ミシュランタイヤの静粛性は日本の群馬に秘密あり! 太田サイトの研究現場を覗いた

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静粛性やノイズの研究開発は日本でのみ行われる

 日本ミシュランタイヤは、同社の三大開発拠点のひとつである「ミシュラン太田サイト」にて、静粛性に関する勉強会を報道陣向けに開催した。ミシュランの開発拠点は日本のほか、フランス、アメリカにも存在。今回公開された静粛性やノイズに関する研究・開発は、日本のみで行われているという。 今回は先日登場したばかりのプレミアムコンフォートタイヤ「プライマシー4」を題材に、静粛性をどのように追求しているか学ぶことに。簡単にミシュランのプレミアムコンフォートタイヤについて振り返ると、1980年代に高速走行時のウエット性能とロングライフ性能を追求した「MXV」を開発。それを日本の道路事情に合わせ、静粛性を高めた低騒音パターンを持つ「MXGS」が1990年代に開発される。その後、アジア戦略商品として日本が先行開発プロジェクトをスタートし、さらなる低騒音パターンや低転がり抵抗技術を投入したMXV8を2003年に発売。そして、現在のプライマシーシリーズへ進化を遂げてきたのだ。 ミシュランでは、タイヤの性能を5つのカテゴリーに分類している。それは運動性能/安全性/経済性/環境性能/快適性。これらの性能を高次元でバランスさせるよう開発を進めているのだ。 タイヤの騒音がどのように発生するかというと、加振系と呼ばれるトレッドパターン、路面凹凸などによる刺激で発生するもの、タイヤが振動することで発生する音、タイヤと路面の接地する隙間のメガホン効果によって発生する音などさまざま。 これらのノイズをできる限り発生させないようにするため、たとえば2本あるトレッドのブロックパターンを横並びではなく交互に配置したり、横溝を路面と平行ではなく斜めにするといった工夫で、路面に接地する際の音をなるべく発生させないようにコントロールするのだ。それが、プライマシー4にも採用されているサイレントリブテクノロジーである。 これはリブのどの部分を切り取っても、溝とブロックの幅の比率を一定となるよう設計し、パターン加振を低減させる技術だ。これを用いたことで、従来モデルであるプライマシー3から、約6%も静粛性が高まったという。 これらの最新技術を実用化するために、さまざまな条件で騒音性能などをテスト、評価するのが半無響音室での試験とテストドライバーによる官能試験だ。この半無響音室は車外騒音を測定するための台上試験を行うための設備で、ミシュランの開発センターでは日本にしか存在しないという。日本国内では発売されない海外向けの製品であっても、騒音について性能試験を行う場合は日本の太田サイトにて実施されるという。ちなみにこの試験機はミシュラン内製とのこと。 トータルで21個のマイクが備え付けられており、どこが一番騒音が大きいか測定。どこからノイズが発生しているのか突き詰めるため、3軸のロボットにより任意の位置で音を測定することも可能だ。テスト時は室温を20度に設定して測定しているという。乗用車はもちろん、トラックのタイヤまでテストできるそうだ。 また、テストドライバーによる官能評価も行っている。JARIの多用途試験路にて、パターンノイズやロードノイズのほか、ステアリングを切った際の転舵音、強めのレーンチェンジを行った際の「シャー」という音をチェックしているという。110km/hからのコースティング(アクセルやブレーキを操作せず惰性で走ること)走行や、少し荒れた舗装路面を60km/hで走行した際のロードノイズなど、さまざまな条件で走行した際に発生する、機械では聞き取れない音を評価しているのだ。 ここで得たデータはグローバル展開され、世界での開発に応用されていくという。現在、欧州ではタイヤの騒音規制が導入されており、日本においても2018年4月より導入されている。ますます厳しくなる基準をクリアするための静粛性能は日本で開発されていると思うと、どこか誇らしげに感じてしまった。

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