの。しかし自身の体調も良く、機体の調子もいいし、チームの体制もいいので悪くない状況だった。まだ挽回できるし、つねにバージョンアップと研究開発をしてチャレンジしたほうが長い目でよくなると思う」と前向き。

 室屋選手は今回リタイヤとなったのでノーポイントではありますが、とはいえ今年のシーズンランキングでは現在3位。まだまだ今シーズンの総合優勝も可能なポジションです。一刻も早く気持ちを切り替えて2度目のシーズンチャンピオンに輝いてほしいものです。というか、すでに気持ちは切り替えられて次のレースで優勝、そしてシーズンチャンピオンに向かっているようです。

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